すぐに真似したい!『ディズニー流 感動を生む企画の秘密』3選

あなたはディズニーランドへ何回行ったことがありますか?
それほど興味があるわけでもない私ですら、3回行ったことがあります。
1年に何度も行くという人もいるでしょう。
大人気のディズニーでも、新しいアトラクションを追加したり、季節のイベントをするなどして、客(ゲスト)を飽きさせないよう「企画」をしているのです。
本『ディズニー流 感動を生む企画の秘密』は、ウォルト・ディズニー・ジャパン 元シニア・プロデューサーが「ディズニーではどうやって企画を作っているのか」を解説している本。
ディズニーだから何をやっても人気になると考える人もいるかもしれません。
しかし逆にディズニーに失敗は許されないでしょう。「新しいアトラクションはつまらなかった」なんてゲストに思われてしまったらおしまいです。
企画が、とても重要なのです。
今日は本書から、3つのポイントを紹介します。
1. ディズニーの企画は「夢」と「魔法」がキーワード
ディズニーではこのように、ゲストはどんなことを願っているのか、どうすればその願いを叶えてあげられるのかを考えながら、企画を作っています。
これをディズニーふうに言い換えれば、ゲストの「夢」に対して「魔法」をかけることになるのです。P.28
企画をするとき、「自分に何ができるか」「何を提供できるか」が先に来てしまいがちです。ゲストに何か叶えてほしいという願いがあるならば、その期待することを受けて、それをどのように実現していくかを考えるのが企画者の本分。
だから、私たちはゲストにとってのサイドキックスであり、魔法使いなのです。P.29
そうではなく、お客さんのどんな願いを叶えるのか。
まずはそれを考えることが大切ですね。
2. アイデアに名前をつける
ディズニー社内で「プロジェクト・プンバァ」という言葉が飛び交っていたことがあるそうです。発想したアイデアには必ずタイトルやキャッチフレーズをつけます。
その理由は、名前をつけることで、意味や愛着、共感、達成意識が生まれるからです。P.65
プンバァとは映画『ライオン・キング』に出てくる大きなイノシシのこと。
何かアトラクションの企画かとおもいきや、「プロジェクト・プンバァ」とはインターネットの配信サーバを増強するという施策のことだったそうです。
こんなふうに名前をつけるだけで、仕事に愛着が持てるものです。
他にもディズニーでは、スタッフのことを「キャスト」と呼ぶことが知られています。
これも、言葉を大切にしていることの表れですね。
3. 企画を「V・I・P」でチェックする
マーケティング視点として「アイデアを空から見る」ために、最低限チェックすべきキーワードが「V・I・P」です。
(中略)
- V = Value:価値観が近いこと
- I = Information:情報が近いこと
- P = Pathway:商品・サービスへの距離が近いこと
P.109
たとえば私がセミナーを開催する場合、いくら良いコンテンツだと思っていてもつまり、あなたの考えたコンテンツや商品にたどりつくには必要なものが3つあるということです。
たとえば、山奥でレストランを開くならば、次の3つのことがそろっていなければなりません。(中略)
- Value:ゲストが「いい!」と思うメニューがあること
- Information:「お店がある」という情報が伝わること
- Pathway:お店に行くための「方法」があること
どんなにいいものを作ったとしても、いかにその情報を知っていただくか、どのように商品を提供するのが最高のゲスト体験となるのか、日々考え続けているのです。P.112
- 参加者が「いい!」と思うコンテンツであること
- セミナーが開催されるという情報をSNSなどで伝わること
- 参加できる距離であること
まとめ

ディズニーの内情を知ることができるのは興味深いですよ。
企画書についてや、企画をどう伝えるかまでも書かれており、読む前に想像したより実用的です。
あなたにとって、ゲストは誰なのか。
そしてゲストのどんな夢を、どんな魔法を使って叶えるのか。
ふだん「売る」とか「契約を取る」とかそんなふうにばかり考えているとしたら、あなたには魔法使いの視点が必要かもしれません。
この記事はあなたの役に立ちましたか?
オススメの関連記事
- あなたはどっち!?気がきく人・気がきかない人の大きな違い
- 「離婚式」「涙活」企画者に学ぶ!誰でも斬新なアイデアを生み出すには『企画はひっくり返すだけ!』
- 売れないなら「売り方」を変えよう!そのために考えるべき3つのポイント 〜本『スープを売りたければ、パンを売れ』
- 美魔女ブーム仕掛け人が教える!「流行」をつくる3つのステップ 〜本『欲望のマーケティング』
- 「売る」のではなく「売れる」ための3つのポイント 〜本『「なぜか売れる」の公式』
管理人コウスケのひとこと
大人が読むべき子ども向けの本『考える練習をしよう』https://t.co/wXKY4uUR68
— コウスケ@マインドマップ講師 名古屋愛知 (@kosstyle) 2016年4月17日
1.まじめに考えない
2.結びつかないものを結びつけてみる
3.モノの見かたは一つきりじゃない
4.考え方を書きだしてみる
続きは… pic.twitter.com/HTvq6MP1ej
- [2016/04/20 07:33]
- オススメの本 |
- トラックバック(0) |
- コメント(0) |
- この記事のURL |
- TOP ▲
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://kosstyle.blog16.fc2.com/tb.php/3770-42b16da7
- | HOME |