一流の作詞家に学ぶ!「自分の言葉」をもつ人になる3つの考え方

ブログを書いていると時々、
と不安に襲われることがあります。「ただ情報を伝えるだけの、私でなくても書ける記事になっていないか?」
「私にしか書けない内容なのに、誰でも書けると思われていないか?」
そんなときに偶然、書店でフワッと光って見えたのが、本『「自分の言葉」をもつ人になる』。
著者は、平原綾香さんの『Jupiter』など多くの有名アーティストの楽曲の作詞を手がけている方で、言葉を磨く「言の葉塾」なども主催されているそうです。
一流の作詞家は、どのように感性を磨き、言葉を生み出しているのでしょうか?
今日は本書から、「自分の言葉」をもつ人になる3つの考え方をまとめてみます。
1. 不思議だと思う感覚を持ち続ける
「テーマを見つける」ということは、伝えたいことに出会うことです。「伝えたい」と心が動くのは、そこに「発見」があるからです。センス・オブ・ワンダー=不思議だと思う感覚を持ち続けることが大事です。
P.146
では、不思議だと思う感覚を持ち続けるには、どうしたら良いでしょうか?
著者のこの言葉が参考になります。
「感性を磨くためには何をしたらいいですか?」
よく質問されます。
「いつも空を見上げてください」
私はそのように答えます。(中略)
あたりまえのことがあたりまえでないことに気づいてくるはずです。P.030
2. 「悲しい」という言葉を使わずに悲しみを表現する
悲しいと書けば一言で済みますが、悲しみは決して一色ではありません。(中略)
P.203
この人の悲しみを、悲しみという言葉を使わずにどう表現するでしょうか。
P.206
想像力、妄想力を働かせます。悲しみの真っただ中にいるのは、どのような感じでしょうか。ひとり、荒野に佇んでいる。心の粘膜がヒリヒリするような感じが する。胸をかき乱されるよう。ぽっかりと空いた大きな穴の中にひとりでいるような感じがする。現実が、心に押し寄せる。心の液状化現象が起こったよう。ど んどんイメージを言葉にしてみましょう。
P.207
これは「悲しい」に限りません。
たとえば先日とても美味しいラーメンを食べたとき、私は
ではなく、「とても美味しい!」
と表現しました。「気づくと目の前のスープがなくなり、器の底が見えていました。」
「とても美味しい!」ではつまらない。
それを別の言葉で表現するには何と言えばよいのかと考えたとき、私は見たままを書くことにしました。
実際にスープを飲み干して、器の底が見えたのです。美味しくなければ、器の底がみえることはないでしょう。
これが素晴らしい表現かどうかはともかく、このように五感について考えてみると、少し違った表現が見つかるかもしれません。
3. 「まるで◯◯のよう」の発見を習慣にする
Aを見て何を思い出すか。Aを何につなげるか、「まるで◯◯のよう」ということを発見していきます。そのものを表現するのに別のものに例えることによってより素敵に伝わります。これが表現力です。
(中略)
感動したこと、美しいと思ったこと、発見したことなど、そのインプットしたものをどのようにアウトプットしていくかです。感性は、インプットしたものをアウトプットしていくことで磨かれます。P.124
何かに例えていく表現。そこに違う要素とつなげていく表現を鍛えていくには、ぱっと目に入ったものを「〜みたい」と連想して置き換えていく習慣をつけるといいでしょう。
P.127
最近こんなことを考えてみました。
とても美味しそうな牛タンが目の前に届いた。
↓
目の前の牛タンが、まるで私の舌に手招きしているようだった。
ひつまぶしを食べるために大行列ができていた。
↓
ひつまぶしを食べるために並ぶ行列が、うなぎそのもののように幾重にもウネウネしていた。
「まるで◯◯のよう」と連想するには、マインドマップをかいてみるのも面白いでしょう。
毎日のようにマインドマップをかいていると、連想することが習慣になります。
まるで脳内ノートにマインドマップをかいているような状態。
ノートにかかなくても、キーワードの周りにそれに関連するキーワードが広がってくることがあるのです。
まとめ

こんな言葉もありました。
私がいつもお話しているのは上手な文章を書く方法論ではなく、言葉を通して新しい自分に出会う方法について。さらに、長い歴史の中で愛されてきた四季折々 の季節の言葉を味わうこと。この二つに重点を置いています。知識として言葉を取り入れるのではなく、自分の内側から湧き上がってくる言葉を感じる。言葉と いう美しい存在と、その奥深くにある思いに心を震わせる。そうして生まれてきた言葉が、本質を捉えた、その人ならではの「自分の言葉」になるのです。
P.003
ブログを書くならまずは、分かりやすい・読みやすい文章が書けるになることが大事です。
ある程度それに自信があるなら、表現力を磨くために本書をぜひ読んでみてください。
ノウハウが得られるというよりも、作詞家さんがどのような思考をしているのか、読み物としても面白い一冊です。
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『幸福になる第一のルールは、自分の不幸について決して人に話さないことだ。』
— コウスケ@マインドマップ講師 名古屋愛知 (@kosstyle) 2016, 2月 16
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- [2016/02/18 22:36]
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