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本『「やさしさ」という技術』に学ぶ、成功の近道「やさしさ」を磨く3つのポイント  はてなブックマーク - 本『「やさしさ」という技術』に学ぶ、成功の近道「やさしさ」を磨く3つのポイント

「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講

やさしさというのは、誰でも意識的に身につけることができ、しかも一生磨き続けることができる「技術」なのだ。そしてこの技術こそが、人生で成功を収めるために、そしてこの世界をより住みやすい場所に変えるために、もっとも重要な要素なのである。

P.015
本『「やさしさ」という技術』にこうあります。

本書は人口900万人のスウェーデンで30万部突破というから、驚異的な人気です。


単に「やさしくすると良いですよ」という精神論や机上の空論ではありません。

医師であり「学生が選ぶ最優秀教授」に輝いた著者の書く内容は、面白さと説得力を兼ね備えています。


今日は本書から、成功の技術「やさしさ」を磨く3つのポイントを紹介します。




1. 大切なのは、「気持ち」より「行動」

「ほんとはもっと気の利いたプレゼントを買ってくるつもりだったんだけど、お目当てのお店がちょうど閉まっていたの」
そしてにっこり笑って言う。「でも、大切なのは気持ちだよね」
(中略)
大切なのは気持ちではなく、行動である。もし行いがよいものであれば、動機は二の次だ。
(中略)
この観点からすると、やさしい人とは、他人に対してよい行いをする人ということになる。アメリカの詩人J・R・ローウェルはこう記している。
「世界の美しい感情をすべて集めても、ただひとつのやさしい行為にはかなわない」

P.054

以前、23時台の電車で座る席もなく立っていると、近くで立っている若い女性が酔っ払ってフラフラしていました。

ところが周りの人は、誰も席を譲りません。

「困ってる人がいるのに誰も席を譲らないなんて、何てひどいんだ」

女性を心配してそう思ったのですが、そんな私も座っている人に「席を譲ってあげてください」と言えませんでしたから同罪です。

「気持ち」より「行動」ですね。



2. 個人の幸福と存続は「やさしさ」にかかっている

人間は他の多くの動物と同じく、群れをなして生きている。つまり、私たちは自分の面倒をみるだけでなく、集団全体が生き延びるための行動をとらなければならない。個人の幸福と存続は、集団の幸福と存続に支えられている。

P.112

共感力や利他的な考え、倫理を持たない人間は、互いに殺し合って早々に命を落とすか、協力して敵から身を守れないせいで絶滅してしまうはずだ。ということは、つきつめれば、やさしさを示すことができるものが勝者ということになる。

P.115

コウモリは、エサがなければ三日以上は生きられない。チスイコウモリは、獲物を狩りそこねた仲間に自分のエサを分け与える。獲物から吸った血を吐き出し、与えてやるのだ。
クジラやイルカは、群れの仲間を守り、世話をする能力が発達している。マッコウクジラは群れの仲間がケガをすると、その一頭を守るために群れ全体で取り囲む。

P.117

動物にも「やさしさ」があり、その「やさしさ」で集団を守ることによって、自分自身を守っているというわけです。


本『嫌われる勇気』には、「幸福とは、貢献感である」と書かれています。

本『嫌われる勇気』に学ぶ!ストレスの多い自分を変える6つの方法


また本『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』には「受け取る以上に与えるギバーは、長期的には恩恵を受ける」ということが書かれています。

あなたはどっち?「与える人」は成功し、「もらうだけの人」は妬まれる


他者(所属の集団)やさしくすれば、結局それが自分に返ってくるということです。



3. 批判をしないのは相手が成長する機会を奪うこと

相手が成長し学ぶためには、ポジティブな批判も必要だ。それなのに人は、ポジティブな批判をせずにすまそうとすることがある。
では、ポジティブな批判とは何だろう?
それには三つの条件がある。ひとつは、個別に与えられることだ。ふたつめは、相手が成長するための批判であること。相手をやっつけるための批判や腹いせのための批判そして批判の押し付けは絶対に避けるべきだ。
三つめは、ポジティブな批判には「愛」があるということ。愛という言葉の意味が広すぎるというなら、「仲間意識」あるいは「思いやり」と言い換えてもいい。

P.173

口臭がひどいことに無自覚な同僚に、それを伝えるべきか?

答えはイエス。伝えるのが優しさなのだと本書に書かれています。


とはいえ、批判を嫌がる人も多いので、伝え方は大事ですね。

二人きりのときに「個別」で、「相手の成長」のために、そして「愛」を持って伝える、と。


まとめ

Scannable の文書 (2016-02-22 3_52_29)

本書には他にも以下の様なことが事例と合わせて書かれており、とても楽しく読むことができます。
  • やさしさは誰でも身につけることができる「技術」である
  • 「高収入」「名声」を求める人ほど幸福度が低い
  • 銀メダル選手より銅メダル選手のほうが満足度が高い
  • 他人に目をかけられることは心身の健康に不可欠
  • 他人を褒める人ほど出世する
  • やさしさは個人にとっても社会にとっても大きな「得」をもたらす

興味深いのは、「やさしさ」の動機は利己的でも良いという話。

「あとでお礼があるかも…」「今後たすけてもらうために…」なんていう動機でも、何もしないより良いのです。

「気持ち」より「行動」


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