高くても売れる戦略 安くても儲かる戦略 〜本『なぜスーツは2着目半額のほうがお店は儲かるのか?』

世の中には、「価格の不思議」が多くあります。
- スーパーでは1個100円のヨーグルトが、コンビニでは150円
- 街の自動販売機では120円のお茶が、山の上では200円
- ゴールデンウィークの旅館やホテルの料金が高い
今日は本『なぜ、スーツは2着目半額のほうがお店は儲かるのか? 価格で見抜く"高くても売れる戦略 安くても儲かる戦略"』から、3つのことを紹介します。
- なぜスタバは割引などしないのか?
- なぜ価格の数字に「8」「9」が多いのか?
- なぜ飲食店のメニューに松・竹・梅があるのか?
1. なぜスタバは割引しないのか?
中国のスタバは他の国より価格設定が高く、国内で批判も起こったものの、「快適な空間を提供してくれている」などの意見も広がり、批判をかわすことができたのだそうです。「安さ」以外で勝負することができる、ということですね。スタバでは、「スターバックス」のブランド化のために高価格戦略をとっているのです。(中略)
中国の平均所得は、日本より低いのですから、米国よりも高い価格に批判も出るのですが、価格を高く設定することで、スタバにいく顧客には、一種のステータスが生まれ、他の人との差別化になるという効果があります。P.63
しかし突然、会員にだけメールで無料ドリンクチケットを送ってくれることが、年に数回あります。
そのサプライズ感は、数十円の割引チケットをもらうより大きなインパクトがあります。
2. なぜ価格の数字に「8」「9」が多いのか?
ケタが変わるのは大きいですね。①ケタが変わることで効果が出る
たとえば、10万円のバッグを、9万8800円とすることで、値下げした価格差以上に、安く感じませんか。
(中略)
②「8」という数字が多用される理由(中略)
100円の商品を99円とするのと、98円とするのでは、人は感じ方が違うようです。(中略)
98円という価格は、100円玉を出しておつりが2円もらえるという感覚であるため安いと感じるのではないでしょうか。P.118
「8」については、おつりで1円玉を1枚もらうより、2枚をもらうほうが「得した」感が大きいということでしょうか。
3. なぜ飲食店のメニューに松・竹・梅があるのか?
450円の弁当を490円に値上げするのではなく、老舗のうなぎ蒲焼店。メニューには、うな重の松3000円、竹2400円、梅2000円とありました。
(中略)
あなたならどれを頼みますか。半分以上の人が、真ん中の竹を選ぶそうです。
(中略)
この価格の真中を選ぶという傾向を利用すれば、売上高のアップが可能になります。
「オリジン弁当」では、1種類の幕の内弁当を販売していましたが、売上アップを目指して、2012年9月に450円、上490円、特上690円の3種類に増やしました。その結果、真ん中の490円の「上幕の内」が一番売れたそうです。P.121
- 450円
- 490円
- 690円
以前、似た話を書きました。
まとめ
実際の本書では、もっと細かい数字の話をしており、とても勉強になります。タイトルにもなっている
- なぜ、スーツは2着目半額のほうがお店は儲かるのか?
- 大塚家具vsニトリの戦略の違いは何か?
- ホテルのコーヒーは高すぎないのか?
- セルフうどんの利益はどこから生まれるか?
- 「早割」はなぜ儲かるか?

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管理人コウスケのひとこと
テスト期間かな?勉強している学生さんが多い。 自分の学生時代、500円出してカフェで勉強するなんて発想がなかったな。今の学生は金持ちでオシャレだ。 …その代わり、彼らは服や車にお金をかけないか。 https://t.co/yHBhXhvBb7
— コウスケ@マインドマップ講師 名古屋愛知 (@kosstyle) 2015, 11月 23
- [2015/11/24 07:22]
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