ユーミンも認めるアートディレクターに学ぶ、アイデアを生み出す3つの生き方 〜本『アイデアが生まれる、一歩手前のだいじな話』

本『アイデアが生まれる、一歩手前のだいじな話』は、Mr.Children、ゆず、松任谷由実さんなどのCDジャケットや広告を手がける気鋭のアートディレクター森本千絵さんによるエッセイ。大切なことはいつも色や音楽に変えて
森本さんといえば、先日NHK「SWITCHインタビュー 達人達」で吉本ばななさんと対談されていたのも印象的です。
今日は本書から、森本千絵 流、アイデアを生み出す3つの生き方を紹介します。
1. 力を抜き、流されてみる
特に初めての人と一緒に仕事をするときは、水の中のように、力を入れず、自分を空っぽにしておいて、ふわ〜っと流れるものを捉えるといいと思います。(中略)
なぜなら仕事は、最初にイメージが相手の中にあって、その中に答えがあることがほとんどだからです。だからこちらは相手のしゃべっていることを聞いていればいい。そして話の中で自分の何かにひっかかることがあれば、そこに少し絡んだり、スパイスを入れたりしていくと、相手のやりたいことがふわ〜っと見えてき ます。
だから「自分の力で」というよりは「相手の力を」使って形にしていくのだと考えればいいんです。P.41
また、著者は大学受験で補欠入学の連絡を受けたときに、母親からこうアドバイスされたそうです。
自分の考えを押し通したくなることもありますが、あえて流されてみることで、自分の世界が広がりそうです。「人生は入り口が大切なのではなくて、入ったその場であなたがどう生きていくかで決まる。だからこういう運や縁に流されて生きなさい」
P.85
2. 感動することが、心を動かすレッスン
あなたは最近、何に感動しましたか?以前、Twitterで私に「クリエイティブディレクターになるためのアドバイスをください」という書き込みがあったので、私はこう書きました。
「感動し続けてください」と。
感動するということは、たくさん心を動かすレッスンです。(中略)
いろんな角度で見て、いろんな自分になって、何かいいものや何かいいところを見つける前段階の訓練だと思います。P.80
3. 来た道を全て肯定する
以前、インプロゲームの講座を受講しました。その場所をおもしろがっていたから、いまラッキーと思えるようになったのだと思うのです。そこで「こんな部署イヤだ!」とばかり考えていたら、イヤなもの として終わっていたかもしれない。結果として、私は済んだことや自分がしてきた選択を全部肯定しています。どれが正解だったかはこの際、関係ありません。
P.109
インプロというのは即興劇のこと。
即興劇では、その場で起こっていることを受け入れて、自分も演技をするしかありません。
他の人が自分の想像と違う方向へストーリーをもっていっても、それに合わせるしかのです。
これは、人生も同じ。
起きたことはもう変えられないのだから、それを受け入れたうえで、どうしたら良いのか考えたいですね。
まとめ
本書はノウハウ本というよりはエッセイのような内容。著者のルーツや挫折、仕事に対する姿勢や考え方などが素直に語られており、好感が持てます。
「プロはこう考えるのか」と、読んでいてワクワクする本です。

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管理人コウスケのひとこと
『本から得た知識は絶対視してはならない。もし絶対視するならば、それはカルト宗教の信者と同じ態度になってしまう』 読書を深く活かすために重要な5つの考え方 http://t.co/N0dWIcL1EL pic.twitter.com/nFQWZKS3Lb
— コウスケ@マインドマップ・インストラクタ (@kosstyle) 2015, 7月 24
- [2015/07/30 07:39]
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