話し下手ほどうまくいく!相手に気持ちよく話をしてもらう5つの技術 〜本『なぜかうまくいく人の「聞く」技術』

「話し下手」というのは実は、「話す」ことを気にしすぎることに原因があるのだと思います。
P.26
私のお勧めは、相手の話に意識を集中することです。
「自分も何か話さないと」といった考えをいったん忘れ、目の前にいる相手の話に意識を集中するのです。P.28
本『アクティブリスニング なぜかうまくいく人の「聞く」技術 』の著者は、トニー・ブレア元英首相やマイケル・サンデル教授、著名投資家ジム・ロジャーズ氏などに独占インタビューをした経験があるといいます。
その「聞く」技術を学び、あなたのコミュニケーションを変えてみませんか?
今日は本書から、相手に気持ちよく話をしてもらう5つの技術を紹介します。
1. 相手のメリットを考える
コミュニケーションの基本ですね。自分が相手に提供できるメリットについて考えます。簡単に言えば、「どうしたら相手が喜んでくれるだろうか」ということです。
P.59
「交渉」でも同じ。
2. 事前に共通の知人から情報収集する
会話のキッカケがあるだけで、ずいぶんラクですね。相手を知っている人からも情報を得るようにしましょう。
ひとつは、共通の知人に聞くことです。私はよく、フェイスブックなどSNSで相手の交友関係を確認します。フェイスブックでは、共通の友達という欄がありますので、事前にその中の数人に「ご無沙汰しています。今度◯◯さんとお会いする予定なんです」とご報告します。(中略)
このような共通の知人からの情報は、ご本人の素顔や人柄を知るのに役立ちます。また、共通の知人は、コミュニケーションの本番でもちょっとした話題になります。「◯◯さんが”よろしくお伝え下さい”とおっしゃっていました」と伝えれば、打ち解けるきっかけになる確率は高いと思います。P.63
先日150人の飲み会に参加したのですが、主催者が友人だったため、初対面の誰と話しても「共通の知人」の話題があって助かりました。
3. 冒頭のひと言で、「空気」をつくる
挨拶に続く、冒頭の言葉はとても重要です。(中略)
相手のために用意したひと言で、相手の気持ちを柔らげたり高めたりするのです。P.111
「態度が大きいのでTVでは大きく見えるそうですが、実物は小さい谷本です!」(中略)
→名前や顔を覚えてもらうため、自分の特徴をひと言、名前の前につけるP.111
無難な会話をしてしまうこと、ありませんか?「今日はぜひお聞きしたいことがいっぱいあるんです!」
→会えてうれしいという気持ちとともに、会話への期待感を伝えるP.111
本『憂鬱でなければ、仕事じゃない 』には、こうあります。
ついつい「今日も天気良いですね〜」などと意味のない話をしてしまいがちですが、これは相手のことを考えていないからこうなるのだ、と。天気の話でコミュンケーションを図るホテルマンは最低である
P.104
あるいは、本『一流の人の話し方』には、
という話があります。会話は「工夫したつかみ」から入ってみる
P.18
会話の冒頭は、とても重要なのです。
4. 「ありきたり」を避ける
質問をつくる際のポイントは、
ということです。
- 相手に刺さるテーマや話題について
- ライバルとは違う切り口で
- 自分の強みと関連づけて
P.75
× 冒頭をありきたりな言葉で済ませてしまう
P.111
このように、本書には「ありきたりな表現はNG」という話が何度も出てきます。相手へ質問するといっても、聞く前から答えがわかっているようなものや、誰でもすぐ思いつくような紋切り型ではインパクトがありません。
P.136
相手のお話を聞くのが目的ですが、同時に自分の印象を残す工夫がしたいですね。
そうは言ってもなかなか難しいでしょう。詳細は本書を確認してください。
5. 盛り上がらないときは、子ども時代の話を聞く
以前、脳科学者の茂木健一郎さんとお話をしていて意見が一致したのは、「誰でも子どもの時の話をすると絶対盛りあがる」「お互いの共通点を見つけるためには、小学校の頃の話をするのが一番近道」ということでした。誰にでも似たような経験があり、似たような感覚を持てるからです。
P.150
ただこの定番の質問、便利ですが気をつけたほうが良いでしょう。「子どもの頃からいまの職業に就きたいと思っていたんですか?」というのは、テレビや雑誌のインタビューでは定番の質問です。ほかの話題だとインタビュアーを警戒してくることが多い方でも、子ども時代の話というのはだいたい喜んで話してくれます。
P.151
先の「ありきたり」になってしまう危険もあるからです。
とはいえ以下の記事にも書いたように、学校での話(=子ども時代の話)は相手との共通点が多く、盛り上がりやすいのは間違いありません。
まとめ
本書を読んで、「質問」に対する考えが変わりました。「質問」とは、相手からただ情報を得るための手段ではなく、相手の心を動かす技術なのです。
とはいえ、自分がベラベラしゃべるのではなく、相手の話を引き出すための効果的な「質問」をする、というスタンスでいることが大切なわけですね。
とはいえ、あらかじめ用意してきた質問を淡々とするだけだったり、次々と質問を連発するようでは、「尋問」のようになってしまうから、気をつけたほうが良さそうです。
本書では、「聞く」には
- 傾聴
- 問答
- 準備
- 本番
- フォロー
どちらかというと「問答」、つまり相手の話を引き出すための質問の仕方・コミュニケーションの取り方が多く書かれている印象です。
「会話が苦手」という方は、「聞く」についてもっと考えてみては?
そんなふうに言われたいですね。「あの人と話すと楽しい」

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管理人コウスケのひとこと
Skype美文字レッスン受講。 http://t.co/5AGfRoMT0c 漢字の「かまえ」を習った。「もんがまえ」「くにがまえ」はよく使う。理論を習うとすぐ理解でき、応用もきく。あとは頭に描いた通りペンを動かせるよう練習! pic.twitter.com/TZTcXKLF1u
— コウスケ@Ko's Style (@kosstyle) 2015, 6月 23
- [2015/06/25 12:54]
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