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どんな難問もシンプルに解決! 『0ベース思考』 3つのコツ  はてなブックマーク - どんな難問もシンプルに解決! 『0ベース思考』 3つのコツ

0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる

脳を鍛え直して、大小問わずいろいろな問題を
普通とは違う方法で考える。
ちがう角度から、ちがう筋肉を使って、
違う前提で考える。
やみくもな楽観も、ひねくれた不信ももたずに
すなおな心で考える。

どうしても私たちは、バイアス(考えの偏り)を起こしてしまいます。

たとえば、
  • 自分の属する集団(会社、地域など)を、他より優れていると思いがち
  • 「流行している」と聞いたり行列を見ると、それを選んでしまいがち
  • 成功は自分の力、失敗は他人のせいだと思いがち
などなど。


しかし、そういう考えの偏りを排除し、ゼロベースで考えることが大切です。

今日は本『0ベース思考』から、どんな難問もシンプルに解決! 『0ベース思考』 3つのコツを紹介します。





1. 「当たり前」を疑い、問題をとらえ直す

http://kobayashitakeru.com/about/index.html

細身の男・小林尊さんが、ホットドッグの大食い世界選手権に初出場でなんと優勝

しかもそれまでの世界記録25本の2倍、50本をたった12分間で食べきったのです。

なぜそんなことが可能だったのか。

彼は、問題をとらえ直したのです。

コバヤシは解決しようとしている問題を、自分なりにとらえ直した。ライバルたちはどんな問いを立てていただろう?
ひと言でいうと、「ホットドッグをもっとたくさん食べるにはどうする?」だ。
コバヤシはちがう問いを立てた。「ホットドッグを食べやすくするにはどうしたらいい?」この問いをもとに実験を重ね、フィードバックを収集して、ついにはゲームのルールを書き換えることができた。問題をゼロベースでとらえ直したからこそ、あたらしい解決策を見つけられたのだ。

P.87

彼は、こんな方法を考え、実験を繰り返します。
  • 食べる前にソーセージとパンを半分に割ってみた
    (ホットドッグを端から食べろだなんて、ルールのどこにもかいていない)
    →噛んだり飲み込んだりする方法に幅が出たし、口でやっていた仕事の一部を手に任せられてラクになった
     
  • 2つに折ったソーセージを片手で口に詰め込みながら、もう片方の手でパンをコップの水に浸し、余分な水をギュッと絞ってから口に放り込んだ
    (みんなソーセージとパンを一緒に食べる。小林はちがうやり方を試した)
    →喉があまり渇かなくなり、水を飲む時間を節約できた

他の選手がしていた「あたりまえ」を疑うと、こんなふうに新しい方法を思いついたわけです。


2. 脳をだまし、限界を押し上げる

コバヤシが最初の年に25本を一気に突破できたのは、それまでの記録を受け入れなかったからだ。

P.90
他の選手は「25本くらいが世界の限界なんだ」と決めつけていたのですが、小林さんは違ったのです。


最近の研究でも、一流のアスリートが「だまし」によって成績を伸ばせたという実験結果があるそうです。

自転車選手にサイクリングマシンを全速力で4000メートル漕いでもらった映像を撮影。

二度目はその映像を見ながらやってもらったのだとか。

選手には知らせなかったのですが、実は映像を実際より速めて再生していたところ、なんと選手は一度目の自分の全速力を超えてしまったそうです。

「スピードの決め手になる器官は心臓や肺ではなく、能なのだ」

P.89


3. 子供のように、アイデアを臆せす口にする

(子どもは)知っていることがとても少ないから、ものごとのありのままを隠してしまう先入観をもたない。問題を解決しようとするとき、これが大きな強みになるのだ。
先入観があると、そんなのあるわけないとか、いやだとか、アヤシイにおいがするから、だれもやったことがないから、洗練されてなさそうだから、といった理由で、考えられる解決策の大部分を退けてしまう。(中略)
子どもはどんなに無茶なアイデアだろうと、臆せずに口にする。

P.119
良いアイデアか悪いアイデアかは、あとで考えれば良いこと。

まずはアイデアを出してみることが大切なわけです。


本書で面白かったのは、子どもの教育問題について経済学者が中国で行った実験。

あなたが政治家で、子供たちの学力を上げようと思ったらどんなアイデアを出しますか?
  • 授業時間や宿題を増やす?
  • 学外の塾へ行く補助金を出す?
  • 先生の質を高める?

実験で使ったのは、なんと「メガネ」です。

目の悪い生徒の半数にメガネを無料で提供したところ、1年後にはメガネをもらわなかった生徒に比べて学力が25〜50%も向上したというのだから驚きです。


まとめ

非常に面白い本なのですが、実は読みながら違和感も感じていました。

原題が"THINK LIKE A FREAK"であることに気づき、違和感の原因が本書のタイトル『0ベース思考』であることが分かりました。


「ゼロベースで考える」ことと「フリーク(奇人)のように考える」ことは、違います。

「ゼロベースで考える」ことについて全編 書かれているつもりで読んでいたのですが、他のこと(フリークのように考える)も書いてあるために、違和感を感じたわけです。

とはいえ、その内容
  • インセンティブについて
  • 説得について
なども、非常に面白いです。






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