【要チェック】あなたは大丈夫?「大人らしさ」5つの条件

先日カフェで、とある母親と娘さん(小学生)の会話が気になりました。
いったい、どっちが「大人」なんだろう?と思ってしまいました。母「あぁもう腹立つ!」
娘「いいじゃん、許してあげなよ〜」
とはいえ、自分にも大人げないところがあるように思うので、人のことは言えませんね…。
本『大人らしさって何だろう。 』は、「大人らしさ」について著者の経験などから120の具体的なアクションや事柄を紹介している本。
著者の大網理紗 (おおあみ・りさ) さんは、日本航空、ホテル勤務時代に、ロイヤルファミリーなどVIPの接遇に従事。現在は「話し方」「マナー」「VIP接遇」などを自身のスクールで教えるマナーのプロです。
今日は本書から、「大人らしさ」の5つの条件をピックアップしました。
1. ポジティブな態度を取る
「大人になる」ためにまず必要なのは、自分の感情と事実を切り離して行動できる。自分を客観的に見つめられること
P.14
ネガティブな言動は、伝染します。周りを不快にしてしまうのです。よく「割り切る」と言いますが、それは自分の感情に流されずに、表面的な行動だけでもポジティブにしていく。せめてネガティブに見せない。そんな意識の切り替えなのではないでしょうか。
P.16
人といるのにつまらなそうな態度をとったり、「でも」「だって」「どうせ」なんて言葉を使ったりしていませんか?
本心とは違っても良いのです。表面だけでもポジティブにできるのが、大人ではないでしょうか。
2. 許すことができる
学生時代にアルバイトをしていた割烹料理屋の板長(板前の長)を思い出しました。人間ですから、誰しも怒りたくなることはあると思います。
ですが、感情に任せて怒るのではなく、許せること。相手に直してほしところがあるのなら、怒りで注意するのではなく、別の方法で、本人に気づいてもらうこと。
そうやって自分を上手にコントロールできると、人生はとても楽になると思います。P.19
九州男児で角刈り、強面、空手が趣味の50歳前後の方です。
ある日の営業直前、板長が昼から仕込んだ料理の入った大皿を、私がうっかり手を滑らせ落としてしまったのです。
高価な大皿はもちろん、板長の昼間の仕込みもムダにしてしまい、空気が凍りました…。
怒られる!と思った瞬間、板長はボソっとひとことこう言って、奥でまた1から仕込み作業を始めたのです。
これには驚いたと同時に、鳥肌が立ちました。「形あるものは、いつか壊れる」
そして胸が締め付けられるような思いで、二度とこのようなミスはしないと誓ったのです。
「許す」ことのできる男はカッコいい。
そう感じ、それから彼は私の憧れであり、20年近く経った今も忘れられない出来事です。
3. 自分の都合よりも相手や場の空気を大切にする
自分の言動の軸がどこにあるか。→ 人を楽しませることに喜びを感じる
→ 自分の都合よりも相手や場の空気を大切にする
→ かたすぎず、やわらかすぎず、ほどほどの礼節を知るP.39
「他者」に軸をおく人は、大人だと思います。
4. 他人との「違い」を受け入れる
「人は自分と同じ考え方をしない」という前提でものを考えている人は、少ないのではないでしょうか?私たちはつい、自分の流儀を人に押し付けがちです。
ですが、世の中は同じことが起こっても、みんな考え方が違っていて、いろんなふうに受け止める人がいます。
「人は自分と同じ考え方をしない」
そう理解しているつもりでも、実際には「何でこう思うの?」「どうしてこうなるの?」と思ってしまいます。(中略)
相手のことを100%理解できなくても、「違う」ということを受け入れることならできるはずです。P.167
たとえば外国人と意見が違えば、「違う考えなのも仕方ないか」と思うかもしれませんが、日本人同士で意見が異なると「何でそんなふうに考えるの?違うでしょ!」と思ってしまうかもしれません。
しかし、みんな自分のストーリーの中では、自分が正しいのです。
5. 持ち物にこだわりを持つ
雨が降るたびにビニール傘を買っていませんか?
P.102
傘に限って言えば、私はお気に入りのバーバリーの傘を10年以上使っています。物をたくさん持つのではなくて、「一生使えるものを少しだけ持つ」こと。そんなことができるのも、大人ならではのこだわりと言えるでしょう。
たとえば、料理道具は少し高くてもよい道具のほうが長く使えますし、靴も大切に使っていけば10年以上履くこともできます。P.103
一度壊れてしまったのですが、2,000円くらいで修理してもらえました。
100円でも傘は買えますが、気分が全く違います。
「子どもみたい」と言われそうですが、お気に入りの傘があると、雨の日がイヤじゃないんです。
物が人の心に与える影響は、意外と大きいのではないでしょうか。
ちなみに折りたたみ傘はこれ。バッグに入れておけば、ビニール傘を買うことなんてありません。
まとめ
本書には他にもたくさんのエピソードや考え方が紹介されており、- 「プレゼント」の考え方と具体例
- 大人の「マナー」とは?
- 「仕事」に対する考え方
20代の若い方はもちろんですが、40代以上の方が読んでもハッとする内容がきっとあるでしょう。良書です。
読後あらためて「大人とは?」と考えてみると、
- 自分の感情をコントロールできる力
- 相手のことを想像できる力
自分と違う意見を言われたくらいでイライラしたり、飲み会などで「相手がどう思うか」を無視して自分の言いたいことばかり言っているのは、良い大人だとは思えませんね(自戒)。
最後に、本書を読んで思い出した内田樹さんの言葉を紹介します。
あなたは、大人ですか?大人というのは、一言で言えば、「いろいろな人間と一緒に生きていける人間」のことですね。共生能力のある人。集団の中にあって、お互いに仲良くして、なるべく脱落者や犠牲者を出さないようにあれこれ工夫しながら、なんとか集団ごと生き延びてゆくように知 恵を働かせることのできる人。(中略)
人間の弱さに対する寛大さ。たぶんそれに尽きると思います。
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管理人コウスケのひとこと
今朝、久々に本気で「あ"ー!!!」と叫んだ。 シャワーの蛇口をひねったら、冷水が思い切り体にかかって…。
— Kosuke (Blogger,TLI) (@kosstyle) 2014, 12月 17
- [2014/12/18 07:01]
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