ペイパル・マフィアに学ぶ!0から1を生み出すための3つの質問とは? 〜本『ゼロ・トゥ・ワン』

「ペイパル・マフィア」をご存知ですか?
次々と成功する企業を立ち上げる起業家集団で、オンライン決済サービス・ペイパルの初期メンバーとして繋がりが深く、現在もシリコンバレーで 絶大な影響力を持っています。
彼らはYouTubeをはじめ、電気自動車のテスラ・モーターズ や民間宇宙開発のスペースXからYelp!、Yammerといったネットサービスまで、そうそうたる企業を立ち上げ成功してきました。
本『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』は、そのペイパル・マフィアの雄、ピーター・ティールが、母校スタンフォード大学で行った起業講義録。
あの話題作『リーン・スタートアップ 』の逆を唱え、さらには一企業の市場独占を肯定するなど、興味深い内容です。
今日は本書から、0から1を生み出すための3つの質問を紹介します。
1. 賛成する人がほとんどいない、大切な真実とは?
採用面接でかならず訊く質問がある。「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」
ストレートな質問なので、ちょっと考えれば答えられそうだ。だけど実際には、なかなか難しい。学校では基本的に異論のない知識しか教わらないので、この質問は知的なハードルが高い。それに、その答えは明らかに常識外れなものになるので、心理的なハードルも高いからだ。P.22
こんな質問を面接でされたら、ドキッとしますね。今では当たり前とされているアイデアはどれも、かつては誰も思いつかず考えてもみないようなものだった。
P.129
あなたなら、どう答えますか?
2. 競争のない独占市場とは?
「誰も築いていない、価値ある企業」。なかなか難しいですね。「誰も築いていない、価値ある企業とはどんな企業だろう?」この質問もまた見かけより難しい。というのも、大きな価値を生み出すだけなら、企業自体が価値ある存在でなくても可能だからだ。企業は価値を創造するだけでなく、創造した価値の一部を社内にとどめなければならない。
つまりこういうことだ。事業規模が巨大でも、ダメな企業は存在する。P.43
だからこそ、他と競争にならないほどの価値があるわけです。
永続的な価値を創造してそれを取り込むためには、差別化のないコモディティ・ビジネスを行なってはならない。
P.45
コモディティとは日用品のようなもの。競争の現実に目を向けず、ささいな差別化に力を注ぐだけでは、生き残りは難しい。
P.50
他の企業でもできるようなビジネスではダメだということですね。
3. 力を注ぐべきはどこ?
「みんながやってる」から自分もやり、そこで競争して勝とうとしていることは、何かありませんか?あれもこれも中途半端に追いかけて「万能選手」になるより、いちばんいいと思うことを決め、それを実行するべきだ。必死にみんなと同じことをするより、本当に身のあること、自分がいちばんになれることに力を注ぐ方がいい。
P.92
思い出したのは、蛯名健一さん。
アメリカの人気オーディション番組で日本人で初めて優勝したパフォーマーの彼は、普通のダンスの「上手さ」で競うのではなく、自分で新しいパフォーマンスを生み出しました。
そこには、競争がないのです。
まとめ
- ペイパル・マフィアの3分の2は、爆弾づくりの経験がある
- ティールの法則
- 一流の営業とは?
- ペイパル・マフィアはどのように集まり、仕事をしてきたか
私が例えばブログを書くとき、この記事のように「元ネタ」となる本や紹介したいモノなどがあることが多い。
あるいはイベントの企画をするときにも同様です。
「ゼロから1を生み出す」って、何だろう?
実際のところ、「アイデアは既存のものの組み合わせ」とよく言われるように、本当に「ゼロ」から生み出すというよりは、今までになかった組み合わせを生み出すことだと思います。
とはいえ、ペイパル・マフィアは上記のように、
- 賛成する人がほとんどいない、大切な真実とは?
- 誰も築いていない、価値ある企業とは?
何かしようとするときに「賛成」してくれる人がいてホッとしたり、「前例」があると安心したりすることがよくあるなら、真逆をしてきた著者の話を読んでみると面白いと思いますよ。
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- [2014/12/10 23:27]
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