思考停止が悪を生む。映画『ハンナ・アーレント』で「考える」ことについて考える
誰からも敬愛される高名な哲学者ハンナ・アーレントは、第2次世界大戦中にナチスの強制収容所から脱出し、アメリカへ亡命したユダヤ人。
その彼女が、何百万ものユダヤ人を収容所へ移送したナチス戦犯アイヒマンの裁判を傍聴、雑誌に
との記事を発表したことから、大問題に。「アイヒマンは悪魔ではなく凡人」
「アイヒマンは殺人鬼」という報告を期待していた世間から一斉に非難を浴びてしまいます。
アーレントは、アイヒマンが殺人鬼だからユダヤ人を殺したのではなく、 「思考停止」して善悪の判断をせず、任務として虐殺を行った、と主張したのです。
そしてまた、アーレントの主張を批判した世間も、「思考停止」しています。考えることをせず、周りや自分の感情に流されてしまっているのです。
思考停止が悪を生む。
考えることで人間は強くなる。
しかし、一歩引いて冷静に物事を考えることは本当に難しい。
「考える」ことの大切さ、「考えない」ことの恐ろしさを感じる映画です。
あなたは「アイヒマン」になっていませんか?
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管理人コウスケのひとこと
ショッピング・モール内のスタバに、ドリンクを頼まずに勉強してる中学生男子4人がいた。 このとき、スタバのスタッフ的にはどうするのが正解だろう? 普通に注意して店から追い出すのはつまらないな。
— Kosuke (Blogger,TLI) (@kosstyle) 2014, 11月 23
- [2015/01/30 17:58]
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