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私たちが「自分の未来予測」に支配されているという5つの事例 〜本『期待の科学』  はてなブックマーク - 私たちが「自分の未来予測」に支配されているという5つの事例 〜本『期待の科学』

「期待」の科学 悪い予感はなぜ当たるのか

いつでもどこでも脳は「この先はどうなるのか」という予測ばかりをする。あまりに当たり前になっているので私たちは日頃それを意識しない。特殊な状況に置かれない限り、自分が自分の脳の未来予測に支配されているなどとは思わないのである。

P.26
本『「期待」の科学 悪い予感はなぜ当たるのか 』に、こうあります。

自分の未来予測に支配されている」なんて、考えたことありましたか?

でも私たちの「脳」はそうなっているのです。


今日は本書から、以下の5つについて紹介します。
  1. 「このレモネードは自制心を増強する」と信じて飲むと、忍耐強くなる
  2. 「得られた」ときより「得られそう」と期待するとき脳が活性化する
  3. 「期待」によってプロのソムリエもだまされる
  4. 「期待」に対してあまりに逆の結果だと、より大きくガッカリする
  5. 黒いユニフォームのチームは反則が多い





1. 「このレモネードは自制心を増強する」と信じて飲むと、忍耐強くなる

本書には、プラシーボ効果について様々な研究事例が紹介されています。

プラシーボ効果というのは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられる事を言います。


本書では、自制心についてもプラシーボ効果が影響するという事例が紹介されています。

ある人には「このレモネードは自制心を増強する」と書かれた紙、別の人には「自制心を減退させる」と書かれた紙が渡される。また対照群には、自制心につい て何ら触れていない紙が渡される。しかし実際には、全員同じ人工甘味料入りでカロリーのないレモネードを飲む。皆それぞれに渡された紙を見てレモネードを飲んでから、数字マトリクスパズルを解く。「いつやめても構わない」と指示されて始めるが、ここで注目されるのは、被験者たちがどのくらいの時間、粘るかである。
すると、(中略)レモネードに自制心補充の効果があると信じた被験者は(中略)長時間、あきらめずにパズルに取り組むことができた。

P.252
詳細は本を読んでいただくとして、「このレモネードには自制心を補充する効果があるんだ」と期待した被験者に、そのとおりの効果があったという話です。

こうなると、信じるものは救われる、みたいな気がしてきますね。


2. 「得られた」ときより「得られそう」と期待するとき脳が活性化する

脳には「報酬系」という仕組みがある。この報酬系は欲求が満たされた時、または満たされることが期待できる時に活性化する。活性化した時は快感を覚えることになる。実は報酬系には、今、手元に欲しい物があるよりも、これから欲しい物が手に入るかもしれないという時の方が強く活性化する性質がある。

P.83
たとえばギャンブルが分かりやすい。

パチンコで買った時より、「勝てるかも!」という時の方が快感を得ているのです。だから、やめられない。


ノーベル物理学賞が決まった天野浩 教授が、土日も仕事するほど忙しかったうえに、なかなか結果が出なかった研究生活について、「辛いと思ったことはなかった」とインタビューで答えていたのが印象的です。

これもまさに、目標に向かって頑張っている時に、達成した時以上に快感が得られるということではないでしょうか。


3. 「期待」によってプロのソムリエもだまされる

実験ではさほど高くもなく安くもない中程度のボルドーワインを使ったが、本来とは違う二種類のボトルに入れて、被験者のソムリエに鑑定してもらった(ボトルの一方はグラン・クリュという効果なワインのもの。もう一方は安価なテーブルワインのボトルである)。中身は同じはずなのに、ソムリエたちはグラン・クリュのボトルから注がれた方のワインを圧倒的に高く評価し、「素晴らしい。バランスがとれていて香りも良い」などと口々に褒めた。(中略)
困ったことに、人間が味を感じるメカニズムと期待とは切り離すことができない。私たちには何千という数の味蕾があるが、この味蕾は極めて優秀とは言えないものだからだ。

P.113
私たちが食べログで高評価の店に行って「やっぱり美味いなぁ」と思うのは、先に評価を見て期待したせいかもしれませんよ(笑)。

「美味しい」と聞いた店は必ず「美味しい」


なぜそうなってしまうのか。

本書に書かれているのは、「それが脳にとって効率的だから」とのこと。面白いですね。

詳細は本を確認してください。


4. 「期待」に対してあまりに逆の結果だと、より大きくガッカリする

批評家が激賞しているからというので観に行った映画がとても退屈だった時には、何の予備知識もなく観に行った時よりも、より退屈に感じてしまう。高価なワインがあまりにも不味かった場合には期待した分、より不味く感じてしまう。これとは反対の対比効果もあり、何の期待もしていなかった映画が面白かった、安いワインが美味しかった、という時には、驚きが面白さや美味しさをより高める。つまり、正確な判断をしたいと思えば、予測を一切排除するしかないのである。

P.123
そこで、ワインでは「ブラインドテイスティング」が行われることがあります。目隠しをしてワインを評価するわけです。

それで本当に美味しいワインを評価できるわけですが、一方でそれではそのワインの歴史や背景の文化などを無視することになります。そんなことをする意味があるのかという批判もあるそうから面白い。


確かに私たちはストーリーに惹かれて物を選ぶことがあります。

私は数カ月前に初めて話題の店「俺のイタリアン」へ行きましたが、いくつも店舗もあるのに新橋本店にこだわりました。

高級料理を立ち食いスタイルで、というこのめずらしい業態に興味があり、社長の本も読んだことから、そのストーリーが始まった第一号店へ行ってみたかったのです。

味はもちろん、期待通り美味しかったですよ(笑)。

しかしもし実際の味と期待との間に大きな差があったら、より大きくガッカリしたでしょうね。

超人気「俺のイタリアン」に行く前に知っておくべき8つのこと 〜空いてる時間は?待ち時間は?オススメメニューは?


5. 黒いユニフォームのチームは反則が多い

ギロヴィッチはNFLとNHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)の過去のデータを丹念に調べ、黒のユニフォームを着たチームのほうが他の色のユニフォーム を着たチームより実際に反則やペナルティが多いことを突き止めた。同一チームであってもホームゲームとビジターゲームで違う色のユニフォームを着ている場 合、黒いユニフォームを着たゲームのほうが反則が増える。(中略)
背後には、「悪人は黒を着る」、「悪人ならばラフプレーをするはず」という先入観があると考えられる。

P.188
これも興味深い研究結果ですね。

見た目から期待するイメージ通りになってしまう、という例です。

日本のJリーグなどはどうでしょうね?


このことから、なりたい自分にふさわしい服装をしたほうが良い、と言えるのではないでしょうか。


まとめ

豊富な事例で「期待」が私たちに与える影響を紹介しており、とても面白い本です。

有名なサッカー選手ほどPKを失敗する理由や、ダイエットについての話も非常に興味深い内容で、どんどん読み進めてしまいました。

読み物として面白いですが、さらに読後は自分なりに「期待」の上手い使い方を考えたいところです。


この本についてはもちろん、「期待」して良いですよ。

知的好奇心をくすぐられる一冊です!


フェイスブックページには、本書をまとめたマインドマップを掲載しています。




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