ビル・ゲイツ、孫正義も愛読した最強の戦略書『孫子』と、大人気店「俺のイタリアン」の共通点とは?

『孫子』、読んだことありますか?
ビル・ゲイツ、孫正義、松下幸之助なども愛読していたそうです。
とはいえ、とっつきにくい印象もあるのではないでしょうか。
本『古代から現代まで2時間で学ぶ 戦略の教室---生き抜くための勝利の全法則』に、『孫子』について解説されています。
中でも、あの大人気店「俺のイタリアン」と共通点があるという話な意外です。
最強の戦略書・『孫子』
古代中国、紀元前500年頃に「呉」と呼ばれた国がありました。呉国で重職だった伍子胥という人物の推挙で、孫武は呉の将軍となったのです。
『孫子』は、戦争指導に活躍した孫武が書いた、全13編の戦争戦略を記した書籍です。P.18
というわけで、読めばかなり色々学べると思うのですが、本『古代から現代まで2時間で学ぶ 戦略の教室』にはこうあります。
『孫子』の「始計編」や実際の戦いから、彼の戦略は二つの大きなポイントを持っていることがわかります。
①張り合うことで敵が疲弊するポイントを攻める
おとりの作戦とも知らず、楚軍は何度も出撃を繰り返し疲弊しました。相手が張り合おうとすると、途端に疲弊する要素を攻めることが孫武の戦いのポイントになっています。
②相手の強みとは違う場所で勝負する
楚軍は決戦の場所と考えたところからおびき出され、孫武の呉軍が準備万端で待ち受ける戦場に移動せざるをえませんでした。
二つのポイントは相互に関連し、同時に行われると敵は手も足も出ません。P.20
さらに著者によると、あの大人気店「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」はこの戦略と重なるビジネスの典型例なのだとか。
実際に私も行ってみたのですが、私のオープン時間に入り90分後に店を出るころには、隣のテーブルは3組目でした。他の飲食店がマネしたくてもできない、張り合えば必ず疲弊するモデルとなっています。
「一流の料理人が、一流の食材を使い、しかも低価格」。一般的な飲食業の原価率30%を大きく超えて、原価率60%で食材を提供しています。
なぜこれが可能なのか。立ち飲みスタイルの採用で、テーブルの回転率を高めているからです。P.21
アルコールを出すお店でこの回転率はなかなかないですね。
これについて、この店を手掛ける「俺の株式会社」坂本社長は本の中で、「参入障壁を高く維持する」という表現をしています。
まとめ
『孫子』と「俺のイタリアン」の共通点は、ということでした。①張り合うことで敵が疲弊するポイントを攻める
②相手の強みとは違う場所で勝負する
ここでは歴史書、特に『孫子』についての話を紹介しましたが、実際の本には
- アレクサンダー大王の「東方遠征」の話
- ニコロ・マキアヴェリ『君主論』
- ナポレオンのフランス革命戦争
- トヨタ生産方式
- 『ビジョナリー・カンパニー』
- ドラッカー『経営者の条件 』
- ランチェスターの法則
- クレイトン・クリステンセン『イノベーションのジレンマ』
これらを一度に、しかも易しく学べるのは良いですね。
それぞれについての本を読むのが難しく思えるなら、まず本書で学んでみませんか?
Facebookページには、本書をマインドマップにまとめたものを掲載しています。
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