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【振り切る勇気】年々縮小するメガネ業界で、JINSはなぜ次々ヒットを飛ばせるのか?  はてなブックマーク - 【振り切る勇気】年々縮小するメガネ業界で、JINSはなぜ次々ヒットを飛ばせるのか?

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私も持ってます。JINSのメガネ

昔は2〜3万円したメガネがレンズ込みで1万円を切り、近所のイオンやネットなどで気軽に買えるのだから、家用・外出用と分けたり、服装に合わせて色や形を変えたりと、メガネを楽しむことができるようになりましたね。


その後もパソコンやスマホのブルーライトをカットするメガネ「JINS PC」は350万本超など、次々と我々の常識を変えてくれるJINS。

その社長が、創業のキッカケやこれまでの挑戦について綴っているのが本『振り切る勇気 メガネを変えるJINSの挑戦 』。


今日は本書から、次々と新しいことに挑戦してメガネを変える、JINSの3つの考え方を紹介します。





1. 勝負どころではフルスイングする

起業当初はメガネではなく雑貨を扱っていたのだそうです。

問屋から「1980円で売れるエプロンをつくれるなら大量に買う」と話を持ちかけられたが、安っぽくなくてある程度厚みのあるものがほしいという先方からの希望があったそうです。

高い布を、なんとか安く仕入れる必要がありました。

栃木県足利市の生地問屋に1色10反、長さでいうと550メートル分を発注すれば、なんとか採算がとれるくらい安く生地を仕入れられそうだとわかったのだ。(中略)
この機会を逃さないために、僕らは10色分の生地を一気に発注することにした。これは、当時の僕らにとっては大きな勝負だった。それでも、目の前に勝利を信じられるチャンスがあるのに、フルスイングしなくてどうする。

P.23
これが大成功。見事、苦しい状況を乗り切り、有頂天になるほどの結果を出します(その後また大変なことになるのですが…)。


記憶に新しいメガネ、「Air frame」のときもフルスイング。


試作を繰り返すたびにサンプルのクオリティが少し上がり、商品としていけそうだという革新が持ててきたころ、フレームの発注量を決める時期になった。当時のJINSでは、月に2000本ほど売れればヒット商品だった。月3000本売れたフレームはまだなかった。
宇部が発注本数について、僕に聞く。
「最初は、何千本くらいつくりましょうか?」
「7万本つくろう」
「ええっ?7000本の間違いじゃないんですか?」

P.100
このあり得ない量を売るために、広告費もフルスイング。

僕は、テレビCMを流すことを決めた。それも、1か月で広告宣伝費を5億円投入することにしたのだ。
(中略)
みんなが、
「社長、血迷ったか?」
と不安そうな顔をした。
なにしろ、それまでは1年間の広告宣伝費が1億円だったのだ。1か月でその5倍を使おうだなんて、正気の沙汰と思えなかったのも無理はない。

P.105
しかしその結果、Air frameは大成功。

すぐに7万本売り切り、JINSの知名度も上がりました。


2. 反対されたときこそチャンスあり、と考える

メガネの製造小売業を始めようと考えたとき、コンサルタントのほかにも信用金庫時代の知り合いや、取引先など、いろいろな人にこのアイデアについて聞いてみた。
結果は軒並み「やめておいたほうがいい」だった。
(中略)
「これは、大きな可能性のあるアイデアかもしれない」
と思った。そもそも、人と同じことをしていたら、あたらしいものなんてつくれない。人と違う人間、異端者こそが、人の生活を変えるようなものをつくるんだーー。

P.56
ふつうは反対されると諦めてしまいそうですが、そこが違うのですね。


3. 「ありえない」を「どうしたらできる?」と考える

2006年、JINSはメガネをネットで販売しようと考えます。

メガネのECサイトはイギリスにひとつだけだった。(中略)
ECサイトでは、視力を測れない。
また、メガネ販売で欠かせないフィッティングはどうするか。(中略)
ふつうだったら、ここであきらめるのかもしれない。でも僕は、お客さまが喜ぶならチャンスがあると思っていた。(中略)
最初から、ありえない、無理だと考えるのではなく、「どうしたらできるのだろう」と考えたい。

P.145
他にもJINSは、自販機でメガネを売ったりもしています。

できることは、もうとっくに他の人がやっています。

「ありえない」を実現することに大きな価値があるというわけですね。


まとめ

本書のなかでは、数々の失敗やそこからの逆転のストーリーが赤裸々に語られており、グッと引き込まれます。

いろいろな経営者の方の本を読みましたが、自分が実際の持っているものがどのようにして生まれたかを知ることができ、特に興味深く感じました。


それにしても著者・田中社長のフルスイング、すごいです。

やはりリスクを取らないと大した成果は出せない、というのが本書を読んでいてよく分かります。


最近フルスイングした経験、ありますか?

Facebookページには、本書を読んでかいたマインドマップを掲載しています。




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