あなたは大丈夫?「会議で自分の考えをうまく伝えられない」問題を解決する5つの考え方

「会議で意見を言えない」ということ、ありませんか?
自分なりの意見を言えないようでは、あなたがそこにいる意味がありません。
しかし私も以前は言えないタイプだったので、よく分かります。
自分の考えを伝えられない原因には、以下の3つがあるのではないでしょうか。
- そもそも「自分の考え」がない
- 考えを伝える「勇気」がない
- 考えを伝える「スキル」がない
そこで今日は本『自分の考えを「伝える力」の授業 』から、この3つを解決する答えを探し、まとめてみました。
以下を意識すれば、
- 自分の考えをしっかり持ち、
- 発言する勇気を持って、
- 相手に分かりやすく伝える
1. 【考える→】反対意見とグレーゾーンを探す
1つの意見に対し、ただそれを鵜呑みにするのではなく、まずは反対意見を考えることが大切。もともと出されていた意見と、その反対意見とを比較することは大いに意味がありますが、場合によっては、2つの意見をめぐって「勝ち負け」を決めているような感覚になることもあります。
でも、議論は勝ったり負けたり、というものでは本来ありません。勝ち負けの感覚を消すためにも、さらなる選択肢を出して話を発展させるためにも、3つ目の意見、つまりグレーゾーンは大事です。P.126
そしてさらに、それ以外の道を探すことも重要なわけです。
これで、その場に足らない新しい意見を見つけることができます。
たとえば、週末に川辺でバーベキューをする計画があるとして、雨天の場合を考えるとき。
選択肢は、
- 雨でも行く
- 雨なら行かない
- 雨の降らない場所へ行く(雨の降らない地区や、屋根付きの場所など)
自分の考えを持つ方法について、詳しくは著者の前作『「自分で考える力」の授業 』に書かれています。
2. 【伝える勇気→】「間違った意見などない」と考える
逆にいうと、きちんとした根拠を用意してあれば、自信をもって意見できます。意見は皆違って当たり前なのです。「正しい意見」「間違った意見」などというものはありません。「好みの性格」とか「嫌いなタイプの顔」というのはあっても、「正しい性格」や「間違ったタイプの顔」というのがないのと、同じです。
意見は、「正しいか否か」ではなく、「説得力があるかどうか」で判断するものです。そして、説得力のある意見とは、きちんとした根拠のある意見のことです。P.18
とはいえ、そうでない場面もあるでしょう。
根拠が薄ければ反論もされます。
しかし、
し、「間違った意見などない」のです。意見を伝えること自体が「貢献」になる
P.21
3. 【伝える勇気→】「反論」ではなく「別意見」として考える
場の空気や自分の立場によって、「反論」する勇気が出ないことがあります。そこで便利なフレーズがあります。
皆さんにぜひ使いこなしていただきたいのが、「私は別意見なんです」というフレーズです。
このフレーズを使いこなすことのメリットは、2つあります。
1つ目は、議論における「両極」感を緩和できるということ。2つ目は、相手の意見に対して、不要な優越感や対抗意識を抱きづらくなる、ということです。
誰かが言ってきた意見に対して反論したいとき、「私は別意見なんです」と言うと、聞いている人は、「この人は(相手の意見を否定しているわけではなく)違う意見を出しているのだな」と感じます。P.167
聞く側からすると、
などと言って否定されるよりも、「いや、そうじゃなくて…」
「それは違うでしょ。逆に…」
と言われる方が確かに「反論された」「否定された」という感覚は薄いかもしれません。「私は別意見で、…」
個人的には、「反論」ではなく「選択肢を増やす」アイデアとして伝えるのが良いと考えます。
のような言い方です。「それいいですね。他にも例えば…」
こういう言い方なら相手にムッとされることも少ないので、思い切って意見を伝える勇気を持つことができるでしょう。
4. 【伝えるスキル→】相手目線の言葉で伝える
たとえば、相手がどんな人かわからない場合は、専門用語を避けたほうが無難です。相手がどんな知識やバックグラウンドの持ち主かを把握して、「そういう相手なら、こういう言葉遣いだと理解してくれるのではないか」と考えていきます。伝える達人は、「相手目線で考える達人」でなければなりません。
P.43
しかしいつもそうとは限りません。相手が明らかに専門知識を持っているのなら、専門用語を使ったほうが話は早いでしょう。
相手の好きなことに例えて伝える、というのも便利な方法です。
5. 【伝えるスキル→】それを語る資格があることをアピールする
これをするかどうかで、意見の説得力がずいぶん変わってきます。異業種交流の場や地域の集まりなど、自分の職種や背景が聴衆に明らかになっていない場では、「私はこれについて語る資格がある」と主張することが大事です。「この人の話、信じていいの?」と聴衆を疑心暗鬼にさせないためです。
やり方は簡単です。自己紹介のときに、自分はこれから語るテーマを「仕事にしている」「勉強した」「かつて仕事としていた」「経験した」などと言います。P.212
たとえばこの本の内容について、著者がどんな人だか分からない場合よりも、著者が考える力・プレゼン力・作文力を指導するスクールを主宰し、あのTEDでプレゼンした方だと知ってから読むほうが、説得力が増すでしょう。
社内の会議でも、例えば若手が「私はこう思います」と言っても、「経験の少ないおまえに何が分かる」とナメられてしまうことがあるかもしれません。
自分はこれを語る資格があるとアピールするために、「以前勉強したのですが…」「以前読んだ本に書いてあったのですが…」などと言えば、説得力が増すかもしれません。
まとめ
先日【全20冊】とても気になる未読本(2014/6/11版)でも紹介した本書。個人的には、特に「反論」についての章をぜひ多くの方に読んでいただきたいと思います。
日本人は、反論を言うのも言われるのも苦手ではないでしょうか。
反論の下手な人や、反論されたらすぐムキになる人をよく見かけます。
本書から反論の考え方を学び、考え方・伝え方を学び、議論に貢献できる自分になりましょう。
FacebookやツイッターなどのSNSで何かの記事をシェアするときに、必ず自分なりの意見やコメントを添えてシェアするようにすると、良い訓練になりますね。
たとえば、あなたはこの記事を読んで、何を考えましたか?
反対意見やグレーゾーンを探し、ぜひ気軽にFacebookやツイッターに投稿してみてください。
間違った意見などありません。
フェイスブックページにはマインドマップを掲載しています。
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— Kosuke (Ko's Style) (@kosstyle) 2014, 6月 12
- [2014/06/17 11:30]
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