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なぜハマる!?ソーシャルゲームに組み込まれている「心を掴む」3つの仕掛け  はてなブックマーク - なぜハマる!?ソーシャルゲームに組み込まれている「心を掴む」3つの仕掛け

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私たちは、操られています。

本『9割の人間は行動経済学のカモである ―非合理な心をつかみ、合理的に顧客を動かす』を読むと、それがよく分かります。

あなたが最近買った商品、自分で選んだと思っているかもしれませんが、実は操られているのです。

売り手は様々な「仕掛け」をしており、私たちは知らず知らずのうちにそれに乗ってしまっているわけです。


最近大人気なのがソーシャルゲーム

スマホでゲームしている方をよく見かけますね。

なぜそんなにもハマるのでしょうか?

どんな工夫がされているのでしょうか?


今日は本書から、ソーシャルゲームに仕掛けられた「心を掴む」3つの仕掛けを紹介します。





1. 【サンクコスト効果】の呪縛をつくりだす

すでに使ってしまって、二度と戻らない時間やお金、労力などを「サンクコスト(SUNK COST)と呼ぶ。人間がサンクコストにこだわってしまい、それまで以上に時間やお金、労力を費やしてしまうことがある。
これが、サンクコストの呪縛である。
(中略)
ソーシャルゲームにおける「やめられない感作り」においても、このような心理が影響している。(中略)アイテムを途中まで集めたならば、完全に集めなければ、 その時点までに有料で購入したアイテムが無駄になってしまうのだ。途中で諦めるという決断をするのは、非常に難しい。

P.030

2. 【保有効果】愛着を高める工夫をする

プレーヤーのゲームに対する「愛着を高める工夫」があることだ。典型的なのは、カスタマイズできることである。
例えば、なめこを育てる場合でも、世話のやき方によって、さまざまな育ち方をするので、友人とは違う、自分だけのなめこを持つというカスタマイズがある。

P.032

3. 【同調効果】他の人とのつながりを作る

ゲームの結果や経過を共有することは、他の人との「つながりを作る」ために役立つ。
(中略)
一方、ゲーム時間を延ばすために、また戦う場面において、共に協力し合うような場面もある。こうして他人の存在を感じられるようにすることや、つながりを体験させることも、ハマらせる仕組みのひとつだ。
人間は、自分の判断で行動しているつもりで、実は他人の影響を受けていることが多い。他人の影響や選択を見て、自然に同じ行動をとってしまうのだ。
(中略)
このような、人と同じ行動をとってしまう、判断におけるバイアスを「同調効果」と呼ぶ。

P.040

まとめ

ソーシャルゲーム以外にもこうしたことはよく仕掛けられています。

私たちは「自分で決めた」と思っているのに、実は操られているのです。


たとえばお店のスタンプカードを見て「せっかくここまでためたから」と、必要以上にお金を使ったことがありませんか?

あるいは、知り合いの多くが買っている製品をつい自分も買ってしまったことがあるかもしれません。


逆にこうしたことを本書で学び、自分の商品やサービスに活かすことを考えたいものですね。

たとえば飲食店なら、お試しメニューを3品くらい作り、どれが食べたいかをお客さんに投票してもらって一位を新メニュー化する企画をすると、客のなかに「育ててる」感が生まれ、お店に愛着がわくかもしれません。


ここで紹介した内容は本書の第1章のほんの一部。

他にも、
  • なぜトヨタのプリウスが売れたか
  • なぜタバコがやめられないか
  • なぜイチローが安打数を重視するか
  • なぜ銀行ATMの時間外利用手数料を気にしない人はダメなのか
などなど、行動経済学についてとても分かりやすく書かれていて面白いですよ。


Facebookページには本書をマインドマップにまとめたものを掲載しています。


ちなみに、本の帯に、

「読まない人は一生分の損をする。」

と書かれていますが、損していることにすら気づかないでいる人が多いでしょうね。




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