「よく考えろ!」「自分の意見を持て!」と言われて困ってしまう方へ。「自分」で考える技術を磨くために知っておくべき4つのこと

「考える」には、方法・技術があるのです。私たちが知っている思考の達人たちは、すべて、思考を技術化しようと懸命に闘った人たちです。デカルトも、ヘーゲルも、そうです。そのためにこそ、著作は残されたのです。
(中略)
でも、考えるとか、思想をもつとかは、自分の内部にあるものを、念力みたいなものでひねり出すことのように思っている方も、相変わらず多いのではないでしょうか。P.3
あなたはそれを知っていますか?
本『「自分」で考える技術 』には、そのことが詳しく書かれています。
今日は本書から、「自分」で考える技術を磨くために知っておくべき4つのことを紹介します。
1. 一冊の本から全て学ぼうと思わない
考えるためにはインプットが大切です。一番の禁物は、一冊の本に、何から何まで、学ぼうとする態度です。むしろ、全部忘れても、記憶の片隅に残っているチリ、あえていえば、エキスみたいなものこそ、貴重なのです。
P.126
読書もその1つ。
しかし、せっかく読んだ本の内容をすぐ忘れてしまう、と考える方が多いようです。
水が流れて来るところに「必要」という器があれば水を受け止められますが、器がなければこぼれ落ちていきます。
でもそれで良いですよね。
今必要のないことまで無理に覚える必要はないでしょう。
また、本当に良い本なら、あとで必要なときに思い出せるものです。
2. 嫌いなもの、敵の思考こそ読もう
これは読書に限らないのではないでしょうか。たんに考えるだけでなく、よく考えようとするならば、嫌いなもの、敵とみなしているものの思考をこそ、読まなくてはなりません。反論し難く立ちふさがるもの、顔を合わせるのさえ嫌な人のもの、を読むべきなのです。
自由な思考とは、敵の思考をもつ存在者を許す思考です。強靭な思考とは、敵の思考をさえ、生きてみせる思考です。自由で強靭な思考、つまり、デリケートな思考とは、敵の思考を内包している思考のことです。敵の思考を、血肉としてしまった思考です。P.136
ネットで自分と違う考え(時には自分のブログに付いたネガコメ)に触れることも、自分とは合わないなと感じる人と話すことも、自分の世界を広げることに役立つと感じます。
自分と違う考えに触れることは、自分にはない世界を知ることです。
正しいか間違っているかなんて争うことではなく、新発見は楽しいことなのです。
以前も似たことを書きました。
このブログでは何度も紹介していますが、たとえば以下の方法は、私のブログ記事についた「自己啓発書ばっかり読んでもなぁ」というネガコメをキッカケに生まれました。
以下のペンと出会ったのも、ブログについたネガコメ「手帳やペンホルダーはオシャレなのにペンがダサい」がきっかけでした。
3. 表現してみれば、思考がまとまっているか分かる
ブログを書いているとよく分かります。いおうとしていること、書こうとしていること、すなわち、考えは、まとまっている。しかし、上手く話せない。的確に書くことはできない。話す技術、書く技術が、そのために必要だ。こういういい方が、よくされます。で も、表現される以前の「考え」は、まだ、カオス状態の考えにすぎないのです。もやもやしたもので、思考とは言い難い「何か」なのです。ですから、上手く話 せない、的確に表現できないというのは、思考にいたっていない、ということなのです。思考とは、表現のなかにしか、話す技術、書く技術等のなかにしかない、 と考えていいのです。
P.154
書きたいことがあって書き始めたはずが、うまく書けないことがあるのです。
それはつまり、思考が足らなかったということ。
そして同時に、書くうちに思考が深まり、まとまっていくのです。
「女性は話しながら考える」と書かれている本もありました。
私は「考える」ときには必ず書くようにしています。
マインドマップでかくことが多いです。
4. 思考実験を楽しむ
実行する以前、頭の中で考える段階でいきなり考えるというのは、すべて、架空の実験だというくらいに思ってください。この世界では、すべてのことが、たちどころに可能になる、とみなしてください。ど れほど荒唐無稽に見えることでも、まったくの出鱈目でも、存在理由のある世界なのです。ーーすべてを、自由につくりだすことができる。これが、第一テーゼ です。
(中略)
不動の根拠や、歴史的真実といわれるものも、いつでも、好むままに、ひっくり返すことのできる、イフとフィクションの罷り通る世界なのです。ーーすべえを、破壊できる。これが、第二テーゼです。
(中略)
一切のことが、あなたの思考に任されているのです。ーーあんたが、大将。これが、第三テーゼです。
思考実験で一番重要なのは、失敗が許される、ということです。上手くゆかなかったら、いつでもやめていいのです。何度でも試みることが可能ということです。しかも、結果に責任を負う必要は、まったくありません。(中略)
無責任でゆけ。これが、第四テーゼです。P.186
なんてことを考えなくて良いのです。「これは無理に決まってる」
「こんな方法は非現実的」
「できるわけがない」
そんなふうに考えてしまって最後に残る考えは、誰でも思いつくようなつまらないものだけです。
大人はもちろんですが、子供に対してもこうした考え方を大切にしてほしいものです。
この本に、似たことが書かれています。
まとめ
考えたことしか、実現しません。考えることは、とても大切なのです。
半自動的に「考える」ことをしていることも多いですが、意識して「考える」ことが重要なのです。
そしてこの記事を読んだあなたは、これを鵜呑みにせず、ぜひ自分でも考えてみてください。
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— Kosuke (Ko's Style) (@kosstyle) 2014, 4月 22
- [2014/04/23 12:50]
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