カイジに学ぶ!?「勝つべくして勝つ!」働き方の5つのルール

「自分の人生はいま、最高に充実している!」という方は本書を読む必要がないかもしれません。映画「カイジ 人生逆転ゲーム」で、天海祐希さん扮する悪徳金融業者の遠藤に「いまの生活、ゴミって感じでしょ?」と見透かされた時、カイジ役主演の藤原竜也さんが迫真の演技で「途中、まだ途中なだけなんだよ!」と言っていたシーンを思い出します。
本『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話 』P.20
しかし、「ゴミ」とはいわないまでも、「自分の人生・仕事、もっと何とかしたい!」と心がざわざわしている方は、本書から学ぶことがあるかもしれません。
本書『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話 』は、経済ジャーナリストである木暮太一氏が、カイジをテーマに「働き方」について解説した本。
今日はそのなかから、「勝つ!」ために必要な考え方を5つ紹介します。
1. 評価されるためには勝たなければいけない

ソチ五輪を見ているとまさにこれを感じます。「勝負は、勝たなければいけない」
この言葉に強く賛同する人と、強いアレルギーを持つ人と、両方いると思います。もちろん、人生は勝ち負けだけではありません。勝ち負けに関係ない場面では、別に競争する必要はありません。
ただ、他人から評価してもらおうと考えるのであれば、勝たなければいけません。スターと呼ばれる人たちが、なぜ世間の注目を集め、世間から評価されているかといえば、それは利根川が言うように、「勝ったから」「結果を残しているから」です。P.39
メダルを取った選手とそうでない選手とでは、まったく評価が違う。
メダルに届かなかった選手のほうがこれまで厳しいトレーニングをしていたとしても、そんなことは評価には関係ないのです。
2. 評価されるためには単発ではなく「積み上げ」が必要

カイジがせっかく大きな勝負に勝っても、その後まただらしない生活を送っているから評価されない、というわけです。資本主義とは、差があるから、認めてもらえる世の中だからです。
(中略)
個人の評価に置き換えてかんがえることもできます。より高い評価を得られるのは、他人を寄せ付けないほどの「圧倒的な積み上げ」、もしくは他人とは違う「独自路線の積み上げ」です。
この2つが他者との差を生み出すからです。P.92
面白いのは「独自路線の積み上げ」のほう。
同じように積み上げるのなら、独自路線で苦労したほうが他者との大きな差を生み出せるということです。
3. 迷っていてはチャンスを失う

死と隣り合わせのギャンブルへの参加を迷い「待ってくれ」という参加者たちに、利根川は言います。
「話にならぬ クズ……!
おまえらは生まれてから何度……
そのセリフを吐いた……?」
「世間はおまえらの母親ではない
おまえらクズの決心を いつまでも待ったりはせん……!」P.24
こんなセリフもあります。
そうは言っても人間、迷うこともあるでしょう。一生迷ってろ
そして失い続けるんだ……………
貴重な機会(チャンス)を………!P.27
どうすればよいのでしょうか。
以下が役立つかもしれません。
4. 負けを覚悟しギリギリの勝負に挑む

先の「1. 評価されるためには勝たなければいけない」と矛盾するように思えますが、目的の違いでしょう。相撲でも横綱が常に勝つわけではありません。「長い目で見れば強い」のであって、100戦100勝である必要はないのです。
カイジは、「負けは恥でもなんでもない」という兵頭の言葉に困惑しますが、ビジネスの世界では、この兵頭の指摘が正しいのです。
もちろん、毎回勝てることが理想です。ですが実力が拮抗した相手との勝負であれば、一定の確率で負けることも覚悟しなければいけません。
つまり10割勝たなければいけないとするならば、必ず勝てる相手としか勝負ができないことになり、必ず勝てる勝負しか挑めないことになるのです。P.156
「評価」されるには、勝たなければいけない。
しかし「成長」のためには、負けを覚悟してギリギリの勝負を挑む必要がある、と。
5. 戦略的なタダ働きも役立つ

私も、無料でセミナー講師をした時期がありました。会社でみなさんが仕事を割り当てられているのは、みなさんを成長させるためではなく、会社にとってその仕事が必要だからです。会社での仕事は、基本的には「他の誰かのための仕事」です。自分のためにならないことも多いのです。
(中略)
自分の実力を高めるチャンスがあれがすかさず掴まなければいけません。ですが、その行動は、もちろん「自分のため」に行いますので、他人から報酬をもらえるとは限りません。P.159
自信はありましたが、成長のために経験を積むことが必要だったのです。
たとえば会社で残業代のつかない仕事や飲み会幹事などを任されても、長期的に見れば自分のためになると考えることもできます。
あるいは、「自分のためになるようにやる」という考え方もできるでしょう。
まとめ
本書を読んでふと思ったのは、カイジは何のために勝負に挑んでいるのかということ。彼にとってギャンブルは「働き方」ではないし、また「評価」を求めていたわけでもないでしょう。
そんなふうに我々とは前提がまったく違うカイジからも学べるというのは、面白いですね。
本書はカイジの本なのに、やたらイチローの話題が出てくるのが気になりましたが、さらにこうあります。
イチローの発言・考え方から学ぶのは良いですが、イチローを目指してもイチローにはなれません。「イチローみたいに圧倒的になりなさい」というだけのアドバイスはあまりに無責任です。私たち一般人は、「他人とは違う独自路線の積み上げ」を視野に入れるべきです。
P.92
イチローがいつも正しいとは思えないし、彼のやり方・考え方が必ず私たちに合うとも限りません。
美容院で「EXILEのTAKAHIROの髪型にしてください」と言っても、彼のようなイケメンになれないのと同じです(笑)。

イチローから学ぶのは、あくまで選択肢を広げる行為。
そこから自分が何を選ぶか、ではないでしょうか。
それはカイジから学ぶことについても同様ですし、ビジネス書から学ぶときにいつも気をつけたいことです。
カイジについて、「心理面」から見たこちらの本も面白かったですよ。
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— コウスケ@Ko's Style (@kosstyle) 2014, 2月 13
- [2014/02/20 20:30]
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