世界最高のプレゼン『TEDトーク』に学ぶ、人を動かすプレゼンの7つのテクニック

Eテレの「スーパープレゼンテーション」でもおなじみですね。TEDとは、テクノロジー、エンターテインメント、デザインの3つの分野から感動や衝撃をもたらすアイデアを紹介し、広めていくことを目的とした非営利組 織(NPO)です。TEDにはさまざまな事業がありますが、なかでも広く知られているのが、会員だけが参加できるカンファレンスと、プレゼンテーション動画のインターネット無料配信です。
P.13
皆とても素晴らしいプレゼンで、内容はもちろん、そのプレゼン手法も注目されています。
本『TEDトーク 世界最高のプレゼン術 』は、TEDにおけるプレゼン手法を分析、その極意を明らかにしています。
「自分は仕事でプレゼンなんてしないから関係ないよ」と思った方、本当にそうでしょうか?
職場で役職が上がったとき、部下たちの前で心を動かす話ができますか?
結婚式でのスピーチを頼まれたら、うまく話せますか?
新車を買おうと家族に相談するとき、その車の良さをうまく伝えられますか?
プレゼンのテクニックについて、知っておいて損はありません。
今日は本書から、世界最高のプレゼン『TEDトーク』に学ぶ、人を動かすプレゼンの7つのテクニックを学びましょう。
1. プレゼン内容を人間の欲求につなげる
あなたがプレゼンしたい内容を、この4つのどれかとつなげれば良いわけです。人には心の奥深くから生じる欲求が4つある。「帰属の欲求」、「利己の欲求」、「自己実現の欲求」、「未来への希望の欲求」だ。これらの欲求とつながることが、相手の心を動かす近道となる。
P.32
というよりも、「本『TEDトーク 世界最高のプレゼン術 』の内容がとても素晴らしいんです。たった1260円。ぜひ買ってください!」
という内容のほうが良さそうです。「本『TEDトーク 世界最高のプレゼン術 』を、多くのビジネスパーソンが読んでいます(帰属)。本書を読めば、あなたは上司・部下、あるいは顧客の心を動かすことができるようになり(自己実現)、収入もアップ(利己)。理想的な人生を歩むことができるでしょう。(未来への希望)」
2. 短いキャッチフレーズを繰り返す
オバマ大統領の「Yes, we can」も3語ですね。「Start with Why(Whyからはじめよ)」(彼の著書のタイトルでもあります)。この3つの単語が、人生をより良くするために今すぐやるべきことをはっきりと語ってくれているのです。
サイモンや他のTEDプレゼンターたちは、核となるアイデアを基本フレーズやパワーバイト(強いインパクトを与える端的な言葉)に転換し、聴衆の心に深く刻み込まれるまで繰り返し口にすることによって、自分たちのアイデアが広く伝わるようにしているのです。P.39
こうした短いキャッチフレーズを繰り返し聞くと、覚える気がなくても覚えてしまいます。
3. オープニングで「私が何をするか」でなく「相手が何を得るか」を伝える
プレゼンのオープニングで、まず概要を伝えることが重要。本で言えば、目次のようなものです。
しかしその伝え方に気をつける必要があります。
悪い例について、こう書かれています。
聴衆が気にしているのはあなたではなく、「自分が何を得られるのか」なのです。これが最大の問題なのですが、聞き手主体ではなく、話し手主体の文章になっているという点です。「みなさんが何を得るか」ではなく、「私が何をしようとしているか」になっているのです。
P.76
4. セクションを3つに分けて伝える
私が仲間と主催する名古屋ライフハック研究会で、毎回行っているライトニングトーク(=LT、5分のショートプレゼン)。強くお勧めしたいのは、スピーチの長さ(時間)にかかわらず、メインパートを3つのセクションで構成する方法です。
(中略)
あなたはスピーチの目的を常に念頭に置くことができ、聴衆はあなたのメッセージを記憶に留めやすくなります。P.90
私も何度もプレゼンしましたが、このたった5分でも、3つに分けて話すとうまくいくと実感しています。
もちろん、短いので1つでも良いのですが、逆に4つ以上情報を詰め込むのはNG。話がわかりにくくなったり、時間が足りなくなります。
5. ユーモア(=驚き)を入れる
淡々と数字などを語るプレゼンは、眠くなるし、記憶に残りません。プレゼンにはユーモアが大切です。
しかし分かっていてもそれが難しいもの。
本書ではそのコツについて、こう書かれています。
ユーモアをどのくらいの頻度で入れるべきかなど詳細は、本書を読んでみてください。まず基本原則として覚えておきたいのは、ユーモアの根は「驚き」にあるということです。人は期待を裏切る展開や、傷つきやすさをあざ笑うような”ひねり”が大好きです。
(中略)
脳が期待するものを覆す意外な展開が最後に用意されているところから、ユーモアが生まれています。P.144
6. ワンセンテンスあたり1人と会話するようにアイコンタクトする
プレゼンでやりがちなのは、スライドやパソコンを見てプレゼンしてしまうこと。アイコンタクトを上手にこなすカギは、聴衆の一人ひとりと、ワンセンテンスあるいは思考ひとつ(おもいついたことひとつ)分くらいの会話を交わしていると イメージすることです。そうすれば、聴衆の方を向いて視線をあちこち動かしたり、床や天井をじっと見つめたりすることがなくなります。
P.161
聴衆と「会話」するようなプレゼンでなければ、心に響きません。
7. スライドはカンニングペーパーではないと心得る
だらだらと文字の書かれたスライドを、ただ読むだけのプレゼンをしてしまったことがありませんか?スライドはあくまでも聴衆の理解を助けるためのものであって、自分用の巨大なカンニングペーパーにしてはいけません。
P.171
それなら、スライドを印刷して配れば済みます。プレゼンターは不要ですね。
スライドを読み上げるプレゼンは、卒業しましょう。
あなたはReaderではなく、Speakerです。
まとめ
ここで紹介した内容はほんの一部。本書には、世界最高峰のプレゼンターたちの手法を、かなり具体的に紹介しています。
ありがたいのは、そこで具体例としてあげられたプレゼンを、インターネットですぐ見られること。
これがとても分かりやすいのです。
多くの「プレゼン本」を読みましたが、自信を持って本書をオススメできます。
そして、本書を読んだらぜひ実践してみましょう。
名古屋ライフハック研究会なら、失敗しても許される、プレゼンの場を提供しています。
人前で話すのが苦手で赤面症だった私が、プレゼン手法を勉強し、場数を踏むことで、今では講師をするまでになりました。
あなたも、変わることができます。
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- [2013/11/06 20:30]
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