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「ガリガリ君」の赤城乳業の強さの秘密 〜本『言える化 ー「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密 』  はてなブックマーク - 「ガリガリ君」の赤城乳業の強さの秘密 〜本『言える化 ー「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密 』

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あの「ガリガリ君」で大人気の赤城乳業。

躍進の秘密は「言える化」なのだといいます。

「言える化」という耳慣れない言葉は、井上社長から教えていただいた。彼の信念にもとづく独自の言葉だ。
その意味するところは、読んで字の如く、社員が何でも自由闊達に「言える」ような会社になるということである。
(中略)
だからこそ、社員一人ひとりが「あそび心」を大切にし、仕事を楽しみながら、新しいことに挑戦し、成果を生み出している。

P.25
先日話題となったコーンポタージュ味のアイスなんて、他の会社ならまず思いつかないでしょう。

あるいは思いついても、言えない

また言ったとしても頭ごなしに否定され「何バカなこと考えてるんだ。売れるわけないだろ」と説教されそうです。


では赤城乳業は、どのようにしてその「言える化」を実現しているのでしょう。

今日は本『言える化 ー「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密 』から、『言える化』を実現する3つのポイントをピックアップします。





1. 「どんどん失敗しろ」

  • えび天アイス
  • ラーメンアイス
  • カレーアイス
  • きつねうどんアイス
  • いくら丼アイス
これらは、実際に赤城乳業が発売していた商品です(笑)。

巷では「あそび過ぎ商品」と言われるほど話題性は高かった。しかし、「ラーメンアイス」に続くヒット商品はでなかった。
1987年に社長に就任した井上は、それでも社員に言い続けた。
「どんどん失敗しろ。失敗を恐れるな!」
あそび心を持って、常に新しいことに挑戦する赤城乳業の風土は、この頃社員に広がっていった。

P.77
社長がこんなふうに言ってくれたら、どんどんチャレンジできるし、気軽に意見を「言える」でしょう。


2. 「言える」仕組みを作る

「失敗しろ」というのに、失敗したあとにマイナスの考課がされたのでは、挑戦を躊躇してしまいます。

あなたも「失敗して減点されるくらいなら、何も挑戦しないほうが良い」と考えたことがあるかもしれません。

そこで、こんな工夫がされています。

赤城乳業では、挑戦に伴う失敗を、通常の人事考課とは切り離して処理する仕組みを確立している。
(中略)
失敗の原因が個人やチームの過失だと判断されれば、数万円程度の”ペナルティ(罰金)”が課せられることもある。
一見厳しいように見えるが、実はこれは挑戦したことによる失敗を後に引きずらないための工夫である。たとえ失敗しても”ペナルティ”によって帳消しとなり、通常の人事考課には影響を与えない。むしろ挑戦したことは加点として評価される。

P.156
このように、「言える化」が成り立つ仕組みをつくっているわけですね。


3. 「言える」場を作る

委員長やプロジェクトリーダーは年齢や役職に関係なく、目的遂行に最も合致した人が選ばれる。だから、主任や課長補佐、係長クラスが委員長やプロジェクトリーダーに就くこともある。時には、入社数年目の若手が抜擢されることもある。
(中略)
そして、社長や専務、常務たちがアドバイザーとして委員長たちをサポートしている。

P.151
実際、入社2年目の元西さんは、5S委員長に抜擢されたそうです。

メンバーはみんな自分より年上、社歴も古い。

この状況では「言える」というより「言わざるをえない」ですね。

「なんでも言える、風通しの良い組織を作ろう!」と言ってるだけの企業はありそうですが、実際には若手は「言える」と思っていないでしょう。

このように「言える」場づくりをしている赤城乳業は素晴らしいですね。


まとめ

本書には、社長さんのこんな言葉もあります。

「働く人の満足なくして、お客様の満足なし」

P.55
社員にとって、「言える」こと、そしてチャレンジできることこそ、大きなモチベーションにつながります

そしてそれは会社の業績にも大きく貢献するでしょう。

あなたの組織では、「どうせ言ってもムダだから」と若手が発言しない会議がありませんか?


赤城乳業はガリガリ君で様々な味のアイスにチャレンジしているほか、ガリガリ君入浴剤ガリガリ君 ボディシートガリガリ君 フェイシャルシートこどもハミガキ ガリガリ君 ソーダ香味など、様々な製品を作っています。

これらは「言える化」そして「あそび心」なくして実現はしなかったでしょう。

赤城乳業のコーポレートスローガンは、「あそびましょ。」。アイスクリームという美味しさと楽しさと笑顔を届ける商品をつくる会社にとって、なにより大切なのは「あそび心」。「あそびましょ。」という言葉には、そんな思いが込められている。

P.20
たとえば赤城乳業では、工場の機械に「あいちゃん」「りょうくん」など名前が付けられているのだとか。

これもあそび心。社員の仕事がちょっと楽しくなる工夫ですね。


本書には他にも実際の事例を元に様々な「言える化」を社内に浸透させるための考え方が書かれています。

あなたの会社でも、こういった考え方を少しずつでも取り入れてみてはどうでしょう。

その変革にもまず「言える化」が必要かもしれませんが…。






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