組織に必ず必要な「新しいことを考える人」と「新しいことを受け入れる人」

既存の仕組みや既得権や権威が「ぶちこわされる」と、必ずその影響を受ける人がいるのです。
(中略)
新しいことを考える人は、概して既存の考え方に反抗的で、ものの見方が、そのコミュニティの大多数とは何か違っています。違っているから新しいことを考えつくのです。
しかし、そのような人は、コミュニティの調和を乱すとして、激しい攻撃を受けたり、時には殺されることもあります。地動説を唱えたガリレオは教会から迫害されました。
(中略)
ジョブズはアメリカだから受け入れられましたが、「Think Different」は、保守的な社会では命がけのことなのです。本『日本に殺されず幸せに生きる方法 』P.83
「変えたい人」と「変えたくない人」との戦いは、変えたい人のほうが不利なことが多いようです。
これは、国レベルだけでなく、会社などでも同じですね。
新しいものが生まれない世界は衰退する
そのせいで、新しいことを考える人は邪魔者扱いされがちです。うまくいっていない国や土地の2つ目の問題点は、「新しいものが生まれない」ことです。
新しいものは得てして既存の権威や決まりを「ぶちこわす」存在です。例えば、物流を今までの数倍効率化する物流ソフトウェアは、既存のソフトウェア産業や流通業者のビジネスモデルを破壊してしまうかもしれません。今まで儲かっていた流通業者は儲からなくなるのです。本『日本に殺されず幸せに生きる方法 』P.81
しかし、こんな言葉があります。
すべての世の中のことは、
進歩しない時は、
必ず退歩する。
エドワード・ギボン(歴史家/イギリス)本『世界の名言100 』P.174
新しいものを取り入れたり生み出したりし続けなければ、現状維持どころか、衰退しているわけです。
やはりどんな世界にも、
- 新しいことを考える人
- 新しいことを受け入れる人(や環境)
新しいことを考えても、「変わり者」なだけではダメ
新しいことを考える人はとても重要です。しかし、問題もあります。
新しいことを考えているからといって、他の人と協調する姿勢を見せなければうまくいきません。同調しないのはいいが、協調もしないような人間は、猫くらいしか話し相手がいなくなってしまう本『非属の才能』P.211
では、どうすれば良いのか。
その人の「変わっている部分」がみんなに喜びを与えたり、なんらかの利益をもたらしたりすることで、みんなはその非属の変わり者を歓迎するようになる本『非属の才能』P.210
自分のなかにある非属の才能をみんなのためにわかりやすく翻訳したり、調理したりすることが、幸福な人生を送るためには必須なのだ。嫌われる変人はここで怠けている。本『非属の才能』P.234
詳しくは以下の記事を読んでみてください。
この本、かなりオススメですよ。
新しいことを受け入れる、「イエスアンド」の精神
新しいこと、自分とは違う考え方を受け入れることに、ストレスを感じるかもしれません。そういう方にぜひ知っていただきたいのが、「イエスアンド」の精神です。
他者のアイデアを頭から否定せず、「いいね!(Yes)」と一旦受け入れます。
そして、それをふくらませるたり、自分のアイデアを上乗せする(and)のです。
カップルが休日の過ごし方を決めるとき、
となるか、彼氏:海行こうか!
彼女:えー、日焼けするからヤダ!(No)
彼氏:……。
となるか。彼氏:海行こうか!
彼女:海いいね!(Yes, and) 夕日の見える時間や夜の海もいいよね!
(日焼けするのは嫌だから)
彼氏:おぉ、夜の海もいいね。(Yes, and)
花火大会あるかもな。調べてみるよ!
Yes, andで受ければ、アイデアが広がるのです。
これを教えてくれたのがスタンフォード大のティナ・シーリグ先生。私の人生を変えたDVDです。
まとめ
人と違う考え方には価値があります。しかし、それを受け入れてもらう努力や工夫も必要です。
一方、新しい考え方を受け入れる側も大切。
そのまま鵜呑みにしろというのではなく、Yes, andの精神で自分のアイデアも乗せて膨らませていけば良いのです。
新しいことを考える人・新しいことを受け入れる人。
どちらも組織には必要であり、どちらが欠けてもその組織は衰退していくでしょう。
ちなみに冒頭で紹介した本書は、ツイッターでも有名な@May_Romaさんの本。
海外をよく知る著者が、世界から見た日本の「仕事」についての問題点、そしてタイトル通り「幸せに生きる方法」について教えてくれています。
「日本に殺され」る前に、チェックしてみてください。
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管理人コウスケのひとこと
[MM読了] 飲みの席には這ってでも行け! 人づき合いが苦手な人のための「コミュ力」の身につけ方 http://t.co/ePKCMrVyYw 『「飲みの席」はコミュニケーションの練習の場。』
— コウスケ@Ko's Style (@kosstyle) August 18, 2013
- [2013/09/13 05:33]
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