学歴がなくても売上高2兆円のグループを創りあげた男に学ぶ、5つの成功哲学 〜本『ライク・ア・ヴァージン ビジネススクールでは教えてくれない成功哲学』

既存の概念にとらわれることなく、多方面において大きな成功を収めたヴァージングループ創設者のリチャード・ブランソン。
ヴァージングループは、セックス・ピストルズら名だたるロックミュージシャンが所属したヴァージン・レコードのほか、航空会社、鉄道、金融、モバイル、映画、飲料水、そして宇宙旅行まで、多種多様な業界でイノベーションをおこしています。
本『ライク・ア・ヴァージン ビジネススクールでは教えてくれない成功哲学』はそのリチャード・ブランソンの成功哲学をまとめた本。
今日は本書から、彼の5つの考え方を紹介します。
1. "バカなアイデア”というものはない
たとえば、ソニーのビデオ・ウォークマンを何百台も購入し、飛行機のフライト中に客に配ったことがあったそうです。「過去に例がない」というのは、必ずしも「不可能」と同義ではない。失敗することを恐れ、そんな無茶をするような人間がいなかっただけの場合が多い。
ヴァージン・グループには、”バカなアイデア”というものはない。少なくとも、どうにか工夫してうまくやる手はないか、十分検討するまでは、そんな評価を下すことはない。P.086
「航空会社として世界初、それぞれの客が好きな映画を見られる」ということを達成するために、座席の背面に埋め込む個人用スクリーンの技術が高まるのを待っていられなかったのだとか。
私たちは、会議中などについつい「そんなのムリでしょ」などと思ってしまうこと、ありませんか?
そういうアイデアこそ、独創的なアイデアのヒントになるのです。
2. やったもん勝ち
ぼくの好きな言葉に「人生の9割はやったもん勝ちよ」というのがある。自らのビジョンを追い求めるため、新たな事業を興す勇気を持てるかは、たいていこの第一歩を踏み出す力にかかっているからだ。
P.161
アイデアがあるのに、勇気がなくて実行していないことはありませんか?経営陣が新規事業を選ぶために、ひたすら分析に明け暮れるようなことはない。それは「情報が多すぎて動けない」という事態を招き、会社全体の意思決定を遅らせる。ぼくは、ヴァージンが新しいアイデアに対してオープンであり続けることを重視してきた。
P.188
「実行力」「行動力」といえば、先日も紹介したこのプロジェクト。
20代の若者たちが、世界の教育に革命を起こしています。
私たちも、やって後悔するより、やらずに後悔することのほうが多いと考え、思い切って第一歩を踏み出さなきゃ!ですね。
3. 「だれかがやる」じゃなく、自分がやる
起業家はもちろん、政治家もこういう気持ちで始めるんでしょうね。「だれかが何とかして代替燃料を開発するべきだ」といった物言いをする人はあまりに多い。ぼくらの場合は”だれか”の登場を待つのではなく、自ら火中の栗を拾ってきた。あなたが自分の業界に変化を起こしたいと考えているのなら、他人が動くのを待たずに、僕らと同じようにしたらどうだろう?
P.152
私たちも、「もっとこうだと良いのに」などと口にするだけでなく、自ら行動すれば、思ったより早く状況がよくなるかもしれません。
逆に何に対しても「当事者意識」のない人は、他人にコントロールされて生きるしかなくなるかもしれません。
4. 恐怖で社内を支配しない
これは経営者に限りませんね。経営者は絶対に恐怖によって社内を支配してはならない。情熱、気取りのない率直さがあり、社員と仲間意識でつながっているほうがずっといい。優れた起業家はたいてい傑出した対人スキルの持ち主で、それが彼らの夢を実現させる能力を飛躍的に高める要素となっている。
だから社員を勇気づけ、情熱を吹き込み、働くことを楽しくするのを忘れないようにしよう。P.243
恐怖でしか部下を動かせないというのは、上司としてあまりに無能なのではないでしょうか。
5. 遊び心はビジネスに効く
広告費を浮かせるために、リチャード・ブランソン自ら熱気球で大西洋を横断するなどの冒険に出て、世間の注目を集めました。事業で成功するカギとなるのは四つのP、「People(人材)」「Product(製品)」「Price(価格)」「Promotion(プロモーショ ン)」だとよく言われる。でも、ここには40年にわたってヴァージン・グループの切り札となってきた重要な要素が欠けている。「Fun(楽しさ)」だ。
P.054
また、有名人をからかったり、話題の事件を皮肉るようなきわどい広告を出すこともあったそうです。これももちろん、多くの人の目に触れるようにするためですね。
日本でそれがアリかは別として、「ユーモア」はとても大切ですね。
イタリアオヤジのジローラモさんも「日本人は真面目過ぎる」と言っています。
まとめ
本書の中で著者は、「ビジネススクールに通わなくてよかった」と語っています。学校というのは性に合わず、行かなかったおかげで今の自分とヴァージン・グループがある、と。
確かに、ビジネススクールで「冒険に出て広告費を浮かせろ」と習うことはないでしょうね(笑)。
知識を入れるのも大事ですが、アイデアと実行力があれば成功できる、ということかもしれません。
本書は1項目ごとに独立した内容が76書かれており、ブログのように読める本です。
経営者向けの話が多いですが、マジメな話ばかりではなく読んでいて楽しい内容です。
そう、「楽しむ」ことの大切さをあらためて感じた一冊です。
Madonnaを聴きながら読むと、より楽しい気持ちになれるかも?
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管理人コウスケのひとこと
ブログネタとして文具の改造ネタがあるんだけど、良い記事タイトルを思いつかなくてなかなか更新できず(笑)
— コウスケ@Ko's Style (@kosstyle) July 19, 2013
- [2013/07/23 06:00]
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