私はどうなんだろう?!ダメなオヤジの4つの条件 〜本『内田さんに聞いてみた 「正しいオヤジ」になる方法』

子供はいないですが37歳の私。年齢的には「オヤジ」でしょうか?内田樹さんと元吉本興業常務、木村政雄さんによる「オヤジ論」。かつて存在した「オヤジ」はどこへ行ってしまったのか。なぜ日本ではオヤジの存在感がなく なってしまったのか。オヤジというキーワードから見る日本論、そして今からでも間に合う「オヤジの処し方」。「正しいオヤジ」生活を享受するためにすべき ことを2人が徹底議論します。
Amazonより
いや、まだまだ小僧?
本『内田さんに聞いてみた 「正しいオヤジ」になる方法 』はまさに30代、40代の男性必読の一冊。
自分の「オヤジの作法」はどうなのか、考えてみる良いキッカケになります。
今日は本書から、ダメなオヤジの4つの条件を紹介します。
1. 共生能力がない
年齢的に「オヤジ」でも、これがない人もいますね(私も含め)。大人というのは、一言で言えば、「いろいろな人間と一緒に生きていける人間」のことですね。共生能力のある人。集団の中にあって、お互いに仲良くして、なるべく脱落者や犠牲者を出さないようにあれこれ工夫しながら、なんとか集団ごと生き延びてゆくように知恵を働かせることのできる人。
(中略)
人間の弱さに対する寛大さ。たぶんそれに尽きると思います。P.17
あたりまえですが、私たちは一人では生きていけないわけですから、この「共生能力」というのは最も大切。
次の2にもつながります。
2. 「老いる」だけで「成熟」していない
以前、ファッション雑誌LEONに成熟とは年をとるにつれて、手持ちのカードが増えてゆくこと。
例えば、六歳のときは六歳までの経験しかないけれど、十六歳になれば自分の中に赤ん坊のときの経験も、小学生のときの経験も、中学生のときの経験も生き生きとストックされている。それだけ共感できる身体性や感受性が増えてゆく。
(中略)
六十歳になると、昔は「入れ歯が合わない」なんて愚痴を人から聞かされても何の感興もなかったのに、今は「ああ、わかるわ。大変なんですよね」と同情できる。そうやって人間の共感度というのは年毎に上がってゆくものなんだと思います。
若い頃は、「それはおかしい_と感じていたことも、年令を重ねるうちに「やっぱり、そういうことも、あるよね」と思えるようになる。総じて、人間の弱さとか卑しさとかもろさとか愚かさに対して寛容になるんです。それが成熟することの手柄だと思う。あまり腹が立たなくなる。P.37
という趣旨のことが書かれていました。「モテるオヤジは経験豊富だから、話し上手で聞き上手。小僧にはマネできない」
しかし逆に経験豊富なせいで、考えが凝り固まってしまう可能性もありますね。
「おれの時代はこうだったから、絶対そうなんだ」
「前にこうやってうまくいったから、今回もそうだ」
経験を、「共感」できる世界を広げるために使うことが大切なのですね。
3. オプティマル・エイジング(最適加齢)していない
男にとっては「若く見える」ことはむしろマイナス。アンチエイジン グというのは、「若さ信仰」ですよね。年をとることは惨めだ、恥ずかしいことだという考え方です。でも、今は自分の周りにいるシワの寄った 老人たちを見下して、「それに比べて俺は若い」と気張ることができても、いずれ「若作りの年寄り」も実年齢相応になる。(中略)
だから、「アンチ」じゃなくてどういうふうに快適に年をとるか、それを考えたほうがいい。P.29
未熟で、仕事ができないように見えるからです。
海外では女性も、「若く見える」と言われるのは「未熟」という意味に受け取る人が多いそうですね。
「若く見せる」のではなく、ビンテージワインやビンテージジーンズのように、その年齢らしい魅力を身につけたいものです。
4. 「老いる訓練」をしていない
やることもない、金もない、友だちもいない。老いる訓練というのは、本当はできるだけ早く、できたら20歳くらいから始めたほうがいいと思うんです。定年退職してから、さて何か習い事を始めようと思っても、どんな技芸でも、ある程度面白くなるまでに10年くらいはかかりますからね。
60歳から70歳までの10年を先生にがみがみ叱られながら過ごすのは、けっこうつらいですよ。
(中略)
このことは今の若い人たちのためにも、はっきり言っておかないと。60歳になって社会的な地位を失い、収入も減って、体力も落ちて、普通なら困った状態になるわけですが、それでも楽しめるものは探せばいくらでもあります。でも、60になって時間ができてから、それをゆっくり楽しもうと思うなら、できたら20 代、30代から下準備をしておいたほうがいい。P.28
そんな定年後を過ごしたくないですね。
そのときのことを今からイメージしておくと、生き方が変わるかもしれません。
まとめ
女性や若者の視点が入っていないのが残念ですが、やはり内田先生のいうことは面白いです。そして、木村さんのお話もかなり面白く、たとえば「60歳からの第二義務教育をやってはどうか」などは、本気で実現させて欲しいと思ってしまいます。
私は「オヤジ」という言葉に対してネガティブなイメージがありません。
これは完全に雑誌『LEON』の影響。

「チョイ悪オヤジ」ですね。
- いつも外見に気を使い、オシャレ
- 笑顔とユーモア
- 女性をもてなす優しさ
- しっかり遊ぶ姿
ジローラモさんという憧れの「オヤジ」がいるから、むしろそうなりたいと思うわけです。
逆に「なりたくないオヤジ」は、この2つ。
- 品がない (見た目的にも、言動的にも)
- キレやすい (他人を受け入れられない・頑固)
自分は若者から「憧れ」の対象となるオヤジだろうか。
どうすれば、なれるだろうか。
素敵なオヤジが日本にたくさんいたら、子どもたちは「早く大人になりたい!」と思うはずです。
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— コウスケ@Ko's Style (@kosstyle) July 2, 2013
- [2013/07/05 12:30]
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