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「ロンドンハーツ」「アメトーーク!」プロデューサーに学ぶ!ヒットを生み出す6つの仕事術 〜本『たくらむ技術』  はてなブックマーク - 「ロンドンハーツ」「アメトーーク!」プロデューサーに学ぶ!ヒットを生み出す6つの仕事術 〜本『たくらむ技術』

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人気番組「ロンドンハーツ」「アメトーーク!」のプロデューサーは同じ方なのですね。

本『たくらむ技術』は、その加地プロデューサーの仕事術が書かれた本。

企画の際に考えていることや、番組制作時のエピソードなど、とても勉強になる上に興味深く読むことの出来る内容です。


今日は本書から、「ロンドンハーツ」「アメトーーク!」プロデューサーのヒットを生み出す仕事術を紹介します。





1. トレンドよりも、自分たちが本当に面白いと思うか

視聴者を過剰に意識して、トレンドや最新情報をいくら仕入れたところで、自分自身が「面白い」という強い感情を持たない限り、番組で生かすことはできないし、どうコントロールしていいかも分かりません。
新しい情報を追うよりは、気の合うスタッフたちとの雑談で「それ、面白いよ」と盛り上がったテーマを深く掘っていくことのほうが、「生きた企画」につながると思っています。実際に、「ロンドンハーツ」も「アメトーーク!」も多くの企画はそういう形で生まれています。

P.36
他の商売でも、そもそも自分たちが本当に「これはいい!」と思っているものでなければ、うまく売ることができなかったり、熱が入らなかったりしますね。

そして、時代の流れや流行はたしかにありますが、それがすべてじゃないということです。


2. 分析し、法則化する

僕の場合、新たな知識や情報をインプットしようと努力することが苦手なのです。
(中略)
そのかわり、何気なく目にしたものや、偶然人から聞いた話に対してはものすごく興味を抱くため、そこから多くの刺激を受けています。
また、大好きなもの、心が動いたものに対しては「なんでだろう?」「どうしてそうなるのか?」「なぜこれが面白いのだろう?」と分析を始めてしまうクセが僕にはあります。

P.38

こうやって好きなモノ、たまたま目にしたものなどを分析し、発見できたことは、頭の中の「分析ノート」に法則として蓄積しています。番組を作るときには、いつもそれをパラパラとめくるようにして思い出しています。

P.40
「興味をもつ」というのが、すごく大切ですね。

興味をもてば、もっと深く知りたくなる。調べるのも苦ではありません。

そうして得られた情報から、なにか自分に活かせることも出てくるかもしれません。


たとえば、ちょっと芸能人を見かけたくらいの出来事からも、こんなふうに分析・法則化することができます。

これが厳しい世界でも生き残る理由!?名古屋で会った小島よしおさんに学んだ3つのこと


3. 「逆に」と考える

「アメトーーク!」は毎回、あるテーマにこだわる芸人が集まってそれについて面白おかしくトークします。

ある回はなんと「あぶら揚げ芸人」。あぶら揚げ好きな芸人が集まって、1時間トークしたといいます(笑)。

「ないな〜」と反射的に思ってしまうようなものにこそ、何かが潜んでいることがある。あぶら揚げも「逆にアリ」かもしれない。
(中略)
「逆に」という視点で考えることは、脳の中のこれまでに使ったことがない部分を働かせることにもつながります。「あぶら揚げ」をテーマにして、1時間面白くするには、普段以上に見せ方等を工夫しなくてはなりません。
つまり新しいやり方が生まれるチャンスなのです。

P.42
「逆」を考えることは、他人がやらないことを生み出しますね。

習慣にすると、どんどんアイデアが湧いてくるようになります。


たとえば電車で、こんなことを考えました(正確には逆、ではないのですが)。


4. 「視聴率」よりも「面白いか」

これからものを作る際に、「まずは視聴率が稼げるように」とかなえるのは順序が違うような気がします。「視聴率が稼げるような面白いものを作る」というのと「面白い企画を多くの人に受け入れてもらえるように工夫する」のとでは大きな違いがあると思うのです。

P.53
私たちにも当てはまることがありそうです。

たとえば、「より稼げるビジネスは何だろう?」と考えるのは、どうも違う気がします。

誰かの助けになって初めてその「対価」をいただくわけで、それを考えないと不正や詐欺、犯罪につながる気がします。


ブログも同様。

はてブがたくさん付きそう・アクセスが稼げそうなネタは?」と考える時期があっても良いとは思いますが、それは長続きしません。

自分が本当に「面白い」「役立つ」と思ったことは、なんとか「伝えたい!」と思います。結果、それが多くの人に伝わることがあるのです。


5. 一定の「負け」を計算に入れておく

「ロンドンハーツ」や「アメトーーク!」の場合、放送内容は週ごとに異なりますから、かなりの頻度で「新企画」を試していることになります。
不評のものもあれば、失敗だと感じるものもあります。視聴率がふるわないこともあります。しかし、それは仕方のないことだと割り切っています。
番組内での企画は、「3勝2敗」くらいのペースでいいと考えています。
(中略)
ここでいう「負け」とは、別にダメな企画というわけではありません。「一部から強く支持されそうだけど、外すかもしれないもの」「かなり冒険的なもの」というイメージです。
(中略)
「勝ち越し」を続けるためには、一定の「負け」が必要なのです。

P.71
「負け」もしかたないよね、というのではありません。

チャレンジした結果の負けは、無駄ではないという考えですね。


そういえばこのブログでは、料理のレシピを載せたことがほとんどなかったのですが、先日「自分がすごく楽しかったから、みなさんにもぜひ試してほしいな」という気持ちで書いてみたところ、意外にも人気でした。

【レシピ】宮迫・蛍原も絶賛!「お好みソース」で味付けするリゾット、アボカドのカニソース和え、セロリのスープが美味いw

たくさんのアクセスなどは期待せず、いわば「負け」前提で一部の人に役立てばいいかな、というつもりでしたが、思いのほか反響があり、うれしかったです。


6. アクシデントを利用する

脳の中で勝手に考えたものが形になるだけでは、決してこちらの想定を超えることがないからです。それで80点になったとしても、100点になることはありません。
残りの20点はどこにあるか。現場でのアクシデントやハプニング、出演者たちによって生まれるノリや爆発力、つまりこちらの予想を裏切るような展開の中に潜んでいるのです。
それをうまく行かせたら、100点どころか200点になる可能性もあるし、活かせなければ、80点どころかもっと低くなってしまう可能性もある。

P.99
撮影中に停電してしまったとき、あえてそれをそのまま放送に使ったことがあったそうです。

つくられたものではない「本物のリアクション」が面白い、ということがあるようです。


私たちも、はじめから「アクシデントを利用してやるぞ」と思っていれば、実際になにか起きたときにも焦らず機転を利かせてうまく対応できるかもしれませんね。


まとめ

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お笑い芸人やミュージシャンではよく「一発屋」というのがあります。

しかしこの加地プロデューサーの場合、番組が長く続いており、しかもそれが「ロンドンハーツ」「アメトーーク!」の2つもあるとなると、「たまたま当たった!」とは明らかに違いますよね。


本『たくらむ技術』にはその著者の考え方や手法が書かれており、とても勉強になります。

しかし一方で、ご本人すら気づいていない「法則」もあるのではと想像します。

自分では当たり前すぎて気付かない、ということはよくあるものです。

そういう視点で「ロンドンハーツ」「アメトーーク!」を見ていると、本書には書かれていない「ヒットの法則」を見つけられるかもしれませんね。

これらの番組のウラ話なども色々書かれており、面白く読むことのできる一冊です。


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