小飼弾さんに学ぶ!自分を助ける5つの読書の考え方 〜本『本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする読自の技術』

今日紹介するのは、書評ブログ「404 Blog Not Found 」でも有名な小飼弾さん の読書論、『本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする読自の技術 』。僕は中学生から登校拒否をし、家庭内暴力を日常的に受け、そして自宅が全焼なんてことも経験して来ました。
(中略)
けれども僕はまわりの人が驚くほど、淡々とこうした現実を受け止め、特に落ち込むこともなく、自分自身の道を突き詰めてきました。そして今、実業家として、プログラマーとして、書評家として自分が思い描いていた人生を送ることができています。
そんな自分自身に大きく影響を与えたのは、まぎれもなく1冊1冊の本との出会いでした。P.3
アルファブロガーとして有名な彼ですが、多読家・書評家としても知られていますね。
今日は本書から、弾さんを助けた読書の考え方を5つ、紹介します。
1. SNSより読書で著者と会話しろ
SNSを見る時間はあるのに、「読書する暇がない」という人がいます(笑)。もしも今、話し相手がいなくて孤独な思いをしている人がいたとしたら、SNSなどで安易に孤独を紛らわせるよりも、本を読んだほうがどれくらいいいかわかりません。
本を読むということは、古今東西の人たちと自由に会話ができるということです。もちろんこちらの言葉は著者には届かないけれど、でもその代わり、遠い外国の人や、もう死んでしまった人、ふつうだったらとても自分とは会ってくれるわけがない偉大な人の話を聞くことができる。P.59
たしかにSNSでやりとりをしていると、なんとなく気が紛れるのですが、意外と「ただ時間がすぎただけ」かもしれません。
それよりも読書して著者の考えや体験を吸収し、自分なりの考えをもつことは、とても有意義なことです。
2. 読書で批判の練習をせよ
よく批判だけする人がいますが、代替案をあげられなければただの悪口ですよね。鵜呑みにせず、細部を批判的に読むことが重要なのです。
批判することは、その人の人格を否定することではありません。本の中でも、学校でも社会でも、何かがおかしいと感じることがあったら、声を大にしていえなければいけない。ただし批判するなら、必ず代替案もセットで用意すべきです。
批判がきちんとできないということは、「世の中を良くする方法を考えなくてもいい」というのと同じことでもあるのです。P.79
逆に素直なのはとても良いことだと思いますが、何も考えてないという可能性もあります。
一旦すなおに受け止めてから、「本当にそうなのか?」と自分なりに考えてみるのはとても大切ですね。
会議で、批判をすると雰囲気が悪くなるからと何も言わない人や、逆に批判されて腹をたてる人がいますが、これもおかしな話です。
様々な批判にさらされてもそれに耐えぬいたアイデアこそ、真の価値あるアイデアなのではないでしょうか。
批判に負けてしまうようなアイデアは、その程度のものだということです。
3. 本を読んで思考パターンを蓄積せよ
もちろんそれが机上の空論で使えないものだったり、思いつくだけで何もしないのではダメですが、それでもないよりはマシです。本を読むとなぜ着想が豊かになるのでしょうか。
本とは、さまざまな論理の積み重ねから構成されていますから、たくさんの本を読めば読むほど、バラエティに富んだ思考パターンが頭に自然と蓄積されます。だから何か問題にぶつかったり、うまくいかないことがあったりしても、ひねり出せる代案が自ずと増えることになります。P.124
仕事で難しい問題に直面したとき、
と思うのか、「あぁもう無理だ」
と思えるのか。「もっと苦しい状況にあったあの本の著者さんだって、それを乗り越えてきたんだ」
「あの本に書かれていた方法を試せるかもしれない」
問題解決の選択肢数の差は、読書量の差かもしれません。
4. ビジネス書以外も読め
この本をついうっかり発売日に買ってしまったのに、放置してビジネス書を読んでいる私には耳が痛い(笑)。ビジネス書以外の本を読むかというと、あまり読まない人が多いのが残念です。
(中略)
「小説などのフィクションを読んでもそのまま自分の利益にならないから」という理由で、他の本を一切読まない人が多いようです。
これは貧しい。何が貧しいといって、何が自分の利益になるのかということを、自分はぜんぶ知ったつもりでいるというのが貧しい。
(中略)
読み慣れたジャンルの本しか読まず、知らない世界をシャットアウトするという読書なら、しないほうがいいくらいです。P.29

ただ、小説からも色々と学びはありますよね。
人の心の動き、文章の書き方、などなど。
こんな方法でビジネス書以外の本を読んだこともありましたよ。
5. リア充になりたかったら本を読め
休日のスタバで一人、Facebookで友人のリア充ぶりを見ながらちょっとさみしい気持ちで本書を読んでいた私ですが(笑)、著者のこれには一部賛成できません。「自分は休日になるとずっと本を読んでいます。でもFacebookとかを見ると同年代の人たちはみんな『海へ行った』とか、『今日もパーティー』とか書いてあって、非リア充な自分がいたたまれなくなるんです……」
(中略)
そもそもパーティーとは人との出会いの場かもしれませんが、たとえ「お近づきになりたい」と思えるような人と出会ったとしても、本も読んでいないで、何を話すのでしょうか。事実、本を読んでいる人は話題が豊富なのは、間違いありませんし、ひいては人間的な魅力も備えている場合が多くあります。
しかし本を読んでいない人、つまり教養のない人の話というのは、往々にして中身が空っぽであることが多い。P.166
たしかに本を読んでいる人は話題豊富なこともありますが、本を読まずに多くの体験をしている人も、やっぱり話題豊富です。
「プロ野球選手の本を読んだ人」の話を聞くより、アマチュアでも実際に野球をしている人の体験談を聞いたほうがおもしろそうです。
ただ、せっかくおもしろい体験をしていても話が下手な可能性はありますし、そもそも人に語れないような(あるいは本人も忘れてしまうような)体験なら、無いのと同じかもしれませんね。
大人気「本のソムリエ」清水克衛さんは、以下のように言っています。
これもどうかと思いますが(笑)、バランスですよね。100冊の本より1回の飲み会
まとめ

本『本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする読自の技術 』には他にも、
- たくさんの本を読むコツ
- 読んだ本を生かすコツ
- 書評ブログを書くヒント
個人的には、上記3の内容にとても共感。
年間1冊しか読書しない人と、年間100冊読書する人とでは、出てくる言葉もアイデアもまるで違うと思うのです。
ただし、本書を読むときは著者の言うように「鵜呑みにせず、細部を批判的に読む」ことをしてみてはいかがでしょうか。
Amazonのレビューにもそれが見られておもしろいですよ(笑)。
今後のこのブログの記事も読みたいですか?
次はどのレビューを読みますか?




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今日のひとこと
答えのわかってることをあえて言わない勇気。
— コウスケ@Ko's Styleさん (@kosstyle) 2013年4月25日
- [2013/05/31 05:11]
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