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これは意識したい!世界No.1チームで結果を出す『モウリーニョの哲学』  はてなブックマーク - これは意識したい!世界No.1チームで結果を出す『モウリーニョの哲学』

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サッカー好きなら、この表紙だけで読みたくなるのでは(笑)。

本『モウリーニョの哲学 』の紹介です。


モウリーニョといえば、サッカーの名監督。

異なる2つのチームをチャンピオンズリーグ優勝に導いた監督のうちの1人であり、監督として欧州3大リーグ(プレミアリーグ、セリエA、プリメーラ・ディビシオン)優勝を成し遂げた唯一の人物です。

監督の仕事はサッカーを教えることではなく、チームをまとめて結果を出すこと。

モウリーニョの哲学は、サッカーの世界にいない私たちにも勉強になるはずです。


今日は本書から、モウリーニョの5つの哲学を紹介します。





1. 自分のモチベーションを上げられるのは自分

ジョゼ・モウリーニョのように才能ある人物は、モチベーションは外からもたらされるものでないとよく知っている。誰も他人のモチベーションを上げることはできない。
(中略)
では、モウリーニョのように才能ある指導者は、どのようにして自分の内側からモチベーションを高めているのか。その鍵は次のようなものだ。

  • 基本的には、自立した行動をする(自分の運命を支配する)こと。
  • 何かをとことん究めること(評価されない才能は価値が下がる)
  • 目標を追求すること(そのため「なぜ」と自問自答することが重要となる)
P.217
「モチベーションが上がらない」などという人がいますが、違うのです。

モチベーションは自分で「上げる」ものなのです。


「何かおもしろいこと起きないかな〜」と他人頼りな人にはなにも起きないのと同様、自ら動いている人はモチベーションが高いのです。

モチベーションが高いから動けるのではなく、動くからモチベーションが高まるということです。

では動くには何が必要かといえば、「どうしても手に入れたい、明確な目標」ですね。


2. 結果を出すための方向付けをする

ジョゼ・モウリーニョのように高い目標を達成するには、こうなりたいと願う未来に自分自身を投影させる必要がある。
(中略)
我々は往々にして挑戦することや目標を設定することを避けがちだ。だからどうしてもフラストレーションを感じる。他人が自分と同じ目標にチャレンジして結果を出しているのに、自分にできないと不安を抱いたりする。しかし高い目標、ときには野望といったものを現実的にとらえ、自分のスキルが高まるくらいに心動かされて初めて、我々は自分にふさわしい人生を生きることができるのだ。

P.218
どうしても欲しい結果があれば、そのためのスキルを高めようと思うものです。

高い目標を定め、それを「できる」と信じ、チームにも本気で信じさせることが大切なのですね。


3. 世界を制するには謙虚さは捨てるべし

偽善という言葉を辞書で引くと、「実際に持ち合わせている、または体験している性格や感情を偽ること」と書かれている。つまりそれは基本的に一種の嘘であり、最低の行為だ。この上なく倫理に反している。偽善的な人間は他の人に何ももたらさないばかりか、間違った方向へ人を導くことさえある。

P.222
モウリーニョはチームの人間には好かれていますが、一方で「傲慢だ」などとバッシングを受けたりもしています。

モウリーニョは偽善者でなく正直だから、と本書にはありますが、チームの選手のために嫌われ役のパフォーマンスしている面もあると思えます。

私は「謙虚さ」は大切だと思いますが、しかしすべての人に好かれようと考えることや、好かれるために嘘をつくことは、時におかしなことを引き起こすように思います。


4. 増大的マインドセットを持つ

”固定的マインドセット”の人は、知能や才能といった基本的資質は固定された特性だと考えているという。
「人はある一定量の知能と才能を持ってい て、何人たりともそれを変えることはできないと考える。そのような人はいつでも、自分に知性と才能があり、自分たちが負け組でなく勝ち組であることを示そうとする。誰も自分の欠点に気づいていないと思い込み、自分が当然であると思うとおりに自分の能力が認知されないと不愉快になる」
いっぽう、そうでない考え方の人もいる。”増大的マインドセット”の人は、「基本的な能力は努力と学習によって伸ばすことができると信じている。自分の能力をさらに高いレベルまで進化させるため、挑戦を伴う経験を求める」(同教授)。したがって鍵となるのは、克服、改善、発達、学習の観点から才能について考えることだ。
(中略)
「モウリーニョはとても俺たちに近い監督だ。常に改善を試み、俺たちをよく見て、間違いは正し、うまくやれば激励してくれる」
エステパン・グラネロ(レアル・マドリードMF)

P.21
「自分には才能がない」
「あいつはいくら言ってもできないヤツだ」

こういう考え方は、モウリーニョにはおそらくありません。

人は改善・成長できるものだと信じているからです。

『あいつ使えない』という表現は、『あの人は役に立たない』という意味ではなく『私にはあの人を使う能力がない』という意味だ。



これについてはぜひ、この本も読んでみてください。

「こちこちマインドセット」ではなく「しなやかマインドセット」を手に入れ成長するための、素晴らしい本です。

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以前この記事でも紹介しました。

2010年に読んだ本100冊の中で最も影響を受けた10冊 


5. 未来を予言する

モウリーニョは、未来を予言することがよく知られています。

これには二つの意味があります。

予言できるまでに情報分析していること、そして、宣言することでチームをその方向へ向かわせることです。


完璧な準備ができていると、こういうことが起こります。

ボルトの元GKビトール・バイーアは次のように振り返る。
「おどろくべきことに、彼はチームの前で、なんとベンフィカの先発メンバーがどうなるか、こちらが先制点を入れたらどうなるかという予想を始めた。『カマーチョ(ホセ・アントニオ・カマーチョ。元レアル・マドリードの選手で元スペイン代表。当時はベンフィカの監督)は不利になると必ずトモ・ショコタに頼る。だからこちらはその形に合わせなくてはいけない』と。
それからこう付け加えた。『相手の選手が退場になったら、私たちの勝ちだ』と。するとその試合は、まさにモウリーニョが予見したとおりになった」

P.36
リーダーがこのように状況分析してくれれば、チームは安心できます。

そしてそれが的中すれば、信頼関係はより強固になるでしょう。


また、予言によってチームの目的を定め、士気を高めることもできます。

1点リードするも自チームが一人退場となって不利な状況。そんな場面でも予言が活きます。

モウリーニョは選手たちに、「後半になにが起こるか」を話して聞かせていた。
「ミランの選手は焦り出すだろう。なぜなら、10人しかいない我々から1点も取れないからだ。そうしたら、こちらはそのチャンスを利用する。もう1点取れば、2-0でうちの勝ちだ」
実際にモウリーニョの予言は的中した。FWのゴラン・パンデフがフリーキックを決め、2点めをあげたのだった。

P.37
チームを落ち着かせ、チャンスを理解させ、そして守りに入るのではなくもう1点取ることに集中させています。

さらにこれには”ピグマリオン効果”(教師の期待によって学習者の成績が向上すること)もあるでしょう。


まとめ

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彼ほどの結果を残していると、リーダーがチームに与える影響の強さを認めざるをえませんね。

あなたがモチベーション高く生きるために、またリーダーとして結果を出すために活かせそうな内容はありましたか?


モウリーニョ本は色々出ているようですが、こちらもかなりオススメです。

モウリーニョ監督はなぜ選手に愛され、世界最強のチームをつくることができるのか 〜本『モウリーニョのリーダー論』


あなたはモウリーニョの哲学について、どう思いますか?




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