電通クリエーティブディレクターに学ぶ!『発想の技術』

あなたは「新しい方法を生み出す」ことをしていますか?世界中で仕事観・行動観が変化し、その目的は生み出すこと、となった。
自分の頭で考え、新しい方法を生み出すこと。誰かがつくったものを受け取るのではなく、自ら答えを出していくこと。P.008
これができないと、機械やアルバイトに仕事を奪われるかもしれません。
身の回りに問題がある以上、「アイデア」は誰にでも必要なものなのです。この本では、アイデアをこう定義します。
「問題を解決し、継続的に世の中を動かすための動力」。P.011
『発想の技術 アイデアを生むにはルールがある 』は、電通 CDC在籍のクリエーティブディレクター/プランナーが、自身の発想ノウハウを惜しげもなく公開してくれている本。
今日は本書から、3つだけポイントを紹介します。
1. 「そもそも、それはなんなのか?」と深堀りする
課題に対する掘り下げ方の深さが、アイデアのスケールの大きさにつながる。
課題を表層的に受け取ると、アイデアも表層的になってしまいます。当たり前の解釈による一般論が出てきます。深みのない、新しさのないもの。それはなにも解決しないし、世の中にわざわざ出す意味がないものになってしまう。P.047
具体的には、課題の定義や歴史に立ち戻ってみると良いと言います。優れた原因設定は、優れた答えをもたらします。でも、往々にして人は原因探求をおなざりにして、一足飛びに解決策をひねり出そうとします。だから発想がスタックしてしまう。アイデアが出ないと悩む。そうなるのは必然です。原因設定がありきたりなのです。
P.052
たとえば、さびれた温泉に客を呼び込むにはどうしたら良いか。
「健康」「美容」「リラックス」程度のアピールでは、ありきたりで小さな提案になってしまいます。
「さびれているということはどういうことで、その意味は…」と掘り下げていくことが大事だと言います。
詳しくは本書を読んでみて下さい。
あなたは問題解決するとき、すぐ解決方法を考え始めていませんか?
課題が何なのか、深堀りしましたか?
2. 遠くの価値を用いる
「よくそんなことに気づくなぁ」というアイデア豊富な人、いますよね。アイデアを出せる人というのは、「ものを見る際に多様な視点をもっている」ということが言えます。だから、「発見」に富む新しいアイデアを出すときには、無意識に、あるいは意識的に、まったく関係ないものとの関係性を考える
P.094
そういう「ものの見方に多様な視点を持つ人」は、枠にとらわれずにあえて関係のなさそうなもののことを考えています。
遠くの価値を用いるということです。
本書で紹介されている例でおもしろいのは、期限が刻印されている枕の話。
これはおもしろいですね。枕というのは細菌の温床であり、「賞味期限」をもつべきものなのだと伝えたのです。つまりこれは寝具業界に食品業界のルールを持ち込み、その距離感の鮮やかさに人々は動いたというものです。
P.088
こういう発想をするには、「アナロジー」がポイントです。
3. 「驚き」をつくる
「驚き」が人を動かすためのキーワードですね。驚きがあって初めて、そこにある価値に人は気づくのです。誤解を恐れずに言うと、驚きのない価値、あえて発見のない価値と言い換えてもいいと思いますが、 それは無視されがちであるという意味で無価値にすら等しいと思います。そのカテゴリーに、まったく存在しないはずのもの。遠くのカテゴリーであるはずの価値基準をもち込むことで、その距離感に対して人は驚き、新しい価値を認める状態になる。だからあえていろいろなカテゴリーの商品のことを同時に考えることが必要なのだ、関係のない書物を読むのだ、と先ほど述べたわけです。
P.089
モノを売る場合なら、安直に考えると「安い!」で驚かせようとしてしまいがちですが、「きれい!」「見たことない!」「意外!」など他の「驚き」も考えたいですね。
あなたの扱う商品・サービスやその売り方に「驚き」はありますか?
まとめ

本『発想の技術 アイデアを生むにはルールがある 』。
タイトルには「技術」とありますが、ノウハウ本というより、考え方の本ですね。
そして「発想」というより、「企画」という気がしました。
単におもしろいアイデアを考えだすだけでなく、実際に問題解決に結びつけるところまで書かれているからです。
「把握の技術」
「発見の技術」
「転換の技術」
「具体の技術」
の4章構成で新しいアイデア、商品やサービスの開発における発想法を伝授してくれています。
この記事のはじめに引用した文章を思い出して下さい。
仕事は、新しい方法を生み出すことです。
アイデアは、問題を解決し、継続的に世の中を動かすための動力です。
仕事でもプライベートでも、自分や周りには必ずなにか「問題」があります。
それを解決する新しい方法を生み出すことで対価としてお金をいただくことができ、自分の価値を高めることもでき、みんながハッピーになるわけです。
あなたの発想の技術、足りてますか?
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次はどのレビューを読みますか?




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今日のひとこと
さっきスタバで隣に座ってたオシャレ女子が、MacBook AirでEvernoteに入れたレントゲン?見ながら論文?みたいなの打ってた。女医さん?学生さん?なんだかすごいな。あまり関係ないけど、自分のレントゲン写真欲しくなった(笑)
— コウスケ@Ko's Styleさん (@kosstyle) 2013年4月6日
- [2013/05/29 12:30]
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