【全男性必読】キレる女性脳の扱い方 〜本『キレる女 懲りない男』

些細なひと言に突然キレる。昔のことを蒸し返す。とりとめなく関係ない話をする。思い込みが激しい。根拠なしに「絶対これがいい」と断言する。まったく女は厄介だ。確かに女性脳は厄介だが、それゆえに潜在能を秘め、扱い方を間違わなければ、強い味方になって奇跡をも起こす(間違えれば敵になる!)。
本『キレる女 懲りない男: 男と女の脳科学』の著者、黒川伊保子 さんは、コンピュータメーカーにてAI(人工知能)開発に携わった方。脳は、性別と年代別に、驚くほど違うということをマーケティングの世界に活かす、感性分析の第一人者なのだそうです。
その著者だからこそ分かる、男女の脳の違いの説明には、読んでいて「そうそう!わかるわかる!」の連発です(笑)。
- 「奥さんや彼女がキレるので困っている」
- 「女性の部下の扱いが難しい」
- 「女性上司が理解できない」
今日は本書から、キレる「女性脳」の扱い方について紹介します。
1. とにかく、話を聞く
男性なら、こうしたことにイライラした経験は誰しもあるのではないでしょうか(笑)。女性脳を活かそうと思ったら、「何が言いたいかわからない、長い話」もバカにせずに聞くことだ。これは、とりもなおさず、女性脳の好感度を上げる方法でもある。
コツは、一つ一つの話題の整合性にあまり頓着しないことだ。「ベランダのひび割れと、飛行機のチケット予約は違う話だろ」とか「何が言いたいわけ?」などと、話の交通整理をしようと試みないこと。くたくたになる上に、「話の腰を折る」とムカつかれるだけだから。P.064
また正直、女性のグチも面倒なものです(笑)。そして男性は、ついアドバイスしたくなるもの。しかしこれは逆に女性にとって面倒なもの(笑)。
「とにかく、話を聞く」が大切なのです。
コツは、「言葉の反復」。
良い例と悪い例を比較してみると、さらにわかりやすい。共感できない男性脳に、共感するふりは難しいだろうか。でも、コツがある。相手のことばを反復するのである。
「道が混んでたの」「道が混んでたのか」
「頭が痛いの」「頭が痛いのか」
これに、「たいへんだったね」や「かわいそうに」をつければ完璧だ。P.094
「×」な対応、してしまっていませんか?「荷物が重くて重くて」
◯「重かっただろうね」
× 「三人家族でこんなに買ってきてどうするんだ?」
「薄着で出かけたら、今日は意外に寒かった」
◯「うん、夕方から冷えたよね」
× 「今朝、天気予報で言ってたろう?何のためにワイドショー見てるんだか」
「何でもない段差で転んじゃって、痛いし、恥ずかしいし」
◯「平らなところで転ぶとかえって痛いんだよな、かわいそうに」
× 「お前ももう老眼なんだから、ハイヒールなんか止めたらどうなんだ」P.097
とにかく話を聞き、「共感」を示すことが大切のようですね。
これも参考になるかもしれません。
2. 結果よかったことについて、過去の失敗を指摘しない
「今だから言うけど、おふくろは、最初きみのこういうところが好きじゃなかった」みたいなことを言われたら(そして、それが心当たりのないことだったら)、これまでの何十年の日々が破綻する。(中略)
結果がすべての男性脳としては、結果がよかったことを祝福するために、途上の軋轢を口にしたのだろう。「それでも、うまくいった。いい結果になってよかった」という意を伝えるために。しかしながら、女性脳の感性領域にとって大事なのは、プロセスであって、結果じゃない。P.101
男性が良かれと思って言ったことが、逆に女性をキレさせてしまう。恐ろしいですね(苦笑)。結果うまく行ったことについて、過去の「傷」を指摘すること、たとえば「あの時の、きみの発言、あれはだめだったな」のような発言に、女性は感情が破綻してしまうことがある。
男性上司は、次への学びになれば、と思って、プロセスのほころびを指摘するのだろう。受け止めたのが男性部下であれば、これはたしかに励みになる。P.103
女性は「結果」よりも「プロセス」をほめられると喜ぶ傾向があるように感じますね。結果よければ、すべてよし。このことばは、男女の脳で、意味が全く違う。「結果がよければ、途中の失敗を叱られても嬉しい」男性脳に対し、「結果がよければ、プロセスで手にした経験も正しいと信じたい」女性脳。
P.103
3. 過去を蒸し返されたら、優しくあやまる
過去を蒸し返されたら、何度でも優しくあやまること。しかも、自分の心のしこりには残さない(傷ついたり、反省したりしない)のが正解。
P.083
男性にとってはこれまた納得がいかないわけですが、そういうものなのです。しかたないのです(笑)。(女性脳によって)感性のキーで引き出された記憶は、臨場感たっぷりに解凍されるので、何十年も前の失言にも、今まさに起こったことのように生々しく腹が 立つ。男性にしてみたら、既に謝って治めたことを蒸し返すなんて「卑怯じゃないか」と感じるのだろうが、この「生々しさ」は脳が勝手にやってしまうことな ので、残念ながら、私たちにも止められない。
P.082
過去の記憶からくるストレスについて、あやまって癒してあげることが大切なのですね。
4. 女性がキレたら、理由を追求せず、ただ真摯にあやまる
女性脳が、過去の関連記憶をリアルに思い出させているわけです。女性脳は、いきなりキレる(ように見える)。男性からしたら、とても些細なことに、ときに、とんでもなく感情的になるように見えるのだ。
理由は簡単である。今の一回しか見ない男性にとっては「一円玉ほどの些細なこと」なのだろうが、私たち女性脳にとっては、「溢れそうになっているコップに落ちた”最後の”一円玉」だ。水は溢れ、取り返しがつかない何かが起こる。
(中略)
女性がキレたときは、「今、目の前で起きたこと」のみならず、二人で過ごしてきた人生時間のすべてにわたる壮大な憤りがそこにあることを、どうか、心して欲しい。女性は、傷ついているのだ。何十年分もの記憶によって。
したがって、女性がキレて溢れたら、真摯にあやまる。これしかない。P.084
過去の関連情報を総動員してキレているわけですから、そのすべてを落ち着かせるためには、全力であやまるしかありませんね(笑)。
些細なことでキレているわけではないのです。
5. 女性に降りてきた「直感」を当てにする
女性の買い物に付き合うと、ものすごく効率が悪いように見えるのに、とつぜん「これだ!」と決まったりします(笑)。感性のひも付けを手繰って、関連記憶を臨場感たっぷりに想起する女性脳は、これを未知の想念にも応用する。
たとえば、新商品を開発するとき。その 商品を手にする未来の想定ユーザの気持ちを、ありありと思い浮かべる。商品棚で見かけたとき、手に取ったとき、使うシチュエーション、その期待感などな ど、まさに、ユーザが脳に憑依したかのように、思いもよらない気持ちに気づいて、斬新なアイデアが降りてくるのである。
また、感性を総動員して、直感で答えをひき出すので、「これしかない、一押し」が自然に降りてくる。
(中略)
女性プランナーが「これしかない!」と唐突に言い出すことがある。そこに同席したふたり以上の女性がこれに追随したら、その意見は通した方がいい、と、私はクライアントによく言う。三人の女性脳が深く気持ちいいと思うのなら、三万人の女性脳にもそれが起こる確率は高い。P.115
「もっと要領よく買い物できるのに」「他の選択肢も検討したほうが良いような」などと思ったりするわけですが、一見、要領の良くない行動のなかで、情報収集や関連記憶を強化し、そこへ直感が降りてくるようです。
男性からすると、女性の直感には根拠が薄いように見えますが、そうでもないようです。
まとめ

あらためて上記を振り返ってみると、けっきょく男性にとって一番なのは、「とにかくあやまる」ことなのですね(笑)。
恐妻家のタレントさんや結婚生活がうまくいっている友人男性が奥さんによくあやまることを見聞きしますが、それがなぜ必要なのか、本書でようやく理解できました(笑)。
本『キレる女 懲りない男: 男と女の脳科学』には当然、もっと詳しく女性脳について書かれています。
キレる女性への対処法だけでなく、女性が「なぜそうなのか」を理解すると、女性への対応がまったく変わってきそうです。
また、「女性と男性は別の生き物なのだ」と理解し、その特徴を知ることは、仕事にもプライベートにもかなり役立つということがよくわかります。
本書は「女性脳」が悪いというのではなく、むしろ「うまく活かそうよ」という内容。
女性の力を活かしている会社といえば、「キラキラ女子」が話題のサイバーエージェント。
これがサイバーエージェントのキラキラ女子ってやつですね!羨まし過ぎワロたw twitter.com/zackey1110/sta…
— Zackeyさん (@zackey1110) 2013年3月20日
社長はこうおっしゃっています。
この「瞬発力」というのが、女性の得意な「直感」と大きく関わりがありそうです。「社内ランキングの上位は女子ばかり。(中略)
うちの女子のパワーはやっぱり男子とは違いますね。理解も早いし、仕事を推進するチカラも、正直、男子より勝っている。男子の方が、瞬発力が弱いし、成長も遅い」
女性の直感を活かしていることが、サイバーエージェントの会社に生きているのではないでしょうか。
本『キレる女 懲りない男: 男と女の脳科学』、男性は必読!
そして女性にとっても「男性脳」を理解し、「男性脳」に理解してもらうための方法が書かれているので役立つ内容ですよ。
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今日のひとこと
大阪にて。miil.me/p/vdv4 #miil
— コウスケ@Ko's Styleさん (@kosstyle) 2013年3月31日
- [2013/04/02 06:00]
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