発明で世界にイノベーションを起こす日本人の7つの考え方  はてなブックマーク - 発明で世界にイノベーションを起こす日本人の7つの考え方

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2013/3/7発売したばかりの本『世界で3000億円を売り上げた日本人発明家のイノベーション戦略 』は、日本人発明家、上野さんのビジネス論。

単身で欧米の大製薬会社がしのぎを削る新薬開発に挑み、見事2つの新薬を開発、ナスダック上場まで達成したというから、すごいですね。


今日は本書から、発明で世界にイノベーションを起こすことをビジネスにしている人の7つの考え方を紹介します。




1. 後ろを振り返るな

「Don't look back(後ろを振り返るな)」
これは、私が大切にしている言葉です。
(中略)
自分でもその判断が正しいかどうかわからない。しかし、一度、踏み出してしまったのだから、もう振り返らない。前に進むだけだ、と。

P.24
著者はこの言葉を、ブッシュ大統領が誕生する際に重要な判断をしたアメリカの最高裁判所判事から聞いたのだそうです。

自分の判断次第でアメリカが、世界が大きく変わる判断を冷静に下したのだから、大変なストレスがあったと想像できます。

そのときに心にあったのが「Don't look back」だったのです。


著者はこれを聞いてから、その言葉を胸にビジネスをグイグイと進めてきたのだそうです。


2. 仮説を立てて跳ねるように議論を展開する

私の研究者としての経験から言える「わからないことを解く方法」は2つあります。1つは、事実を積み重ねて這うように進む方法。もう1つは、仮説を交えて跳ねるように議論を展開する方法です。

P.30
「仮説→検証」という考え方はいかにも理系なイメージで、そうでない人は意外とやっていないことかもしれません。

しかし、事実を積み重ねて這うように進む方法には、時間がかかります。


「あの子はどんな食事に連れて行ったら喜ぶだろう?この店かな?あの店かな?」と、あれこれ調べたり考えたりするよりも、「きっとイタリアンが好きだ」と仮説を立て、実際につれていく(検証する)ほうが早いですね。

ま、この場合は「相手に聞く」が一番早いですが(笑)。


3. ただポジティブシンキングなだけではダメ

私が一番いけないと思うのは、自分に必要な力がないまま、夢を見て、高い目標を掲げることです。
最近流行りの根拠のないプラス思考やポジティブシンキングでは、「自分はできる」と考えることを勧め、「君ならできる」と応援します。しかし、積み上げのない嘘っぱちで上がっていけるほど、イノベーションの世界も、ビジネスの世界も甘くはありません。
伸びていく人、イノベーターとなれる人は、自分を正しく自己分析し、実力を確認した上で向き合える人です。
そこから這い上がろうという根性のある人間は、確実に伸びていきます。

P.56
脳科学者の茂木健一郎さんはよく、

根拠の無い自信を持ち、それを裏付ける努力をし続けろ

と言います。

脳が変わる7つの考え方 ~茂木健一郎著『脳が変わる考え方』より


「根拠のない自信」は良いと思います。

しかし、それだけではダメ。それを裏付ける努力をし続けることが重要ということですね。


4. 失敗を潔く受け入れ、原因を粘り強く探る

失敗は失敗として受け入れる潔さ。そして、失敗の原因を探ろうとする粘り強さ。数千万円、数億円、数十億円という予算を費やすベンチャービジネスで求められるのは、そうした資質であって、無鉄砲なやる気ではありません。

P.59
失敗したあとの対応で、その人が分かる気がします。

いつまでもウジウジしているか、他人や環境のせいにするか、起きたことを受け止めて対応策を考えるか。


著者の場合は研究職ですから、「仮定」をもとにそれを実証していくもの。ある意味「失敗前提」という部分があり、その原因究明は必須ですね。

しかし職種や失敗の種類によっては、失敗の原因究明よりも、「次に何をすべきか」のほうが重要かもしれません。

ただ、「失敗を潔く受け入れる」というのは、誰にでも必要なことだと感じます。


5. 後戻りは「負け」ではない

物事をやめることを「負けだ」「良くない」と言う人もいますが、バリデートした末での撤退は正しい行いです。ノーベル賞を取った山中伸弥教授も「撤退することなしに、研究がいきなり成功する確率は低いです」と言っていました。
行き止まりまで試してみて、壁にぶつかった時には、そこからどうこう試行錯誤してもうまくいくようなことはありません。
間違っている場合には、大元に戻らないといけない。

P.66
私が以前働いていた自動車メーカーでも、何百人が大変な時間をかけて開発してきた車種を、発売することなく開発中止したことがありました。

その車種が悪かったわけではなく、会社全体を考えた経営判断でしたが、たいへんなショックでした。


最近はウェブ業界でも「開発中止」が話題になりました。個人的にはが使えなくなるのはショック。

ただ、そういう「撤退する勇気」をもてば、同じ時間とお金を別のことにかけられますね。


6. 足りない部分を補ってくれるパートナーをもつ

私自身は、元々の思考が発明家のそれですから、会社を作り、ビジネスの世界に出た時、発明とビジネスの進め方の違いに戸惑いを感じていました。自分のやり方で本当にビジネスとして成功させられるのだろうか、と。
そんな時、パートナーである妻は、同じ自然科学を学んだ同士と思えぬほどの勢いで必要な法制度を学び、発明とビジネスをつなぐ仕組みづくりを進めてくれました。

P.111
偶然、似た話が最近読んだ別の本、『人生ゲーム 人生は1マス5年で考えよう 』にもありました。

人生ゲーム・リカちゃん・チョロQ・トランスフォーマー…数々のヒットを生み出したタカラ創業者の5つの考え方

本書でタカラ(現タカラトミー)創業者の佐藤さんは、「妻のおかげで人間的に成長でき、またビジネスの面でも足りない部分を補ってくれた」と語っています。

たまたまこのお二人は奥さんがビジネスパートナーだったわけですが、そうでなくても、自分に足りない部分を1から勉強しなくても、できる人に頼めば良いですね。


7. 得意分野で勝負する

日本の教育は子どもたちの弱点を補強することに熱心です。数学が得意でも、国語が苦手なら、「苦手な国語を克服しましょう」という指導が入り、平均点を厨することを重視していきます。
一方、アメリカは子どもたちの得意な分野を伸ばすことに熱心で、ある分野に秀でている子は周りと歩調を合わせることなく、飛び級していける制度があります。(中略)
時間をかけて弱点を補強していった人は、熾烈な争いのスピード感についていくことができません。

P.138

不得意を補強するよりは、得意なところを伸ばしたほうが地位的にも、給与的にも高いレベルまでいけます。
得意なところで勝負して、不得意なところでは勝負をしない。そこまで割り切る勇気を持つこと。

P.161
たとえば、英語が50点、数学が10点の場合。

数学を必死に勉強して40点アップの50点になったとしても、英語50点、数学50点の「ふつうの人」です。

同じ40点アップなら英語に力を入れれば、英語90点、数学10点で「英語が得意な人」になれます。

特徴が目立つ上に、苦手な数学を勉強するより楽しかったでしょうね。


「ふつうの人」では目立たず評価されにくいし、代わりがいくらでもいます

得意分野で勝負し、不得意分野は人に助けてもらうのが良さそうです。


まとめ

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本『世界で3000億円を売り上げた日本人発明家のイノベーション戦略 』、あまり馴染みのない発明について・新薬についての話は、とても興味深い内容です。

単に新しいものを生み出すとか、イノベーションを起こす、ということだけでなく、それをビジネスとして成立させるという点も、発明家であり経営者である著者ならではの視点です。


以前、iPS細胞でのノーベル賞受賞で話題の山中教授の本『「大発見」の思考法』を読みましたが、同じ研究者でもビジネス目的かどうかで「スピード感」や「権利を守る」という考え方の違いがあり、とても興味深いです。

【対談】山中氏&益川氏が語る!ノーベル賞クラスの大発見を生み出す考え方 〜本『「大発見」の思考法』 - ライフハックブログKo's Style

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