【心理学】でコミュニケーションを改善する5つの考え方 〜本『マンガでやさしくわかるNLPコミュニケーション 』

この手の表紙の本を紹介するのは初めてかもしれません(笑)。
本『マンガでやさしくわかるNLPコミュニケーション 』は、NLPをマンガで学べる本。
内容はいたってマジメです。
有名アパレルメーカーの最前線で働く杏里は、父親からスーパー「グッドデイズ」の社長を継ぐことになります。ところがこれ までの杏里の“常識”は通用せず、従業員の皆との距離は開くばかり。
そこでNLPを学び、従業員達の信頼を取り戻していくというストーリーです。
本書に書かれているNLPの手法を理解・実践すると、あなたのコミュニケーションも改善されるのです。
今日は本書から、NLPでコミュニケーションを改善する5つの考え方を紹介します。
1. 「質問形」にして、相手に決定権を持たせる
思い出すのは、音楽CDの販売の仕事をしていたときのこと。人間は決定権を持つと安全・安心を感じるからです。「質問してもいいですか?」と尋ねられたということは、質問を受けるか否かは自分で決めていいというこ とになる。つまり決定権は自分にあると感じるのです。これは、無意識レベルでは自分のペースで生きることができるということを意味し、安全・安心を感じる に至るのです。
P.111
お客さんを待たせてしまうときは「少々お待ちいただいてもよろしいですか?」と必ず質問形にしていました。
待つか待たないかは、お客さん自身が決められます。
ところがこれを「少々お待ちください」と言うと、こちらの押し付けになります。同じ時間待たされても、おそらくこちらのほうがイライラするでしょう。
2. バックトラックでラポールをつくる
ラポールというのは、互いに信頼し合い、安心して感情の交流を行うことができる関係を言います。NLPに限らずカウンセリングやコーチングでもラポール作りの基本として「バックトラック」という技法を学びます。これは「おうむ返し」とも呼ばれています。方法は簡単で、相手が話した言葉をそのまま返すというものです。
P.116
たとえば、バックトラックを使ったこんな会話。
Bさんはバックトラックをされるたびに、心のなかで「ハイ」と言うことになりますね。A: 休日はどのように過ごしていますか?
B: 読書をすることが多いです。
A: よく読書されるんですね。
A: どんなジャンルの本が好きですか?
B: 推理小説が好きです。
A: 推理小説がお好きなんですか。
A: 推理小説のどんなところに惹かれるのですか?
B: どうなっていくのか先が読めない感じがドキドキして興奮します。
A: なるほど、先が読めない感じがドキドキするのですね。P.115
相手が言ったことをそのまま返すのですから、相手の返事は必ず「ハイ」ですね。「ハイ(イエス)は無意識レベルでは「受け入れる」という意味があるのです。したがって、「ハイ(イエス)」をたくさん言えば言うほど、心が開いていく、2人の関係は和んでいくことになるのです。
P.117
これが、良い関係をつくることになるわけです。
3. 「ペーシング」してから「リーディング」
相手のペースと合わせることを「ペーシング」、相手を誘導することを「リーディング」といいます。最初のセンテンスで現状にペーシングして言葉がスムーズに入る流れを作れている
提案の言葉を添えるようにしたら抵抗なく受け入れやすくなっていましたP.206
相手とペースを合わせ、言葉が入りやすい状態にしてから提案をすると、スーッと入りやすいわけですね。
催眠術がまさにこの方法です。
最初の「あなたは椅子に座っていて」は、実際に座っていたら否定のしようがありません。心の中で「ハイ」というので、相手の言葉を受け入れやすい状態になります。あなたは椅子に座っていて
そして
体の力が抜けるのを感じ始めます。P.203
次の「そして」という連結後でスムーズにつなぎ、次の変化を促す言葉でリーディングするのです。
ものすごくカンタンに言ってしまえば、相手に受け入れてほしいことを言う前に、まず相手を「心地良い状態」にする、ということですね。
4. さりげなく「前提」を使う
こう言われた場合、直接的には「気づいているかどうか?」を聞かれていることになります。「あなたは気づいていますか?周りの人に愛されていることに」
P.243
すると、「周りの人に愛されている」は前提となり、自然に受け入れやすくなるのです。
といわれるのとは、だいぶ印象が違いますよね。「あなたは周りの人に愛されていますよ」
他にも、こんな例があります。
これは「深い」かどうかが問われているのであり、好奇心があるかどうかが問われているのではないのです。「あなたは学ぶことに深い好奇心がありますか?」
P.240
「好奇心がある」という前提が無意識レベルで受け入れられるわけです。
「前提」については、他にもパターンがあります。本書をチェックしてみてください。
5. コミュニケーションは「上手に話す」より「関係を作る」こと
占いに行くと、未来を占ってもらうはずがなぜかまず、過去を当てられます。営業に限らずコミュニケーションの基本は言葉を深く受け取ってもらうことです。
ですから、上手に話すことよりも、関係を作ることのほうが重要なのです。そして、関係を作る際の最大のポイントは安全・安心の提供です。これは、すでにお伝えしたとおり無意識(潜在意識)は安全・安心の確保を最重要に考えているからです。P.112
「あなたには、最近ちょっとしたトラブルがありましたか?」
という具合に。
思い当たることがあるからビックリして、「なんでわかるんだろう!この人はすごい!」となります。
ここで信頼関係ができあがります。
すると、それ以降、占い師の言うことをどんどん信用してしまうわけですね。
「上手に話す」よりも、「関係を作る」ことを考えましょう。
ちなみに先の
は、実は誰にでも当てはまる質問です。「あなたには、最近ちょっとしたトラブルがありましたか?」
しかし、このようにあいまいに言われると「最近トラブルあったかな…?」と探してしまいます。そして、誰にでもちょっとしたトラブルくらいありますから、「あっ!!」となるわけです(笑)。
これはNLPではありませんが、ストックスピールという手法です。
詳しくは以下を参考に。
まとめ

実際の本『マンガでやさしくわかるNLPコミュニケーション 』には、もっと詳しく、コミュニケーションに役立つNLPの技術が書かれています。
特に、
- メタモデル
- ミルトン・モデル
私はこれまで何冊かNLP関連の本を読み、その概要は理解しているつもりです(実践できているかは別ですが)。
しかしそれでも本書を読むことで、理解が深まったと感じます。
それはマンガによって、「どのようなシーンでそれを使うべきか」というイメージをつかむことができたからです。
さらにミルトン・モデルについてもっと知りたい方は、本書と合わせてこちらもチェックしてみてください。
▼参考になりましたか?
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今日のひとこと
日本中のお店の鶏のから揚げを食べたい。- [2013/03/07 20:30]
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