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ブロガーなら知っておきたい!野口 悠紀雄の『「超」文章法』7つの考え方  はてなブックマーク - ブロガーなら知っておきたい!野口 悠紀雄の『「超」文章法』7つの考え方

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対象は、大雑把に「論述文」と括ることができる文章だ。具体的には、論文、課題論文、解説文、報告文、企画書、評論、批評、エッセイ、紀行文などである。
このジャンルの文章の目的は、読み手を感動させることではない。(中略)
目的は、「ためになり、面白く、わかりやすい」文章だ。

P.4
ブログもこのジャンルでしょう。

では、どのようにすれば「ためになり、面白く、わかりやすい」文章が書けるのでしょうか。


今日は本『「超」文章法』から、ブログに使える7つの考え方について紹介します。





1. 好奇心を持って、ネタを常に探す

メッセージを見いだせるかどうかは、好奇心の強さにもよる。しかし、これは必ずしも生まれつきの性癖ではない。必要があれば、好奇心は強まる。つまり、心の準備ができるわけだ。すると、メッセージがひっかかってくる。
ルイ・パスツールは、「チャンスは、心構えのあるものを好む」と言った。米国のジャーナリスト、ホレス・ジャドソンは「偶然は、準備の整った実験室を好む」と表現した。

P.32
つまり、ブログネタが見つかるかどうかは、常に好奇心を持ってそれを探しているかにかかっているということです。

たとえばこれ。つまらない(?)運転免許更新時の講習すら、人の役に立つブログネタになるわけです。

運転免許証の更新時講習の講師が「プレゼン」の天才だった件


「ネタを常に探す」が難しい、という方は、この本を読んで実践すれば、その姿勢が身につくでしょう。

アイデアに才能は要らない!『アイデアハンター』になるための5つの考え方


2. 人と話せば、ネタが見つかる

メッセージの多くは、対話の過程で見つかる。「考え抜く」のは自分の内面のプロセスだが、それが異質なものとぶつかったとき、何かが生まれるのである。

P.34
自分にとって当たり前なことが、実は他人の役に立つということを、対話によって気づくことがあります。

あるいは、対話するうちに互いの意見がぶつかり、一人では思いつかないようなアイデアが生まれることもあります。


対話といっても、ネット上も含みます。

たとえばこの記事は、ツイッターのやりとりから生まれました。

Evernote・マインドマップ・速読を使って、効率的に書評ブログを書く方法


3. 得意分野の「実体験」を書く

会社の経営者で、会社の経営と無関係な世界情勢や、抽象的な経済理論のことを書く人がいる。
もちろん、それもいいのだが、なぜ経営の実体験に基づいたことを書かないのだろう?
「日本人は農耕民族だから、アングロサクソン流の経済制度は合わない」とか「市場経済にはやはり限界がある」などということより、「私の会社はこのようにしてピンチを脱した」という話のほうが、ずっと説得力がある。

P.35
先に紹介した書評ブログの書き方の記事はまさに、私の実体験を書いたもの。

ただ「この本オススメだよ」という記事より、他にないという意味でも、興味を持ってもらえる可能性が高いでしょう。


たとえば保険会社で働いているなら、それを活かして保険ネタを書くのも良いでしょう。

あるいは趣味でサッカーをしているなら、その分野のことを書くと良いかもしれません。何かを伝えるときに、サッカーに例える、なんて方法もありそうです。


4. 「人体」にたとえてみる

さまざまな対象について、人間の身体に喩えるのは、最も有効だ。人体ほど精巧に発達したものはないからだ。
(中略)
しかも、その機能は誰でも知っている。
(中略)

◆高速道路は動脈だが、毛細血管にあたる市町村道も重要だ。

P.125
比ゆをもちいると、物事を分かりやすく説明できることは明らかですが、どうもうまく比ゆを思いつかない。そういう場合は、「人体」に例えることを考えてみましょう。


トレーニングだと思って、いつも「人体に例えると?」と考えてみるのです。

私は子供の頃、ピアノを習っていました。最初は「小指」が思うように動かなかったのですが、それだけをトレーニングしているとうまく動かせるようになるのです。


5. 「一つは二つ」「二つは一つ」を考えてみる

「一つは二つ」とは、あるものごとについて、二つの側面を見せること

よく使われるのは、「皆がプラスといっていることに、マイナス面もある」という指摘です。

どんな物事にも二面性があるから、これは多くの場面で使えますね。


何人もの有名ブロガーさんが「これはいい!」と絶賛しているモノについて、実際に購入して「こういうマイナス面もある」と書けば、きっと読者の役に立ちます。

批判しろというわけではなく、2つの面を見せる、ということです。


「二つは一つ」は逆に、異なると思われていたものの共通点を説明するということ

たとえば、

「オシャレが苦手な人は、良いブログ記事を書けません。ブログ記事は、ただ文章をダラダラ書けばよいのではなく、画像を入れる・改行するなど『見た目』にこだわる必要があるのです」

と言うテーマで広げていくのは、どうでしょう。


6. 「始め」が大事

始めが重要なのは、読者をひきつけ、読んでもらうためだ。読む価値があることを、始めの数行で読者にアピールする。読者を感激させるもなにも、読んでもらえなくてはそもそもどうにもならないのだ。

P.100
ブログでいえば、記事タイトル、そして最初の数行が重要、ということになります。

ツイッターなどではタイトルだけが流れ、そこで興味を持ってもらえなければ読んでもらえません。

RSSでもタイトル+最初の数行がまず読まれます。そこで心を掴むことが必要なのです


私の場合、記事タイトルを必ず10案以上考えることにしています。

その中から、一番良いものを選ぶわけです。


また、最初の数行について、どうしても良いものを思いつかなければ、書き出しに他人の言葉の引用を使います。

これなら、良いアイデア・表現力をもっていなくても、読者を惹きつけられます。

この記事の最初もまさに、本からの引用です。


7. 言い訳しない

文章を言い訳から始めてはいけない。(中略)
多くの場合、あとで批判されたときに、「だから言っておいたでしょう」と言えるための保険である。

P.107
これのせいで、無駄に文章が長く読みにくくなったり、興味が失われたりすることがあります。

読者に必要な情報なら書いておくと良いでしょうが、自分を守るため「だけ」なら、不要な「言い訳」かもしれません。

ブログでやってしまいがちなのは、

「知ってる人もいると思いますが」
「間違ってるかもですが」
「長くなりますが」
「反対意見もあるかと思いますが」
「この分野について私は素人ですが」

あたりでしょうか。

なくても済むものばかりです。


まとめ

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実は、本『「超」文章法』には、「引用が多すぎると、引用に食われてしまう」ということが書かれています。

私の記事には引用が多いですから、これは課題です。

引用に食われず、「自分」をもっと出す必要があるかもしれません。





次はどのレビューを読みますか?

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