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リーダーなら知っておきたい!ネルソン・マンデラの行動哲学 〜本『信念に生きる』  はてなブックマーク - リーダーなら知っておきたい!ネルソン・マンデラの行動哲学 〜本『信念に生きる』

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マンデラの人生は、私たちの日常生活とは遠くかけ離れたものではある。しかし、彼の姿は、私たちが人生において大切にしなくてはならない原則や価値観のお手本であり、私たちが困難に立ち向かおうとするときに、必ずや、道しるべとなってくれるであろう。

P.247
ネルソン・マンデラといえば、反アパルトヘイト運動を主導し、南アフリカ初の黒人大統領にまで登りつめた男。ノーベル平和賞も受賞していますね。

本『信念に生きる――ネルソン・マンデラの行動哲学 』は、彼と3年間寝食を共にしたタイム誌編集長がまとめた、マンデラの人生論。

彼に対してもっていたイメージとはやや違う、意外な内容も多く、とても興味深く読むことができました。

今日は本書から、マンデラの5つの行動哲学について紹介します。





1. 勇敢に見える行動をとれ

「勇敢なふりをすること」ーーこれこそがマンデラの勇敢さの定義であり、彼の行動はまさにその言葉通りであった。恐れを感じないというのは愚かな証拠で、勇敢さというのは恐れに負けないことである。

P.44

マンデラは、許可無く国外へ出た罪に問われ服役中だったとき、看守から嫌がらせを受けていたそうです。

そのときのことをこう語っています。

私は看守にこう言ったんだ。「もし私に指一本でも触れたら、最高裁まで持ち込んでみせる。決着がつく頃にはお前はまるでねずみみたいに一文無しだぞ!」すると看守は足を止めたんだ。正直、本当に恐ろしかったよ。これは、自分が勇敢な人間であるがゆえの行動ではなかった。しかしときには、人間は「勇敢に見える行動をする」ことが必要なのだ。

P.46

看守にだけでなく、周りのメンバーにリーダーの威厳を見せる意図もあったのでしょう。


勇敢さを試される場面というのは、私たちの日常にも大小様々な形で起こっています。

そのとき、恐怖を感じるのは当たり前のこと。

しかしそれに屈せず、勇敢な自分を演じることが大切なのですね。



2. 常に冷静沈着であれ

冷静さを欠くということは、物事に対するコントロールを失うことであり、それはすなわち、事態収束から遠のいてしまうことを意味する。
(中略)
「何事もよく考えなくてはならない、そして即座に反応してはならない」と言う。

P.52
一時の感情で反応してしまい、あとで後悔、なんてことがありますね。

怒ったり、悲しんだりというのは人間の自然な反応ではありますが、「即座に反応」して失敗しないよう、気をつけたいものです。

この本、とてもオススメです。

怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)
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3. 先陣を切れ

マンデラが考えるリーダーのあるべき姿とは、自ら先陣を切ることはもちろんだが、先陣を切っているという事実を他者が理解できるということも含んでいる。マンデラにとって、誰かに「マンデラはリスクを恐れ避けている」と言われることは、一種の恐怖でもある。
(中略)
「先陣を切るリーダーシップ」とは、注目を浴びるような行動だけを指すのではない。リーダーとして特別な扱いを受けるのではなく、看守や他の受刑者の尿瓶を洗うといった行動を皆とともにするということだ。これはリーダーの下に人を作らず、つまり階層を作らないという彼の考え方を表している。

P.69
率先して行動し、手本を見せ、行動を促すということですね。

先陣を切ることも、上記「1. 勇敢に見せる」の1つかもしれません。



4. 背後から指揮をとれ

リーダーシップの要締は、あるゴールに向かって人を動かすことにある。具体的には、人々の考え方や行動の方向性を変えることである。その方法は必ずしも先頭に立って「私についてきなさい」と叫ぶだけではない。
他の人々に権限を持たせる。あるいは、自らは背後に立ち、前にいる人々が一歩を踏み出せるように背中を押すという方法もある。つまり、フォロワーに対して権限を与え行動を促すことで、リーダーの考え方や方向性をフォロワー自らに理解してもらうという方法だ。

P.90
上記3と逆に思えますが、使い分けですね。

先陣を切って背中を見せ、その後はフォロワーに権限移譲する。

後ろから(あるいは下から)支える、という意味では、サーバント・リーダーシップに近いかもしれません。

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(紹介記事へ飛びます)



5. どのように見えるかを意識せよ

マンデラは、人を判断する際に、時には外見、つまりその人物がどのように見えるかを大切にしている。身につけているシャツの色、人前に立つ時の立ち姿に始まり、政策をどのように支持者に見せるかに至るまで、常に物事が「どのように見えるか」に細心の注意を払う。
本来はマンデラも本質を見つめる人間だ。しかし、「外見で判断する」ということにも一理あると考えている。

P.99
内面を磨くのはもちろん大切。

しかし、相手にどう見えるのかで第一印象が決まってしまい、それをなかなか変えることができないとしたら、意識しないわけにはいきません。

日本の政治家も、メイクして顔色をよく見せている人がいますよね。

ボタ大統領との始めての交渉に臨む際にも、囚人服を着ていくことで、交渉が始まる前から自分が劣勢に立たされてしまうだろうと考え、刑務所の幹部に三つ揃えのスーツを特別に仕立ててもらった。マンデラは、その場に相応しい服装を身につけるということを、ボタと対等の立場で交渉に臨むためには必要不可欠なことだと考えたのだ。

P.103
服装一つで、相手にナメられたり、逆に緊張感をもたせたり、ということはよくありますね。

マンデラは、こうも言っています。

「現実とは、物事がなんであるかよりも、どのように見えているかだ」

P.105



まとめ

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本『信念に生きる――ネルソン・マンデラの行動哲学 』を読むと、私たちとは全く違う人生を歩んできたマンデラについての様々なエピソードに触れつつ、彼の信念に心を揺さぶられます。

彼の弱い部分を知ることができたのも、「あぁ私たちと同じ人間なんだな」と共感しました。

世のため人のため、大きな目的のために人生を賭けた男の生き様から学ぶものはとても大きいとおもいます。

ぜひ読んでみてください。





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