元スタバCEO直伝!ふつうの人がリーダーになるための6つの心がけ 〜本『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』

あなたは自分のことを、リーダーに向いていないと思っていませんか?オレについてこい、とグイグイ引っ張るカリスマリーダーとは、違うリーダーの像があるのだ
P.56
本書を読むと、その考えが変わるでしょう。
本『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方 』は、ザ・ボディショップやスターバックスでCEOを務めた方が書いた本。
っと聞くと、なんだかものすごい人だと思ってしまいますが、ご本人は本の中で「自分はふつうのおっちゃん」だと言い張っています(笑)。
では、ふつうのおっちゃんがどのようにして結果を出すリーダーとなれたのでしょうか。
今日は本書から、ふつうの人がリーダーになるための6つの心がけについて考えましょう。
1. 謙虚なリーダーは尊敬される
カリスマタイプの人よりむしろふつうの人のほうが、謙虚でいられるでしょう。
リーダーの立場であっても謙虚でいれば、尊敬され、メンバーがついてきてくれます。
また、無理に自分を大きく見せる必要もありません。
逆に自分を卑下してしまい、軽く扱われてしまうのは問題があるかもしれませんが、謙虚さは大切ですね。リーダーになったら、威厳がないといけない。何でも知っていないといけないし、何でもできないといけない。そんなふうに思っている人も多いかもしれません。しかし、そんなことはまったくないのです。
むしろ最初から自分を大きく見せる必要はないと思います。なぜなら、次第に本当のことはバレてしまうから。
何よりもありのままの自然体を見せたほうがいいのです。そうすると、「意外にこの人は……」ということになる。どちらのほうが印象がいいか、あなたにはもうおわかりだと思います。P.32

2. 挫折を経験すれば人の痛みがわかる
「金持ちの政治家は貧乏人の国民の気持ちが分からない」などと時々批判されていますが、確かに自分が経験していないことは想像しづらいでしょう。たくさんの挫折体験を持ち、苦しい体験を持った人こそ、リーダーになるべきなのです。苦しんでいる人の気持ちがわかるからです。その気持ちを理解した上で、行動ができるから。そんなリーダーを待ち望んでいる人は、大勢いると思うのです。
P.36
いま自分に自信がないとか、仕事がうまくいっていないという人こそ、そこから学び、いずれリーダーになるための準備をすべきなのです。
時々、「なんでできないんだよ」と部下にイライラしている人がいます。
もし自分にもそういう時期があったことを忘れているのだとしたら、それを思い出す必要がありそうです。
あるいはもともとできてしまったスゴイ人なのだとしたら、ある意味それは不運ですね。できない人の気持ちがわからないのですから。
これは上記1の「謙虚」ということにもつながりますね。
「おれはこんなすごい経歴を持って、こんな結果を出してきたんだ」などとエラそうにしていたら、部下から反感を買うでしょう。
逆に、「自分もみなさんと同じように苦労してきました」という上司は共感を得られそうです。
3. 饒舌でなくても日々の態度から信頼は得られる
逆に言えば、口がうまくてそれで人を動かせる人でも、ふとしたときに部下に見せた態度で信頼を失う可能性があるかもしれません。私が心がけていたのは、何より積極的なコミュニケーションでした。コミュニケーションといっても、饒舌になる、ということではありません。話すことがコミュニケーションだと勘違いしている人はじつは少なくないのですが、必ずしもそうではないのです。
例えば、部下の話を聞いてあげる。しかも、メモを取りながら。これも大事なコミュニケーションです。
もっといえば、リーダーの態度そのものが、部下には何かのメッセージになりうると私は思っています。P.57
言い回し、伝え方も重要ではありますが、「いつも見られている」という意識が大切ですね。
4. 叱るときは相手の自尊心を傷つけない
叱るときはあくまでその「問題点」などについて叱ることが目的なはず。
しかしリーダーも人間。つい感情的になると、「問題点」=「人」となりがち。
そして人格否定をしてしまうと最悪ですね。

相手の自尊心を傷つけた結果、メンバーがやる気を失ってしまえば、結局困るのはリーダーです。
なんて言葉は、飲み込みましょう。「おまえはほんとダメだな」
「後輩の◯◯より使えない」
「おまえのせいで…」
『あいつ使えない』という表現は、『あの人は役に立たない』という意味ではなく『私にはあの人を使う能力がない』という意味なのだと、この本に書かれています。

そう考え、相手の問題ではなく自分の問題として、解決策を考えたいですね。
5. 率先して行動する
口だけのリーダーはあまり尊敬されないでしょう。掃除をしてくれて、とりあえずはきれいになりました。ところが、二、三日したら、また汚くなっている。何度、指摘しても同じことが繰り返されました。そのうち私は頭にきて、「バケツと雑巾を貸してください」と自分で掃除を始めたのです。
社長室にいた若い社員も手伝ってくれました。新しく入った社長室長自らが、若い社員と一緒に受付を掃除している。通りかかる社員は不思議そうに眺めていました。しかし、それ以来ぴたっときれいになり、汚れたり、モノが放置されたりするようなことはなくなりました。P.165
自分のことをカリスマだとか偉いとか思い上がってしまうと、自ら動くということを忘れてしまいそうです。
「見せる」ことは、何より説得力がありますね。
6. 「困ったことない?」を口ぐせにする
上司が忙しそう・怖いなどの理由で、なかなか声がかけられないという部下は多いでしょう。多くの場合、部下が頭を悩ませているのは、ポジティブなことではありません。ネガティブなことであることがほとんどです。
だからこそ「何か、困ったことはない?」が有効になるのです。部下は自分からはなかなか困ったことを言いにくい。でも、リーダーのほうからこういった声掛けが絶えずあれば、相談してみようと思うでしょう。P.182
メンバーに近い存在のリーダーは、とてもありがたい存在です。
リーダーのほうから声かけすることは、問題を早めに把握し、大きな失敗を未然に防ぐ意味でも有効ですね。
まとめ

カリスマのようにトップに君臨しているリーダー像を思い浮かべると、「自分には無理だ」と感じる方もいるでしょう。
しかしそういう方も、いずれリーダーになる必要は出てくるし、カリスマタイプではないリーダーも必要なのです。
本書の著者は、自身のことをカリスマタイプではないとおっしゃっていますが、スターバックス、ボディーショップなどの社長をつとめ、素晴らしい結果を残しました。
本書を読むと、カリスマタイプではない人でも「自分もリーダーになれる」と理解でき、またその方法がわかるでしょう。
同じ著者の、以下の本もオススメです。

次はどのレビューを読みますか?




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