これは使える!他人よりスゴイ「アイデア脳」を手に入れる7つの方法 〜本『僕たちはアイデアひとつで未来を変えていく。 』

ときどき「彼はアイデアマンだ。その発想力がうらやましい」という話を聞きます。
しかしアイデアを出せない人というのは、ただ「頭の使い方」を知らないだけ。
あなたも頭の使い方=発想法を知ることで、アイデア豊富な人になれるのです。
本『僕たちはアイデアひとつで未来を変えていく。 』は、「ティラミス」など数々のブームを雑誌『anan』 『Hanako』で創り出してきた著者が、自身の体験とアイデアで成長してきた企業の事例、発想法を紹介している本。
今日は本書から、他人よりアイデアがわく頭を手に入れる7つの方法について考えてみましょう。
1. 「困ったこと」を探す
過去に何度もこのブログでも書いています。もし、あなたがアイデアを出すことに苦労しているのなら、まずは自分がコンシューマー(消費者)ならどうか、という原点に戻ってみればいい。
なぜなら、あなたが困っていることはみんなも困っているからです。P.038
自分が困って、どうにか解決した方法(アイデア)というのは、そのまま他の誰かの役に立つ可能性があります。
また、いま自分が困っているのに放置していることを書きだしてみると、そこにアイデアのヒントがありそうです。
2. 戦う・戦わせる
戦うことで、注目される。サムスンはiPadやiPhoneに似た製品を市場に出し、アップルの史上を切り崩そうと奮闘しています。その一方で、アップルに数々の特許侵害など知的財産権上の訴訟を挑み、アップルもこれに応戦している形です。
(中略)
連日、世界で「アップルVSサムスン」として取り上げられることによって、多くの人の頭の中で「サムスンはアップルに匹敵する唯一のライバルなんだ」というイメージが形成されるからです。P.054
意外と私たちの身の回りにもこういうことはありますね。
たとえば、近所にそこそこ有名なつけ麺屋がありますが、そこから歩いて1分のところにもつけ麺屋ができました。これはあきらかに意図的なものだと思います。
また、自分が戦うのではなく、戦わせるというアイデア発想法もあります。詳しい事例は本書をチェックしてください。
3. 常識のウソを見抜く
たとえば3年ほど前、こんなことがありました。先入観によって、常識は、ウソを含んだまま長い期間をかけて定着してしまうこともあります。
P.079
ただなんとなく信じていた常識を疑っただけで、部屋のレイアウトの自由度が広がりました(笑)。
そういえば、風邪薬は水で飲まないといけない、お茶は風邪薬の効果を弱める、なんてことを以前は信じていましたが、今の風邪薬はそんなことないみたいですね。
「常識」って自分にとってあまりに当たり前すぎて、なかなか見えないものです。
意識して疑ってみることが必要ですね。
4. 思わず写真を撮りたくなる工夫をする
思わず写真に撮って、だれかに見せたくなる!世界一の朝食を出す「神戸北野ホテル」ですが、料理の味だけでなく、その給仕の仕方も卓越しています。
(中略)
その置き方が工夫されていて美しい。長い筒状のグラスに入れられて、それぞれの種類の、色とりどりのジュースが一斉に目の前に並べられます。
「写真を撮らないともったいない!」P.143
これってまさに、クチコミの元ですね。
そう思わせる工夫をすることが、アイデアのヒントになりそうです。
私が最近「思わず写真を撮って誰かに見せたくなったもの」といえば。
▼トマトのおでん。ちょっと変わってて「おもしろい」ですよね。

▼Moleskineのオフィシャルショップ「Moleskineアトリエ」。「オシャレ」な雰囲気に思わずパチリ。

あなたの会社、商品、サービスなどを、思わず写真に撮って伝えたくなるものにするにはどうしたらよいでしょうか。
この本にも似たことが書かれていましたよ。

5. セグメントフリーの友達を持つ
私も、勉強会などで知り合った方々と交流させていただいているので、これが本当によくわかります。休日によく若い生徒さんたちと街に繰り出します。(中略)
彼女たちは僕にとっては生徒であるとともに、最良の教師でもあります。世代の違う友人は教師となり得るのです。P.169
- 年齢
- 性別
- 住んでいる土地
- 仕事
- 趣味
6. 面白がる
何でも面白がるということは大切ですね。「興味ない」は禁句でしょう。
「正直あまり興味はないけど、人に勧められて試してみたら意外と良かった!」なんてことは意外とありますよね。
自分の世界や発想がどんどん広がります。
先の「3. 常識のウソを見抜く」ためにも、面白がることは有効でしょう。
7. 「遊び」を大切にする
たとえば、社内を楽しい空間にしているGoogleの例がありますね。良いアイデアと出合うためには、「遊び」が必要なのです。そうしたある種の弛緩が、アイデアが生まれる余裕をもたらします。
おそらく、ユーモアが飛び交い、笑いが絶えない環境のほうが、追い詰められてプレッシャーをかけられるような状況よりも、より多くのアイデアを生み出すでしょう。P.194
また、秋元康さんは会議室ではなく、食事中の雑談の中からあの「食わず嫌い王決定戦」の企画を思いついたそうです。
ほかにも、先日のTV「ニッポンのミカタ!」で、難関私立中学校合格率80%という「宮本算数教室」では、生徒のやる気をアップさせるためにポイント制・ランキング制を取り入れていると紹介していました。
こういったゲーム性(遊び)を何かに取り入れるのも良いですね。
まとめ

本書『僕たちはアイデアひとつで未来を変えていく。 』は、発想法を知ることができるのはもちろん、様々な企業の事例など知ることができるのも、読み物としてとても興味深いです。
また本書が良いのは、「読んで終わり」にならないこと。
読み進めると、「質問」が書かれています。
たとえば、こんなかんじ。
これらに答えることで、あなたの「アイデア筋」を鍛えることができるでしょう。質問28
あなたが扱っているモノを、フリーで貸し出したり、フリーで提供するとしたら、どんなメリットとデメリットがありますか?P.175
P.184からの「これだけは押さえておきたい22の心の法則」も必見です。
これであなたが
と言われる日も近い!「アイデアマンですね。その発想力がうらやましい」
次はどのレビューを読みますか?




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今日のひとこと
ラブレター書いたことありますか?作家って、自分のリアルなラブレターを後に公開してることが結構あるんですね。この本に色々ありました。

しかし…恥ずかしくないのかな?(笑)
作家にとって、自分から出てくるものはすべて「作品」てことなんだろうなぁ。
- [2013/01/15 07:00]
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