視野を広げる・視点を変えるってどうやったらいいの?を解決する『3D思考』

ではどうしたら、複数の視点でものごとをみることができるのでしょうか。私たちはいつのまにか、同じ視点でものごとを見ることが習慣となっていて、その結果、思考の質が下がってしまいがちである
P.22
どうしたら、思考の質を高めることができるのでしょうか。
この問題を解決してくれるのが、今日紹介する本『3D思考 』です。
今日は本書から、視野を広げる・視点を変えるための『3D思考』について、考えてみましょう。
1. 「レベル」の視点軸
わかりますか?
- 「レベルが高い」とは、より抽象的であること
- 「レベルが低い」とは、より具体的であること
P.38
たとえば、こういうことです。
(高)← 生物 ー 動物 ー 哺乳類 ー 犬 ー チワワ →(低)
このように「レベル」について意識すると、思考が広がったり、うまくコミュニケーションできるなどのメリットがあります。
たとえば、家電量販店の店員さんの説明が分かりやすいです。
わかりますか?「A社は液晶画面の色が一番きれいです。B社は臨場感のあるサウンドが楽しめ、C社は液晶テレビのパイオニアなので信頼があります」
この説明を読んで、あなたはどう思われましたか。何か違和感を感じませんか。P.55
A社、B社については仕様、機能についての説明なのに、C社についてだけ、レベルが高い(抽象的)話になっています。これでは比較が難しいですね。
またプレゼンやビジネスメールなどでは一般的に、レベルの高い話(抽象的、全体)をしてから、レベルの低い話(具体的、詳細)をしたほうがわかりやすいと言われますね。
ところで、私は日常的にマインドマップを活用していますが、マインドマップに慣れると自然とこの「レベル感」が身につきます。
たとえば、マインドマップをかくとき構造化を意識する場合は、
と自然と考えるようになります。「これの1つ上のレベルは何だろう?」
もっと具体的に言うなら、たとえば「ランチは何食べよう?」と考える場合。
「寿司」と1つアイデアが浮かんだら、寿司の1つ上のレベルは「米」だと自然と考えます。
すると、他にも米に関する他のアイデアが次々浮かんでくるわけです。
これは頭の中で考える話ですが、実際にマインドマップにかけばこうなります。

もちろん、「寿司」から「和食」とレベルを上げ、そこからまたレベルを下げて「和食」といえば「うどん」「てんぷら」「お刺身」などと考えるパターンもあるでしょう。
いずれにしても、マインドマップを繰り返し使っているうちに、自然とこうした「レベル感」が身につくということです。
2. 「ポジション」の視点軸
「相手(顧客)の気持ちになって考えろ」なんてよく言いますよね。「他社のポジションにして根を動かし思考できているかどうか」で仕事の成果は決定的に変わるのです。
このように視点を動かしてみて、自分は何を感じ、何に気づけるのかーーそこが勝負の分かれ目と言ってよいでしょう。
- 他社のポジションから、ものごとを眺めて考えてみる
- 他社のポジションから、自分(自社)を振り返って見つめてみる
P.98
これがまさに、「ポジション」という視点を意識するということです。
そんなの常識!もうやってる!という方は、さらに先のポジションへ視点を伸ばしてみるとよいでしょう。
たとえば上司に報告書類など提出するとき、上司がその書類を使ってその上の上司へ報告しやすいように書類作成する必要があるわけです。「顧客の顧客」「上司の上司」の視点で見る
P.108
3. 「時間」の視点軸
3D思考、3つ目の軸は「時間」です。
これには期間や方向が関わってきます。
期間については、長期・中期・短期などの視点がありますね。
また方向については、現在を起点として過去や未来を考える方法と、未来を起点として現在を考える方法もあります。
方向について、たとえば何か問題が発生したとき、なぜそれが起きたのかと現在→過去へ視点を動かすことが多くあります。
これも非常に大切なことではありますが、未来→現在と考えるほうが良い場合もあります。
原因(過去)を追求するのではなく、どうなりたいか(未来)にフォーカスし、そこから今どうすべきかを導くということですね。「問題が起きた過去」にフォーカスするのではなく、「問題が解決した未来」に視点を移すとよいのです。未来は「望ましい状況」を迎えているわけですから、ネガティブな感情が膨れ上がることを避けられます。
P.138
まとめ

以上のような「視点の動かし方」を身につけると、
- 問題点をすっきり整理して、解決できる
- 発想を広げて、斬新なアイデアを生み出せる
- 人にわかりやすく説明できる
本『3D思考 』、とてもわかりやすく、ためになります。ぜひ読んでみてください。
最後に本書からもう1つだけ、紹介しておきます。
アインシュタインの有名な言葉に、
「いかなる問題も、それが発生したのと同じ次元で解決することはできない」
という言葉があります。
これは、問題が起こっているのと同じレベルで考えても問題の本質は見えず、解決策が見いだせないということです。P.85
次はどのレビューを読みますか?




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今日のひとこと
昨日はブレストの楽しさをあらためて感じた。名古屋ライフハック研究会でブレストのワークをし、また懇親会後も友人に「相談に乗って」と言われたのにブレストにしてしまったw アマゾンの社長もブレストしてる時が一番楽しいと話してたな。ブレストは楽しいし、楽しくやらなきゃダメなんだ。
— コウスケ@Ko's Styleさん (@kosstyle) 9月 23, 2012
- [2012/09/24 07:00]
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