あなたが変われば組織が変わる!リーダーが意識すべき5つのこと 〜本『これからのリーダーが「志すべきこと」を教えよう』

あの経営破綻したJALも、トップが変われば2年8カ月でついに再上場。いかにリーダーが組織に与える影響が大きいかがよくわかります。リーダーの資質で組織の九九%は決まる
P.4
「組織」というのは会社そのものだけでなく、社内のグループや仲間との何かのチーム、あるいは家族もその1つでしょう。
そう考えれば、既にリーダーの人も、これからリーダーとなる人も、リーダーシップについて知っておいたほうが良さそうです。
今日は先月8/23発売した本『これからのリーダーが「志すべきこと」を教えよう 』から、リーダーが意識すべき5つのことを紹介します。
1. リーダーは希望を配る人
希望を配らなければ、明るい未来を見せなければ、なかなか人はついてきてくれないでしょう。私はナポレオンの「リーダーは希望を配る人」という言葉に、全くその通りだとひざを打った。
「あの人についていったら大丈夫だ。あの人についていったら、何か楽しそうだ。あの人についていったら、何かすごいことができるんじゃないかな」
そう思わせるのがリーダーなのだ。そして、そのためには「俺についてこいと言う前に、まず自分が突っ込んでいけ」とマクスウェルは言っているわけである。P.9
ただあれやれこれやれと指示するだけでは、良いリーダーとは言えません。

2. 力強いカリスマ性で相手を巻き込む
本書では、人を引き付ける「7つの武器」として、以下を挙げています。
- 人柄
- 人間関係
- 知識
- 直感
- 経験
- 成功体験
- 能力
実際には会社組織などでは、カリスマ性などなくても部下がいうことを聞くわけですが、部下に嫌われているリーダーと、部下に好かれているリーダーとでは、結果は違ってくるでしょうね。
また、こんなことも書かれています。
命令に従わせるのではなくうまく巻き込むところが、カリスマ性のあるリーダーのポイントかも知れません。リーダーシップの本質は、相手を巻き込むことにある
P.49
3. 利他心があれば必ず返ってくる
こんなふうに考えたことがあったでしょうか。「偉大なリーダーシップ」とは、「偉大な奉仕」のことである。
P.84
以前、志村けんさんのサーヴァントリーダーシップについて書きましたが、偉大なリーダーはまわりへの気配りがスゴイのです。
本書にもこんな話が紹介されています。
待遇面以外でも、シネガルCEOの社員に対する気配りはすごいのだそうです。シネガルは、アメリカ第三位、世界で第九位の大型小売店、コストコ・ホールセールの創業経営者である。彼は重役に与えられる特典には興味がなく、
(中略)
年収は35万ドルで、アメリカの大企業のCEOの年収としては下位10%に入る低さである。
(中略)
シネガルは、従業員に高い給料を払い、充実した福利厚生を提供することが大事だと考えている。コストコの社員の給料は、ライバル会社に比べ42%も高い。
(中略)
シネガルは、「給料が良ければ、優秀な人材が集まり、生産性が上がる」と考えている。しかも、社員は会社に忠誠心をもつようになる。コストコは、小売業界全体で見ても、社員の離職率が圧倒的に低い。P.79
それだけされたら、社員はCEOを信頼し、忠誠心を持つのも当然ですね。
逆に立場が上というだけで偉そうにしているオラオラ系のリーダーでは、部下はついてこないです。
4. やってみせる
口だけではリーダー失格。可視化された手本があれば、人はそれに従う。リーダーが身を持って模範を示せば、部下はそれを真似て、成功できる。
P.183
著者は、以下のポイントを気をつける必要があるといいます。
- リーダーは常に見られている
- 立派なことを言うのは簡単
- 自分が変われば周りも変わる
- 考えと行動を一致させる
そういえば、橋下徹 大阪市長も、口も達者ですがそれ以上に自身が行動しているように見えますね。

5. 「勢い」が長所を増幅させる
「勢い」は最高の味方、組織の勝敗を決める、と著者は言います。
本書には「勢いの法則」として、以下のことが書かれています。
- 勢いに乗ったチームは、長所が増幅される
- 勢いがあれば”周囲の目”が変わる
- 勢いがあれば”実力以上の力”を発揮できる
では、組織の勢いは誰がつくるのでしょうか。
リーダーの熱・勢いが、周りへ伝染するわけですね。”組織の勢い”は、”リーダーのエネルギー量”に比例する
勢いはリーダーの内面、つまりビジョンと情熱から生まれる。作家エレノア・ドーンの言うように、「自分のハートが火のように燃え盛っていなければ、人のハートに日を点すことはできない」。P.237
まとめ

本『これからのリーダーが「志すべきこと」を教えよう 』には、リーダー(またはリーダーになる人)が知っておきたい21の法則が書かれています(詳しくはAmazonの目次ページ参照)。
ですから実際にはここで紹介された以上に大切なことや、濃い話も書かれています。
最初にワタミ渡邉会長の解説があるおかげで、中でもどこがポイントか分かりやすく、読みやすくなっていてお得感も。
あのマクドナルドについて、マクドナルド兄弟からレイ・クロックにリーダーシップがうつると組織が全く変わり今日のグローバル企業となった話など、興味深い話もたくさん。
ぜひ読んでみてください。
次はどのレビューを読みますか?




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今日のひとこと
スタバで流れる名曲を聴いてるととてもイイ気分です。
- [2012/09/19 23:33]
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