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なぜ、橋下徹の言葉は人の心をつかむのか?   はてなブックマーク - なぜ、橋下徹の言葉は人の心をつかむのか?

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いよいよ国政に進出する橋下徹さん。

かつてチャラい弁護士としてTVに出ていた彼が、大阪府知事、大阪市長、そして「日本維新の会」党首として国を動かそうとしています。

なぜここまでの力を持つに至ったのでしょうか。


本『なぜ、橋下徹の言葉は人の心をつかむのか? 』では、彼の言動を心理学的に分析、私たちの仕事や人生にも活かすことができるよう、わかりやすく説明してくれています。

今日は本書からそのポイントを7つ、紹介します。





1. 自ら率先して行動で示す


「部長は口だけなんだよな〜」
「お前がやってみろって感じだよ」

なんていう、上司についての陰口を聞いたことがありませんか?

上に立つ人間はどうしても立場上、指示するという役割をすることが多いかもしれません。

しかし、「できる姿」や行動を部下に見せつけておく必要があるでしょう。

リーダーは上辺だけの評論家になるなということです。


橋下さんの行動力は、2008年に大阪府知事となって以来、みなさんも知ってのとおりですね。

さらにいうなら、スピーディに行動に移すこともポイントでしょう。

何をするにしても、スピーディに行動する人は好印象を与えるのだ。だからこそ、モタモタせずに、すぐに動き出せるフットワークの良さを持ってもらいたい。
ちなみに、仕事のやり方についても、とにかく、スピーディにこなすようになると、評価は高くなる。質と言うよりも、一生懸命にこなそうとする姿勢が買われるのだろう。ところが、いくら質が高くても、仕事ぶりが遅いと、悪く評価されるのだ。

P.117



2. 異質の人との付き合いでコミュニケーション能力を高める

自分の好きな人とだけ付き合っていたら、「人を動かす技術」は学べない。人を動かすテクニックとは、「人付き合いの方法」にほかならないのであって、選り好みした人付き合いをしていたら身につけられるわけがないのだ。
橋下さんが人を動かすことができるのは、いろいろな層の人とお付き合いしてきたからであり、特にごく普通の人々とも交わることが多かったため、平凡な人の気持ちもよく共感できるようになったのであろう。

P.28
橋下さんは、これまでの弁護士の業務がいまに活きているようですね。


私たちはどうしても、自分と似た考え方の人を選んで交流してしまいがち。

しかしあえて異質の人と交流することで、他人とは違って当たり前であること、そして異質の人と付き合うことの価値に気づくことができるでしょう。

そこから一気にコミュニケーション能力が高まりそうです。



3. とにかく目立つ

マーケティングの専門家セス・ゴーディンは、「目立たないものは、存在しないのと同じ」だと述べている。
(中略)
た とえば、本当につまら ないレストランは、批評や悪口さえ言われない。それくらいなら、「あそこは日本一、マズイぞ」と悪口を言われたほうが、はるかにマシだとゴーディンは述べ ているわけだ。これはマーケティングの理論だが、人間の評価にも同じことが言えるのではないだろうか。
(中略)
たとえ辛辣な批評を受けようが、何も噂されないよりは、少なくとも「自分を認知」させることには成功しているわけであり、その意味では、万々歳と言えよう。

P.107
橋下さんは、頻繁にマスコミの話題に上がりましたね。

それは良い内容ばかりではありませんでしたが、評判の良し悪しにかかわらず注目され続けました。

彼が注目され続けることは、彼のやりたいこと・メッセージが注目され続けることにもつながりますから、多少嫌われてもそれで良かったわけです。


ネット上でも、炎上マーケティングなんてのが流行りました。

好かれることよりも、とにかく知名度・露出度を高めることを考える。そんなやり方も場合によってはアリかもしれません。



4. 過激で感情的な表現を使う

きれいな言葉だけでは、人の心は揺さぶれない。自分の熱い思いを相手にぶつけて動かすためには、自分の感情を、素直に、率直に表現することも、時には必要だったりするのだ。
たとえば、「バカヤロウ!」「死ね!」といった汚い言葉は、基本的には使ってはならないとされている。なぜなら、マナーに反するからだ。
(中略)
しかし、あえて、自分の感情の高ぶりを相手に伝える話法の一環として、リスキーではあるが、「感情語を交えてみるのはどうか?」という提案をさせてもらいたい。

P.59
橋下さんの過激な発言は、かなり批判も受けていましたね。

しかしこれは、先に紹介した「目立つ」効果がありましたし、「この人は本気なんだな」と心を動かされた人もいるはずです。


私たちがこれを真似しようと思っても、非常に難しいですが(苦笑)、汚い言葉を使うことはしなくても、「感情を見せる」ことで人の心を動かすというのは、ぜひ真似したいところです。

客先でプレゼンをするとき、ミーティングでチームをまとめようとするときなど、淡々と話すよりも、熱く感情を出してみたほうが、相手に伝わるということはあるでしょう。



5. 独裁者のような「強さ」を見せつける

橋下さんは、大阪市長選時に開かれた大阪維新の会のタウンミーティングにおいて、大阪市職員が政治活動をしていることにクギを刺すため、次のような強気な発言をしている。

"われわれが勝ったときには覚悟しとけよ!"

(中略)
弱腰でいたら、相手にナメられてしまう。相手を調子に乗せてしまう。

P.77
ほとんど脅しのような発言ですが、感情的になって言ってしまった、のではなく、意図的に言った感じがしますね。


アップルを率いていたスティーブ・ジョブスが、独裁ぶり、暴君ぶりを発揮していたことは有名だが、そもそも優れたリーダーには、誰にでもそういうところがあるのではないかと思う。
強烈な個性。カリスマ的な影響力。そういう特性がリーダーには求められるのだが、それはまた、「独裁者」の特性でもあるのだ。
(中略)
やさしいだけの人間は、とてもではないが人を引っ張っていくリーダーにはなれない。

P.84
個人的には、すべてのリーダーが独裁者である必要はないと思ってます。

サッカー監督モウリーニョのように、命令でなくガイドするというやり方もあります。

もっといえば、志村けんさんのように、相手に気持よく仕事してもらうよう努める「サーヴァントリーダーシップ」という考え方も。


ただ、大阪を変えよう、日本を変えようというような、大きな改革をするときや、短期的に成果をあげなければいけないときなどは、独裁者のようなリーダーが必要なのかもしれません。



6. エネルギーは感染する

一緒にいて気持ちのいい人は、やる気というか、意欲というか、エネルギーに満ち溢れている人だ。一緒にいると、こちらまで元気になるような気がする。
心理学には、「感情感染効果」という用語がある。目の前にいる人の感情が、自分にも感染してしまうという現象だ。

P.156
橋下さんは、エネルギーの塊のような人ですね。

大阪市長だけでも大変でしょうが、大阪維新の会の代表、そしてついには国政進出のため日本維新の会の党首となりました。

このエネルギーは、これからさらに、多くの人を巻き込んでいくことでしょう。



7. 敵を味方につける

"ぜひこの委員会の皆さんに、ぼくに対するアドバイザーというか、諮問委員会みたいになっていただきたい。"

(2008年2月3日「たかじんのそこまで言って委員会」)


文句を言っている人に対して、「ぼくのアドバイザーになってくれ」と頼んでいるわけだから、これには田嶋陽子さんも、村田晃嗣さんも苦笑するしかなかったであろう。
敵意を向けてきても、味方に引きこんでしまえば、もはや敵ではなくなる。
自分に対して、好意を持っていない人に対しては、「自分を助ける側」の役目を与えてしまうのがいちばんのやり方だ。味方としての役目、役割をとらせていると、敵でさえ、味方にすることができるのだ。これを心理学では、「役割演技法」と呼んでいる。

P.150
あのリンカーンも、自分を嫌っている人間を内閣の要職に任命したそうです。


あえて仲の良くない上司に助言を求めたり、ライバルにフィードバックをもらうなど、私たちも真似することができそうですね。



まとめ

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彼の真似をしろとは思いませんし、真似したからってうまくいくとはかぎらないわけですが、私たちが自分一人ではできないことを成し遂げようとするとき、他人の力が必要です。

そのような場面は、職場はもちろん、家族・友人との関係など、いろいろあるでしょう。

人を動かすことのできる力をつけておくことは、社会人はもちろん、学生でも必要な能力ではないでしょうか。


本『なぜ、橋下徹の言葉は人の心をつかむのか? 』は、橋下さんをネタに人の心をつかむ方法が書かれており、とてもわかりやすいですよ。

  • 大きな改革をしたい
  • 強力なリーダーシップを手に入れたい
  • たくさんの協力者が得られる人間になりたい
という方は特に、読んでみると良いかもしれません。





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