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モウリーニョ監督はなぜ選手に愛され、世界最強のチームをつくることができるのか 〜本『モウリーニョのリーダー論』  はてなブックマーク - モウリーニョ監督はなぜ選手に愛され、世界最強のチームをつくることができるのか 〜本『モウリーニョのリーダー論』

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モウリーニョは、サッカーチームのチェルシー(イングランド)、インテル(イタリア)、レアル・マドリード(スペイン)と欧州三大リーグすべてでチームを優勝に導いた、新時代の名監督です。

他にもポルト(ポルトガル)、インテル(イタリア)をヨーロッパのチャンピオンズリーグで優勝に導くなど、サッカー監督としての実績はとにかくすごいのですが、彼は選手からとても愛されていることでも知られています。

サッカーの技術や戦術うんぬんというよりも、人心掌握・心理術の達人なのです。


今日は本『モウリーニョのリーダー論 世界最強チームの束ね方 』から、リーダーとして最強チームをつくる方法を考えてみましょう。





1. リーダーシップに最も重要なのは信頼関係

リーダーシップを発揮するうえでもっとも重要視されるのは、信頼関係を築き上げる力だ。この点で、モウリーニョはまさに偉大な達人である。彼は決してピラミッドの頂点にいる存在ではなく、輪の中心にいるリーダーだ。つまり、結果を出すリーダーは、ネットワークの中心にいるのだ。

P.89
トップダウンで命令を下すのではなく、しかし常に中心には居るというわけです。


ビトール・バイーア元選手はこう語ります。

「モウリーニョ監督は、一緒に働く選手やスタッフたちのすぐそばにいつもより添うような密接な関係を保ち続けます。だからと言って、誰がチームの首領か、 疑いを抱く人間は1人もいません。命令を下す存在である以前に、私たちにとって信頼に値する人物なのです。監督が発するメッセージは信用できるもので、もし私たちの前に困難な壁が立ちはだかっても、監督なら正しい道を指し示し、障害を乗り越えられると確信していたからです」

P.93
彼なら間違いない。そう思えるというのはまさに絶対的な信頼関係ですね。

いくら本人が仕事ができても、また優れた戦略家だったとしても、チームに信頼されていないリーダーはロクな仕事はできないでしょう。

個人では成し得ない大きな結果を出すためには、チームとして結果を出す必要がありますから、まずはこの信頼関係が重要ですね。



2. リーダーは命令でなくガイドすべき

リーダーがすべきことは、命令を下すことではない。ガイドすることだ。父親を例にしよう。今どき、子どもに命令するだけの父親はいただけない。子どもにただ命令するだけなら、子どもの能力が去勢されるだけだ。そして、息子と宝探しごっこをしたら当然、隠し場所なんか言わない方がいい。宝物を見つけ出すため に、子どもはあらゆることを考える。そういう苦労があった方が、見つけた時に子どもは喜ぶし、何より自信や経験につながる。すぐに宝物のありかを教えてし まったら、子どもの可能性や伸びしろをつぶしてしまいかねない。

P.74
リーダーの立場からすると、答えを教えてしまうほうがラクです。自分の思い通りに動いて欲しいのですから。

また答えを欲しがる人も多くいます。自分で考えるよりラクだからです。


答えを教えない、つまり命令しないというのはとても難しいこと。

しかし長期的に見たチームやメンバーの成長、そして大きな結果を出すために、リーダーにはそのガマンが必要でしょう。



3. 「勝利の文化」を植え付ける

チームがひとつになって成功するために、モウリーニョが力を入れて強調した決定的要素がある。それは俗に言う「勝者のメンタリティ」、つまり「勝者の文化」と私たちが呼ぶものだ。勝てると信じた場合にのみ、勝つことができる。彼が一貫してチームにもたらしている勝利の文化によって、あらゆる試合で勝ち続 けることができる。

P.194
モウリーニョとそのチームには、負けはそもそも選択肢にないのです。

この勝利の文化、「勝利だけに価値がある」あるいは「2位などビリの一番にすぎない」は、モウリーニョ率いるチームに見られる重要な要素であり、高次元でのモチベーションの根源である。

P.195
結果より過程が大事、頑張ったけどダメだったらしかたない、などと生ぬるいことは言っていられないのです。

ビジネスシーンでも、よく頑張ったとか残業したとかよりも、結果が大事ですよね。がんばったかどうかなんて、客先には関係のない話です。


モウリーニョ監督はどのようにして、この「勝利の文化」を選手に浸透させたのでしょうか。

フランク・ランパードは監督にこう言われたそうです。

「お前はジダンやヴィエイラ、あるいはデコと同格だよ。ただ、それを証明するには勝たなければならない。お前が世界最高の選手であることを、優勝して証明するんだ」

P.194
これはあくまで一例ですが、とてもヤル気が出たでしょうね。

「頑張れ」とか「結果を出せ」ではなく、こんなふうに心を動かす一言を言えるかどうかが重要です。



4. 個人の力の総和以上の「チーム」をつくる

チームが単なる個人の集団よりも高い機能を発揮するための要素とは何だろうか?モウリーニョにとって、チームの力を定義するのは簡単だ。それは、個々の力の総和を超えるものを引き出すことだ。少なくともスポーツの世界では、これぞチームが本来持つべき力だと私は思う。現代において、たった1人で成し遂げられる偉業はあり得ない。チームの団結によってのみ、個人では達成できない高みに上り詰めることができるのだ。

P.177
チームが5人の場合、1+1+1+1+1=5ではダメ。

結果を10にも100にもできるのが、「チーム」なのです。

そうでなければ、チームで動く意味がないかもしれません。


どうすれば個々の力の総和を超えるものを引き出せるのか、ぜひ考えてみましょう。



5. 心理・感情を掌握する

デコ選手はこう言っています。

「一番驚かされたのは、監督が全選手の心理状態を完全に把握していて、個別にどのように振舞えばいいかを知り抜いていたことです。ときには厳しく、タイミ ングもしっかりと心得ていました。また、試合で選手たちにある程度の権限を与えながら、監督の権威を落とさないようにする。さらに、個々の性格や人間性に 合わせて士気を高めていました。選手の心理を完全にコントロールし、試合では今までの限界を打ち破るプレーを引き出す。技術とか戦術ではなく、心理面ですね。どうすれば各選手の能力を最大限に引き出せるのか、完璧に熟知していたのだと思います」

P.82

また、こんな話もあります。

主力選手のマニシェ(ポルトガル代表)はキレやすい性格。モウリーニョ監督は、その選手をとても大切な試合の1、2試合前に先発から外します。

マニシェは当然怒り狂い、不満をぶちまけます。しかし彼は「こんどこそ人生最高のプレーをしてやる」と燃えていました。

それこそ、監督が望んでいたことなのです。

このやり方は、別の選手には逆効果になりかねないことは想像がつきます。選手の性格をよく理解していたからこそ、できたことでしょう。


他にもデコ選手はこう言っています。

「監督は、選手たちの肉体・精神面の疲れを鋭く見抜いて、私たちが休みたいと思うタイミングで休みをくれるのです。私に『ブラジルに3、4日戻って来い』 と言ってくれたことがあり、その休暇後、気分良くチームに戻れました。そうすると、監督の配慮に対して何とか恩返ししたいと、意欲が自然とわきます。
(中略)
もう1つは、楽しくやることです。モウリーニョ監督の下では練習が楽しかったので、効果も倍増します。義務としてやるのと、楽しみながらやるのとでは意味が違うのは当然です。

P.91
チームのメンバーをよく見ていて、最高の心理状態で練習や試合に望めるように配慮していることがよく分かります。



6. 野心的なビジョンを示し、明言する

成績不振のポルトの監督に就任する際、初めての記者会見でモウリーニョはこう言い放ちます。

「来年、私たちが王者になる。そのことに、私には一変の疑いもない」

P.83
そしてこの公約は実現するのです。

これについてデコはこう振り返ります。

「今まで誰も見せてくれなかったものが見えるようになったのは、あの(モウリーニョのポルト監督)就任がきっかけだった。自分の全キャリアを振り返って も、新監督の就任をこれほど選手全員が喜んだことはなかった。もちろん、モウリーニョ監督が全員とのコミュニケーションに尽力したのは事実だ。監督の手法 は魅力的で、練習も有意義で、この男についていけば絶対にいいことがあると最初から確信できた。
(中略)
私達はみな、あの宣言で鼓舞された。傲慢という人もいたようだが、私には、あの宣言は選手たちへの信頼だと受け取れたよ」

P.85
監督が保身に走れば、あんな大胆な宣言はできないでしょう。

しかし監督には自信があり、そして選手への信頼があったのですね。

監督が信じてくれるから、選手も監督を信じられるのでしょう。



7. 柔軟に変革を繰り返す

「優勝を経験した監督は、よくシーズンも往々にして同じ手法でやろうとしますが、それは大きな間違いです。何事も同じままということはあり得ないし、あらゆるものが進化を続けるもの。けれど、誰もがその事実に気付いているわけではない。

その点モウリーニョ監督は、前年同様のままどころか、むしろ世界が進化を遂げる以上に進化し、新しい手法を提示し、新しい戦略を打ち出します。
(中略)
新しいクラブの監督に就任すると、まず現状を分析して何が足りないのかを見定める。そして、自分とは違う文化の中で育ってきた選手たちの強みを把握して、 それを活かす方法を考えるのです。チェルシー、インテル、レアル・マドリード、それぞれの戦略が全く異なるのは当然のことでしょう。」

P.110
成功したやり方を繰り返すのが、効率が良いように思われがちです。

しかし周りの環境は日々変わり続けています。

現状維持しているつもりが、気づかぬうちに退化しているかもしれません。



まとめ

このCMを見てください。モウリーニョという人間を非常によくあらわしています。




常に先を読み準備は完璧だから、何があっても冷静に対応できる。

サッカーの監督でなくても、まさにリーダーに求められる姿ですね。

っと言いつつ、実際は超アツい面もあると思いますが(笑)、それも選手のためなのでは、と思わされてしまうのです。


また、監督と選手の“絆”をヒシヒシと感じるこんな動画も。選手に愛されてますね。


本書『モウリーニョのリーダー論 世界最強チームの束ね方 』を読むと、リーダーのあり方について考えさせられます。

ぜひチェックしてみてください。

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次はどれを読みますか?

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今日のひとこと

先日、とあるお店にポロシャツの丈直しを頼んだのですが、たった1回洗濯しただけで糸がほつれてしまいガッカリ。

しかしクレームを付けるのもなんだなぁ…と思い、お店へ再度のお直しをお願いするときにあえてもう一着、別の服もお願いすることに。

結局良いお店で、糸がほつれた服はタダで直してくれ、追加の一着も料金を割引してくれました。

(おそらく)お互いに気持ちよいやり取りが出来ました。







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