よりよい「選択」で最高の人生をつくる!『選択日記』がおもしろい

今日あなたは、どんな「選択」をしましたか?
通勤ルートは「いつもどおり」という選択をし、ランチはラーメンにしようと選択、会議ではA案よりB案を採用しようと選択し、帰りは本屋へ寄ろうと選択したかもしれません。
そして今はこのブログ記事を読んでみようと選択してくださったわけですね。
もしかしたら今日、転職とか結婚とか、大きな選択をした方もいるかもしれません。
この「選択」について20年も研究しているのが、NHKコロンビア大学白熱教室でもおなじみ、シーナ・アイエンガー教授。選択は人生を切りひらく力になる。わたしたちは選択を行い、そして選択自身がわたしたちを形作る。
本『選択の科学』 P.329
彼女の書いた本『選択の科学 』はとても話題となりましたので、読んだ方も多いと思います。

そして最近、新たに『選択日記 The Choice Diary 』が発売されました。
本『選択の科学 』では知識が得られますが、『選択日記 The Choice Diary 』は自分の「選択」を書き込む日記。自分の「選択」について考えるキッカケとなり、とても面白いですよ。
今日はこのふたつを合わせて紹介します。
「選択」は、私たちが思っているよりはるかに奥深いようです。
動物は本能的に「選択したい欲求」がある
最近、よく行く某カフェで注文をするとき、「いつものですか?(^o^)」と聞かれました。選択したいというこの欲求は、生得的なもので、それをまだ言葉で表現できない子供でさえ、この欲求にかられて行動する。生後四ヶ月の乳児を対象にしたある 研究で、乳児の手にひもを結わえつけ、ひもを引っ張れば心地よい音楽が流れることを教えた。その後ひもをとり外し、代わりにランダムな間隔で音楽を流して みた。すると、自分で音楽を鳴らした時と同じ時間だけ音楽が聞こえたにもかかわらず、子供たちは悲しげな顔をし、腹を立てた。子どもたちは、ただ音楽が聴 きたかっただけではなかった。音楽を聴くかどうかを、自ら選ぶ力を渇望したのだ。
本『選択の科学 』 P.26
自分のことを覚えててくれたことに対して嬉しかったのですが、妙な違和感を感じました。
こちらから「いつもの」と言えば、これは自分が選択したことになります。
しかし、「いつものですか?(^o^)」と店員さんから聞かれてしまうと、そうしなきゃいけないような気がして、メニューの選択権が相手にあるような感じがしたのです。ひねくれものかもしれません。
同じ「カフェモカ」を飲むにしても、自分から「カフェモカをください」と選択するのと、「カフェモカで良いですか?」と相手から言われて頼むのでは、違うのです。
「自己決定感」が重要ということですね。
実際には、「いつものですか?(^o^)」と言われても、他のものが良ければそれを頼めば良いわけで、自分に決定権はあるのですが、それはそれで店員さんの発言によってこちらの「選択」が変わったということになり、おもしろいですね。
様々なことから影響を受ける「選択」
カフェの例のように、「選択」は様々なことから影響を受けます。
たとえば、集団の影響を受ける「選択」があります。
飲み会でみんなが「とりあえずビール!」と言えば、自分だけ「レモンチューハイ!」とは頼みづらくなります。
特に日本人は、このように個人よりも集団を優先する傾向があるようです。
他にも、自分がよく知っているものを選ぶ傾向があったり、未来よりも今の利益を優先させたり…。
詳しくは本『選択の科学 』を読んでみてください。
選択は無限の可能性を秘めた力
選択の力を最大限に活用するには、その不確実性と矛盾を受け入れなくてはならないのだ。選択は、見る人によってさまざまに様相を変え、だれもがその目的に 同意できるとは限らない。ときにわたしたちは選択に引き寄せられ、跳ね返されることもあるだろう。選択はどんなに用いても底をつくことはなく、解明すれば するほど、まだまだ秘められた部分があることがわかる。選択の全貌を明らかにすることはできないが、だからこそ選択には力が、神秘が、そして並はずれた美しさが備わっているのだ。
本『選択の科学 』 P.329
自分のした選択が、正しいか間違っているかなど、誰にもわかりません。
その時ベストな選択をしたつもりが、直後に後悔することもあるだろうし、しかしそれを長い目で見ればそれで良かったと思えることもあります。
結果的に何が起きても、それを「Yes」で受け入れ、次の選択をすれば良いのですね。
自分の「選択」を評価する
自分の手帳に書いても良いわけですが、フォーマットがあると便利です。適切な「選択」をできるようになるためには、自分が行った「選択」をそのままにしておかずに、書き留め、その結果を折にふれて評価する、その反復が必要だということになります。この「選択日記」は、まさにそのことのために創られました。
私が考案した「選択日記」(Choice Diary)は、
* 自分の行った選択
* そうするにいたった思考プロセス
* 判断に用いた情報
を書き留め、
その後、その判断について、
* 結果を自分で評価
* なぜ、うまくいったか、いかなかったか
を考える、というものです。『選択日記 The Choice Diary 』 P.3
『選択日記 The Choice Diary 』には、右ページに上記の内容を書く欄があります。
日記と言いつつ毎日書くものではなく、28の選択を書けるようになっています。
ほかにも左ページには
- 「選択」に関する28のコラム(人間の選択をゆがめる9つのバイアスについて、また認知バイアスにとらわれず選択できる7つの戦術など)
- 28の言葉
読み物としての価値もあり、ものすごくお得な内容です。
これは実際に私が書いたもの。
滝へドライブに行くはずが、思いのほかガソリンが減ってしまい、考えた末にギリギリで滝をあきらめて引き返したという「選択」です(笑)。

選択直後、結果が出たとき、さらに時間が経ってから、と3段階で「選択」を評価します。
自分の生活を「選択」という視点で振り返ってみると、自分の選択の傾向が見えたり、またいつもと違った発見がありますよ。
まとめ


本『選択の科学 』には、「選択」についての多くの考察や研究結果が書かれており、とても興味深い内容です。
また、『選択日記 The Choice Diary 』のコラムはそれと内容がかぶる部分もあり、これだけでも充分楽しめますが、なんといっても自分の選択について考えることができるのは面白い体験です。
さて、あなたは
- 『選択の科学 』を読む
- 『選択日記 The Choice Diary 』を実践する
- 両方を手に入れる
次はどれを読みますか?




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今日のひとこと
ヤマザキデイリーストアに売ってたコレ、なかなか美味しかった。
よくあるカレーせんべいに比べ、まろやかな感じ。
ココイチではチーズカレーを食べないんですけどね。

- [2012/08/08 21:32]
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