可能性の無視は、最大の悪策 〜本『ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』

これは公務員だけではありませんね。公務員には3つしかいないと思います。いてもいなくてもいい公務員、いちゃ困る公務員、いなくちゃならない公務員。それを選んでいるのは、結局、本人なんですね。
P.247
無難に「やるべきこと」を無難にこなすだけなら、「いてもいなくてもいい公務員・社員」になるでしょう。
公務員というと、お堅く、新しい・大きなチャレンジなどしないイメージがあります(失礼)。
しかし、そうではない方もいます。
それが、羽咋市役所職員の高野誠鮮氏。
本『ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? 』には、公務員・高野さんのすごい仕事の数々が紹介されています。
どうすごいのか。それは本書を読んでいただきたいのですが、簡単に言うと、周りの人が「無理だろ」と思うことを思いつき、そしてそれを実行してしまうのです。
中でも、とても印象的だったのがこの言葉です。
「可能性の無視は、最大の悪策」
「神子原米」というお米をPRするために、誰か影響力のある人に食べてもらいたい。
そこで、ローマ法王に食べてもらおう!と実際にアプローチするのだから、普通じゃありません。
なかなかローマ法王からの返事は得られませんでしたが、その間も別のアイデアを実行します。
ハッキリ言って、発想としてはふざけてます(笑)。神子原地区のコメ、こめ、米……。また思いつきました。
日本ではアメリカを米国と書く。米国とはまさにお米の国だ。米の国の大統領は、神子原米を食べない手はないと。勝手な決めつけです。けれど勝手に自主規制して、何もアクションを起こさないのは私のやり方ではありません。可能性の無視は、最大の悪策です。作戦、練りました。P.110
しかし、それが良いのです。
バカげたことを考えるほうが、人間、次々とアイデアが浮かぶものだからです。
しかしそれを笑い話で終わらせず、実行に移すのが高野さんのスゴイところ。
彼はUFOで街おこし、なんてこともするのですが(笑)、そのときはゴルバチョフ書記長、レーガン米大統領、サッチャー英首相など、世界のVIP120人に手当たり次第手紙を書いたといいます。それで45%から返事が来たというのだから驚きです。
それをマスコミへ流せば、良いPRのネタになります。
「無理だよな〜」と自分の考えを殺してしまうか、それとも、うまくいったら面白いな!とダメもとでもワクワクして実行してしまうか。
実はこの差はとても大きいかもしれません。
まとめ

新しいことをやろう!難しい(と思えること)にチャレンジしよう!と考え、それを実行に移すというのはとても勇気が要るかもしれません。
しかし、試しにやってみる、くらいのことなら、実は私たちでもできることがありそうです。
またそういうときには、どうしても周りに非協力的な雰囲気が生まれます。
「今までどおり」のほうがラクだし、新しいことには不安があるからです。
どのように周りの人をやる気にさせ、巻き込んでいくかという点こそ、本書のポイントだと思います。ぜひ読んでみてください。
次はどれを読みますか?




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今日のひとこと
石田純一さんも着ている、金メダルを首からかけたデザインのTシャツ。
私もお気に入りで着ているのですが、いよいよこのオリンピックシーズンに着るのはちょっと照れくさい(笑)。
頑張れ!ニッポン!
- [2012/07/29 21:00]
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