情報は「詰め込む」のではなく「使う」ことをしなければ、ないのと同じ

せっかく読んだ本の内容を、あとですっかり忘れてしまっている。
Evernoteにせっせと情報を集め、タグ付けして整理しているのに、結局取り込んだままになっている。
必死に試験勉強したが、試験後にすっかり忘れてしまっている。
そんな経験、ありませんか?
面白い実験結果があります。
情報は「使ったもの勝ち」という実験結果
この結論に至った元となる実験については、元記事を読んでください。おもしろいです。「学習」は脳への入力である。
「テスト」は脳からの出力である。
つまり、脳の機能は「出力」を基準にして、そのパフォーマンスが変化するのである。
平たく言えば、「いくら詰め込んでも無意味」であり、「使ったもの勝ち」ということである。
書斎にこもって万巻の書を読んでいるが一言も発しない人と、ろくに本を読まないけれど、なけなしの知識を使い回してうるさくしゃべり回っている人では、後者の方が脳のパフォーマンスは高いということである(生臭い比喩であるが)。
パフォーマンスというのは、端的に「知っている知識を使える」ということである。
出力しない人間は、「知っている知識を使えない」。「使えない」なら、実践的には「ない」のと同じである。
結局、インプットしても、アウトプットしなければ意味が無い、という話です。
「アウトプット」とは?
ところで、「アウトプット」にも色々ありそうです。
私はわりと「おしゃべり」なほうなので、 読んだ本について人に話したり、ツイッターやブログに書きたくなります。
たとえば先日、この本を読み、以下の記事を書きました。

人間の達人 本田宗一郎に学ぶ!人に好かれるために意識すべき6つのこと
これも1つの「アウトプット」。
「伝えるアウトプット」としておきましょう。
そして、もともとこれが目的の場合はここで完結です。
人に話すために本を読む、ブログに書くために本を読む、そういうこともあるでしょう。
しかし、それが目的ではない場合は、ここで終えるわけには行きません。
次の段階の「アウトプット」は、学びを「実践」すること。
先の本で「裏方の人に感謝する」が大切だと思えば、職場で実際に感謝を伝えるという「実践」をします。
このとき、自分に・周りの人に・また環境に、どんな変化が起きたのかという、新たな情報が得られます。それはつまり、知識が経験になるということです。
この2つのアウトプットと、その組み合わせでこんなことが言えそうです。
(1) 「伝えるアウトプット」
得た情報を自分なりに伝える。また場合によっては記憶に残して (2) に備える
(2) 「実践アウトプット」
情報を実践する。これにより新たな情報も得られ、(1) の情報は深みを増す
(3) 再度「伝えるアウトプット」
(1) + (2) で、完全に「自分オリジナル」の情報となったものを伝える
目的がどこにあるのか、インプットするときにしっかり意識するとよさそうです。
まとめ
ときどき、「インプット」が目的になってしまっていること、ありませんか?
「アウトプット」ありきの「インプット」のはず。
自戒のために書きました。
ところで、最初に紹介した実験の話は、本『街場の読書論 』から。

本書は、著者の内田樹さんのブログ『内田樹の研究室
しかし、あらためて紙の形で厳選されたものを読むと、別々に書かれたネタがつながっていることに気づいたり、自分なりの考えが浮かんできたりします。
とてもおもしろい本なので、ぜひ読んでみてください。
次はどれを読みますか?




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今日のひとこと
センスの良い扇子が欲しいです。
黒で高級感ある感じが良いかも(このサイトの雰囲気は微妙ですがw)。
- [2012/07/17 21:00]
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