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これは気をつけたい!『上から目線の扱い方』  はてなブックマーク - これは気をつけたい!『上から目線の扱い方』




まずはこの動画を見てください(音を消しても内容はわかります)。


あなたもこのような
  • 上から目線の上司
  • 上から目線の部下
に困ったことがありませんか?


「あるある!」
「いるわ~、こういう人!」

そんなふうに感じたかもしれません。


上から目線の部下、上から目線の上司に対し、どう接すれば良いのでしょうか。

今日は本『「上から目線」の扱い方』から、「上から目線」の上司、「上から目線」の部下について考えてみましょう。




1. 上から目線にも「良い」「悪い」がある

ミスをした部下に注意するのに、対照的な上司2人の態度を比較してみよう。

「何てことをしてくれたんだ!まさか、こんな対応をするとは、いったい何を考えてるんだ?新人のAだって、こんなミスはしないぞ!ほんとにダメなヤツだな、いつもこうだ、考えが足りないんだよ。もっと頭を使え!こんなんじゃ、いつまでたっても一人前に仕事ができるようにならないぞ

「これはまずいな、なんとか相手方にフォローしないといけないだろう。どこがまずいか、わかる?慣れないうちは、よくこういうミスをしてしまうものなんだけ ど、これからもう少し慎重にいかないとな。相手方の意向をきめ細かく確認しておくことが大切だっていうことは、身にしみたと思うけど、とりあえずどうしたらよいか、一緒に検討してみよう

P.31
比べてみれば、あきらかに後者のほうが良いですね。

前者では、言われた側は凹むだけで、どうすれば良いのかが分かりません

なにより、感情的に怒りをぶつけており、言われた部下は自尊心を傷つけられ、萎縮してしまうでしょう。そのせいでミスを重ねてしまうかもしれません。

これこそまさに、「悪い上から目線」


一方、後者も上から目線ではありますが、感情的にならず、どこがまずいかを考えさせ、また自尊心を傷つけない配慮をしています。

上司には、この「良い上から目線」は必要なのです。

人は「頼りたい」願望があるからです。



2. 怒るのは未熟なせい

部下や後輩に注意する場面がありますね。

そのとき、どんなことを意識していますか?

注意というのは、相手の心にしみ込み、相手の行動が変わることで、はじめて意味をもつのである。部下を怒鳴りつけたり、文句を並べることで自分がスッキリしても、部下の行動が変わらなければ意味がない。

P.79
しかし、私たちも人間。どうしても感情的になってしまうことがあるでしょう。

それはまさに、自分が精神的に未熟であるということ。

部下を叱る必要があるかもしれませんが、自分こそ成長しなければいけなさそうです。


また、これを覚えておくとよいでしょう。

叱られて成長するのは「できる部下」だけである

P.104



3. 部下を「承認」することで、自信のなさをケアする

注意すると自分を全否定されたみたいに逆ギレしたり、激しく落ち込んだりするので、部下の扱いにはいつも頭を悩ませているという

P.42
こういう経験のある方も多いかもしれません。

逆ギレはまさに、部下の「上から目線」ですね。


その原因は「自信のなさ」である場合があります。

自信があるから逆らうのではなく、自信がないから反発する。強いから反発するのではなく、弱いから反発する。不安だからこそ、感情的に反発する。そうした部下の心理メカニズムを踏まえて対応すれば、部下の不安心理を不必要に刺激することはなくなり、部下の反発に動揺することもなくなるだろう。

P.56
では、上司はどうすれば良いのでしょうか。

キーワードは「承認」と言えそうです。

こちらからすれば間違った考えや判断であっても、まずは相手の言い分を十分に引き出すのである。カウンセリングで重視される無批判の積極的傾聴の姿勢に徹することで、相手の気持をほぐすのだ。
自分の言い分にじっくり耳を傾けてくれた場合、頭ごなしに叱られるのと違って、気持ちがほぐれ、自分の非を認める心の準備状態ができあがる。

P.80

部下に注意をするにも、まずは良い点を褒めて承認欲求を満たしつつ、改善点を指摘するといった工夫が必要だ。たとえば、
「そのアイディアは、確かに面白い。良い発想だ。ただし、手順をもっと現実的に組み立てないと。あとひと工夫必要だな」

P.88



4. 「上から目線」上司には「セルフトーク」「受け流す」で対応

感情的な「悪い上から目線」上司にガツン!と怒られたとき。

こちらまで感情的になってはいけません。

それこそ、「おまえは何様のつもりだ!」とますます相手をヒートアップさせてしまうでしょう。

冷静に対処できる人は、
「たいしたことじゃない」
「まずは落ち着こう」
「大丈夫、何とかなるさ」
のようなポジティブなセルフトークが習慣化している。

ポジティブなセルフトークには、感情鎮静効果がある。

P.134

また、上司は劣等コンプレックスを持っているのかもしれません。

弱いから吠えるのだということをしっかり頭に刻んでおき、上司の見下され不安を刺激しないように、とにかく逆らわないで受け流すことだ。
(中略)
抵抗してもムダと諦め、忍耐力を鍛えるための修行だと思って、じっくり話に付き合い、気持ちよく吐き出させよう。部下としての印象は非常に良くなるはずだ。

P.143

実はこのような対応法は、上から目線上司のタイプ別に分けられます。

詳細はぜひ本『「上から目線」の扱い方』を読んでみてください。



まとめ

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本『「上から目線」の扱い方』から、上司として部下を叱る際の注意点、また上司に怒られたときの対応策を紹介しました。


本書を読むと、自分が当てはまる、あるいは周りの人が当てはまる、ということが多くありそうです。

「上から目線はダメ」というのではなく、どう対応すれば良いのか、またはどう気をつければ良いのか、そして自分が上から目線になっていないかなど具体的にわかる、良書だと思います。


結局のところ、上司は部下が気持ちよく「ヤル気」を出す環境づくりをするのが仕事であり、冷静に、そして教育的に導くことが大切。

逆に部下は、どんな上司でも自分より「デキる」部分があるから上にいるはずと考え、謙虚に学ぶほうが得だと思います。


かなり役立つし、またおもしろいのでぜひ読んでみてください。

はじめに──暴走する「上から目線」

第1章 上から目線な“部下"の取り扱い方
注意やアドバイスに異常反発する部下たち
「上から目線」に反発する心理メカニズムとは?
「他人を見下す人」が増えている
扱いにくい部下は、こうやって攻略しよう
自分自身が悪い「上から目線」になっていないか

第2章 上から目線な“上司"との付き合い方
上から目線な“上司"を、まわりはこう見ている
3つの上司タイプの心理メカニズム
困った上司は、こうやって攻略しよう

第3章 こうすれば「上から目線」がうまく機能する!
教える立場の年長者が、自信を失っている
上司の「上から目線」は、やはり必要である
若手も「頼れる大人」を求めている
良い「上から目線」で導き育てるためのノウハウ
上司の「上から目線」に反発すると、学ぶ機会を失う
良い「上から目線」が組織を活性化する!




次はどれを読みますか?

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今日のひとこと

暑いですね~。

冷感グッズがいろいろ出てますが、使ってますか?

節電のためにも、布団に敷く冷感パッドとか、首を冷やすスカーフ?とか、欲しいなぁ。









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