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人間の達人 本田宗一郎に学ぶ!人に好かれるために意識すべき6つのこと  はてなブックマーク - 人間の達人 本田宗一郎に学ぶ!人に好かれるために意識すべき6つのこと

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ホンダ創業者、本田宗一郎氏。

彼は、とても周りから愛された、人間の達人だったそうです。


人間同士のつながりを求める時代にある今、彼に学ぶことはとても多くあります。

今日は本『人間の達人 本田宗一郎 』から、人に好かれるために意識すべき6つのことをまとめてみました。




1. 裏方の人に感謝する

スポーツの世界が分かりやすいですが、金メダルを取った選手の影に、多くの人の支えがあります。

表に出てプレイするのは一人でも、その影にチームがあったりするわけで、その人達なしには金メダルはありえないでしょう。

そのような、裏方の人をとても大切に考えていたのが本田宗一郎です。


たとえば、経営の現役を退いた後に、ホンダの現場・子会社の営業・サービススタッフに会いに行くことに1年半もかけたのだそうです。握手を交わしたのは5,000人以上。経営を退いているのだから、現場を知るためではありません。感謝を伝えるためなのです。

さらにこんなエピソードも。

サービス工場では、宗一郎が工員に近づいて握手の手を出すと、自然に油まみれの手をだそうとしてしまう人がいた。彼が気がついて油を拭こうとすると、宗一郎がこういう。

いや、いいんだよ。その油まみれの手がいいんだ。俺は油の匂いが大好きなんだよ。

P.28
既に有名だった本田宗一郎が現場へやってきて、こんなふうに言って握手してくれるなんて。

私なら感激で涙が出そうです。



2. 人の嫉妬心をケアする

(本田宗一郎が栃木工場を訪れると)「選ばれしものが作ったNSX」という展示があり、このクルマをつくるために選ばれた人たち(クラフトマンと呼ばれて いた)の写真が飾ってある部屋があった。そこに案内された宗一郎が「全従業員の写真、いや、食堂のオジサン、トイレの掃除のオバサンの写真はどこにある」、と裏方のことを気にかけて詰問し、こう続けた。

彼らオジサン、オバサンのおかげで、みんな気持ちよく仕事ができている。なのに一部の人だけを写真にして飾る。クラフトマンに選ばれなかった人たちも、やる気をなくし、不満をいうだろう。それが企業では一番怖い。

P.40
このエピソードからは、裏方を大切にすることと同時に、人間の「嫉妬心」をケアする重要性がうかがえます。

人を褒めるのはとても良いことだと思いますが、その場に居る他の人、つまり褒められていない人について考えたことがあるでしょうか。


そういう理由で、本田宗一郎はめったに人を褒めなかったそうです。

個人的には、他人を褒めることはとても大切だと思いますし、今後もそうしたいと思っていますが、その場にいる他の人のケアを忘れないようにしようと感じました。



3. いつも人を喜ばせようと考える

人の喜びは、自分の喜びである

P.228
自分のしたことで人が喜んでくれたら、とてもうれしいもの。

気持ちよく過ごしたければ、周りの人を喜ばせようといつも考え、行動していれば良いわけです。


宗一郎の人生には、「喜び」という言葉が似合う。
それが、彼の心のありようのキーワードの一つになっている。たとえば、さちも、「外ではね、もう人様が喜んでくださることが、主人の喜びでしたから」(『日経ビジネス』2007年2月5日号)、と語っている。
あるいは、1951年に宗一郎がホンダのモットーとして言い出したのは、「三つの喜び」という言葉である。「造って喜び、売って喜び、買って喜ぶ」である。
(中略)
ホンダは創業後わずか三年のホヤホヤの中小企業だった。その社長が、利益でもなく、成長でもなく、技術でもなく、「喜び」をキーワードに会社のモットーを作ったのである。

P.232
これほどまで「喜び」について考えていたというのは驚きです。

最近あなたが他人を喜ばせたのは、いつですか?



4. 「差別」はせず、「区別」する

私は人と人を差別したことはないが、悪い奴や、ずるい奴、卑怯な奴、努力しない奴を軽蔑したことはある。つまり、人格については大いに区別して人と付き合ってきたというわけだ。

P.80
人について、その人の肩書きやおかれた環境、お金の有無などではなく、人格で区別して付き合っていたわけですね。

どうしても私たちは人を「条件」で見てしまうことをしてしまいがちです。

ビジネスのうえでは特に、そういうこともありそうです。


しかしそこには、自分のコンプレックスや自信の無さが隠れているのかもしれないと感じます。



5. 言葉を大切にする

何世紀にもわたってつかいこまれてきた言葉のなかに、人間の深い知恵が宿っているところも好きだ。なるほどな、と納得するたびに、言葉がもっている命のようなものを感じるのである。

哲学と思想の人・宗一郎は、言葉の人でもあったのである。「言葉のいのちを感じる」ことのできる人だった。だからこそ、そのいのちを生かすような言葉の使い方を、宗一郎はできたのだろう。

P.304
私たちも、本を読んだり、名言に触れて、そのちからを感じることがあるでしょう。


同じことを言うのでも、言葉の選び方でずいぶん印象が変わります。

短くポイントをずばりつくから、何がいいたいのかまぎれがない。表現が平たいから、誰にでもわかりやすい。そうであれば、言葉の受け手の側の解釈のまぎれ もなく、また受け手の心にも訴えるだろう。その上に、論理的に正しく、人の情にも訴える内容なら、なおさら受け手の「身体に入る」可能性は高い。
それこそ、言葉の電磁力というものである。

P.308
以前よりも、言葉の表現力というものが重要になってきています。

人と話すときはもちろん、ビジネスでもメールで連絡することが当たり前となり、またブログやツイッター、Facebookなどが普及したこともあるからです。


すぐにマネできることではありませんが、

  • 短く
  • 平たい表現で
  • 論理的に正しく
  • 人の情に訴える
これを意識して言葉を選ぶ訓練をしましょう。



6. 人に好かれたいと強く思い、行動する

私は儲けたい、幸福になりたい、女房に内緒で遊びたいという、普通の男です。ただ、もし起業家として他人とちがうとしたら、人に好かれたいという感情が強いことでしょうね。これが強いから、金だけで企業をやる人とは、過程においてかなりちがうのかもしれません。

P.58
なぜ本田宗一郎は人に好かれたのか。

答えは、「人に好かれたいと思っていたから」ということですね(笑)。


しかしこれがものすごく大切なことのように思えます。

このように強く思っていなければ、それにつながるここまで紹介したような行動ができないからです。


こうも言っていたのだとか。

他人を動かすためには、自分が「恰好よくなりたい」と思うことも必要である。恰好よく、というのは、他人によく思われ、よくいわれたい、という意味であ る。うすっぺらなようだが、これはひとつの真理である。「だからこうしてやろう」という意志が大切である。これは案外、うすっぺらなことではないのだ。

P.59
経営者として、上司として、親としても、人を動かすためには「好かれていること」がとても重要

これは超必読書であるこの二冊を読めば明らかです。

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しかし、本田宗一郎が「人に好かれたい」と強く思っていたのは、人を動かすためだけではなく、ただただ「人に好かれたい」という欲求があったのでしょう。

私たちにもそれはあるはずですが、では好かれるために何をしているか、というと、行動が足りていないかもしれません。



まとめ

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ここでは特に、「人間力」についてまとめましたが、本『人間の達人 本田宗一郎 』には他にも
  • スピードによって人生が決まる
  • やってみもせんで、なにがわかる
  • 手で考える
  • プライベートをエンジョイするために時間を大切にする
  • 心の修理
など、心に響く言葉とエピソードがいっぱいです。


本田宗一郎は好んで下ネタを話したというエピソードも、なんだか人間的で良いですね(笑)。

「言葉」と「エピソード」にとても心を動かされる、素晴らしい内容です。ぜひ読んでみてください。



次はどのレビューを読みますか?

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今日のひとこと

靴とブレスレットとアンクレットを買いました。

週末にはサンダルを取りに行く予定。

あれ?いろいろ買ったはずが、服が足りない…。










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