これは気をつけたい!あなたの価値を下げる話し方 ~本『その話し方では軽すぎます!』

仕事を熱心にやり、自分の価値を上げているつもりが、無意識に自らの価値を下げてしまっていたとしたらどうでしょう。
もったいない話です。
その原因は、「話し方」にあります。
今日取り上げるのは、NHKニュースアナウンサーでスピーチコンサルタントをする方が書いた本、『その話し方では軽すぎます! エグゼクティブが鍛えている『人前で話す技法』 』。
本書から、自分の価値を下げる話し方について考えてみましょう。
1. 言葉と表情が一致していない
「それすごく興味あります~」と言いながら、無表情な人のことを信用できますか?笑
「表情」というのはものすごく大切なのです。
しかし、表情豊かに感情を表すといっても、どのようにすればよいのでしょうか。
本書で紹介されているのは、アイブローフラッシュです。
相手の話は眉で聞く。表情のなかで私たちの感情が一番あらわれるのは、目でも、口でもなく、実は眉間なのです。
嫌な話や哀しい話を聞いたときは、つい眉間にしわを寄せますね。
嬉しい話、驚く話を聞いたときには、目が見開かれ眉は上がります。
感情に合わせて眉は上下しているのです。これをコミュニケーションテクニックでは「アイブローフラッシュ」と呼んでいます。
(中略)
相手の話は眉で聞く。これが相手の話に真剣に興味を持っていることを示す一番のテクニックP.119
これはわかりやすいですね。
2. 敬語を使いすぎる
明らかに目上の立場の方にはもちろん敬語を使うべきです。
ただし、相手によってはあまり敬語を使い過ぎると、自分の立場を下げることになり、ビジネスでは不利になることも。
ありがちなのが、本の著者さんなど有名な方に会うと、謙遜しすぎてしまうこと。
有名人だから上、なんてことないはずですから、失礼のないレベルで敬語を使い、上からでも下からでもなく、横から目線で対応すれば、自分の価値を下げることなく、良い関係が築けるでしょう。
そういえば以前、音楽CDの販売の仕事をしていた頃、アーティストの方に会う機会が多くありました。
入社したばかりの頃は、「芸能人に会う」という意識があり、上下関係で言えばアーティストさんのほうが圧倒的に上だと思っていました。
しかし仕事に自信が出てくると、私のアーティストさんに対する下から目線は横から目線に変わりました。
「アーティストさんが作ったCDを、私たちの力でお客様に届けているんだ」という意識が芽生えたのです。
実際、店内で曲を流す、オススメのコメントをつけておく、大きな看板を立てる、試聴機に入れるなど、CD屋の売り方次第で、まったく売上が変わるのです。
だから、むしろアーティストさん側はCD屋に気に入られようと、お店へ「よろしくお願いします」と頭を下げに来るのです。
(ガクトさんは頭を下げませんでしたがw それもキャラですね。)
3. あいまいなことを言う
あいまいなことを言うと、信用されず、見下されてしまいます。
すぐに返事の出来ないことがあっても、単に「確認しておきます」ではなく、「確認して今日の17時までに電話します」のほうが良いでしょう。
何かを説明する時は、数字を出して具体的に話すことをすれば、説得力が増します。
また、推測ばかりでなく、「事実」を話すことも重要です。
「思います」はあいまいだということです。
4. 軽さと親しみやすさを勘違いしている
以前、あるお店の店員さんが非常に馴れ馴れしいのが気になりました。
おそらくその方は「親しみやすさ」を出しているつもりなのでしょうが、チャラいのです。
なんだか不快で、相手を信用できず、そこで購入には至りませんでした。
親しみやすい人は、多くの人に好かれます。
ビジネス上の相手にでも、親しみやすくしているほうが仕事がうまくはこぶでしょう。
しかし、軽いのはNGです。
5. そわそわしている
話しながらやたら動いてしまう人がいます。
私も恥ずかしながらそういうときがあります。こういうのは無意識であることが多いので、注意が必要です。
会議をしながらペンをカチカチしたり動かしたりするとか、足がやけに動くとか、体を掻いているとかいうふうに、やたら動いている人は、そわそわして見え、信用を失います。
結果を出している経営者の方などを見れば、堂々と、落ち着いて見えるはずです。
あいづち、うなずき1つにしても、速く「はいはいはいはい」としてしまうのは、若々しい印象です。
落ち着いた、信用できる印象を与えるなら、ゆっくり「はい」とうなずくのが良いでしょう。
6. 言葉遣いが幼い
言葉遣いで軽く見られるのはもったいないですね。
「敬語」に限った話ではなく、意外なところで言えば、「でも」「やっぱり」も幼く感じられる言葉です。
言うなら「しかし」「やはり」でしょう。
促音(小さな「っ」)を使わないこともポイントです。
まとめ

いかがでしたか。
自分に当てはまる内容があったとしたら、それに気づいたのはチャンスですね。
本書は特に、
- 人前で話す人
- 人の上の立場の人
- 営業マン
社内でも、仕事ができてもチャラい印象だと上へ上がれないか、上がれたとしても部下に信用されないなんてことになりかねませんね。
話し方・立ち振る舞いについて気をつけるキッカケとなる一冊です。
1章 人前で話す立場になったら、厳守してほしいこと
~他人に「与えたい印象」をお決めください
2章 軽い「話しグセ」を改善する!7つの即効策
~余分な言葉・動作を取り除きましょう
3章 エグゼクティブの「やってはいけない」言動リスト
~「過剰敬語」「安直な行い」はココを見直します
4章 クラス感が漂う「自己演出」の基本
~信頼を勝ち取る「次のステップ」へ進みましょう
5章 隙(すき)をつくらない!人前に立つときの「万全策」
~「あがり防止策」「注意すべき所作」を指南します
次はどのレビューを読みますか?




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今日のひとこと
先日の名古屋ライフハック研究会では、私も含め12人のLT(ライトニングトーク、5分間のプレゼン)がありました。
それぞれ話し方に特徴があって面白いですね。
私自身、自分の話し方がどうだったのか、気になるところです。
先日、某有名人の方がネット動画生配信でお話されているのを見ていたら、「えーっと」を連発していました。
口癖ですね。
実は私もおなじ口癖があり、自分が話しているのを録画したものを見て初めて気づいたのです。
自分の話す様子を録音、録画してみるとおもしろいですよ。
- [2012/05/22 12:30]
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