すべてのリーダーが見習うべき!志村けんさんのサーヴァントリーダーシップ

志村けんさんとナインティナイン岡村隆史さんの対談が月刊サーカス2012年6月号に載っていました。
その中で特に興味深かったのは、志村けんさんのリーダーシップ論。
あの大御所、志村けんさんが周りにそこまで気を遣っているのか、と驚きました。
周りを味方に付けないと思い通りにできない
志村けんさんはこうおっしゃっています。
34歳のときに『バカ殿』が始まって、ひとりでやるようになったときに、すごく思ったの。スタッフを大事にしようって。スタッフを味方に付けないと俺がああしたいこうしたいって言ったって、ついてきてくれないかもしれない。そっちの不安のほうが、大きかったよね。
それまではドリフターズで個性を発揮していた志村さんですが、自分がリーダーとして目覚めたのは『バカ殿』のときだったのですね。
スケベなことばっかりやって楽しんでいるように見える裏で、まさかこんなにも真剣に考えていたとは!笑
大きな事を成し遂げるためには、いくら自分に実力があっても一人では難しい。
周りの人の協力がどうしても必要になるわけですね。
売れに売れて絶好調のときに、エラそうにするのではなくスタッフを大事にしようと思えたのが素晴らしい。
本当に良いものをつくりあげよう!と考えに考えぬく中で、そういうところに至ったのではないでしょうか。
一流のプロは、気遣いも一流
志村けんさんと長年一緒に仕事をされている、「天才!志村どうぶつ園」制作会社社長さんの証言もありました。
大御所の方といえばなんとなくエラそうなイメージで、周りが恐々とした緊張感の中で必死に気を遣いまくる、というのを想像してしまいます(笑)。志村けんをひとことで評するなら「極上の心配りができ、笑いに対する努力を常に惜しまない最高の喜劇人」といったところ。"一流のプロは、気遣いも一流"であることを体現したような人物です。
(中略)
どうすれば人が気持ちよく過ごせるか、満足してもらえるか、などを常に考えている印象。番組にゲストを呼ぶ際にも、まずは相手に楽しんでもらった上で、どうすればその人の面白さや魅力を引き出せるかに細心の注意を払うんです。
もちろんそういう部分もあるでしょうが、志村けんさんの場合は場づくりや共演者・スタッフの心にまでかなり気遣っているようですね。
具体的には、こんな感じなのだとか。
収録現場でも、セットに上がる前に5分だけでも出演者全員が揃って、雑談する場を設けたりね。そこで演者の緊張をほぐし、相手のコンディションや呼吸をつかむわけです。
経験・実力ともトップクラスの志村けんさんですら、年齢も経験も下であろう周りの人たちにここまで細かい気遣いをしているのです。
私たちはどうでしょうか?
上司や部下、同僚に対し、極上の気遣いができているでしょうか?
なんてことも正直あるかもしれません。「なんで俺が部下にこんなに気を遣わなきゃいけないんだ」
「上司に気を遣うのも疲れたよ」
しかし、会社や自分の目的(仕事)の達成のためには、気遣いをすることが一番の近道のようです。
職場では、気に入らない人と仕事をしなければいけないこともありますし、スタッフには能力の差があります。長らくトップを走り続けられる理由は、立場を問わず、老若男女に関係なく、相手に対して敬意を払い、相手に喜んでもらおうという姿勢を常に持ち続けているあたりにもあるんじゃないかと思いますね。
そういう中で、上の立場にいてもおごることなく、上下に関係なく周りに敬意を持って接することのできる人には、必ず人がついてきますよね。
サーヴァントリーダーシップとは
あなたの周りにも、そういうリーダーがいるのではないでしょうか。
グイグイと引っ張っていくリーダーではなく、周りを助けるリーダーです。
最近偶然読んだ本『サーバントリーダーシップ入門 』に詳しく書かれていました。

「サーバント(servant)」というのは奉仕者、召使いというような意味があります。
しかし単に部下に尽くすということではありません。
ミッションのために相手に尽くし、相手が気持ちよく仕事が出来るようにする。またそれによって相手の信頼を得れば、自然とついてきてくれる、ということです。
たとえば会社でいえば、社長のために従業員が尽くす、ではなく、従業員のために社長が尽くす、という考え方です。
リーダーの中には、権力や立場を利用して脅して部下を引っ張っるリーダーもいます。
それで本当に良い仕事ができるのか疑問ですし、リーダーシップを発揮していると勘違いしていたとしたらイタイですね。
実際にサーバントリーダーになろう!と思ってもすぐにできることではありませんが、「サーバントリーダーシップ」という考え方がある、ということだけでも、知っておくと良いと思います。
興味のある方はぜひ本『サーバントリーダーシップ入門 』を読んでみてください。
また紹介するかもしれません。
次はどのレビューを読みますか?




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- [2012/05/07 07:00]
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