悪用厳禁!誰でも簡単に自称「霊能者」になる方法

霊能者とか占い師とかいう人は、相手に信用してもらうためにコールドリーディングという会話のテクニックを使っています。
たとえば、占い師は本来「未来」を占うべきなのに、
のように、過去を当てられてビックリ!というところから始まることがよくあります。占い師 「最近あなたは、痛い思いをしましたか?」
客 「え!なんでわかったんですか!?そうなんです、実は…」
これがまさに、コールドリーディングです。
過去を当てられたことにより、
っとなってしまうわけです。「この人はすごい!私のことをわかってくれる!言うことを聞いておけば間違いない!」
そしてこのコールドリーディングという手法。
実は、慣れればあなたでもかんたんにできる「会話のテクニック」なのです。
- 相手のほうから積極的に話しかけてくれるようになる
- 「この人は私のことをわかってくれる!」と感じさせることができる
- 初対面の相手ともすぐに親しくなれる
- 相手のほうから大切な情報をどんどん開示してくれるようになる
- 「こいつはデキル奴だ!」という印象を与えることができる
- 実績や経験がなくても、一瞬にして信頼してもらえる
本『一瞬で相手を落とす! コールドリーディング入門』 P.2
私たちもこれを身につけておけば、仕事での上司・部下・お客さんとの関係はもちろん、家庭や恋愛にも活かすことができます。
逆に、これらの手法を知っていれば、占い師や霊能者、たくみな営業の話術にダマされることもないでしょう。
今日は本『一瞬で相手を落とす! コールドリーディング入門』の中から、ストックスピールという手法を紹介します。
0. ストックスピールとは
誰にでも当てはまる、というのがポイントです。誰にでも当てはまる文章を使ってリーディングする方法のことを、ストックスピール(Stock Spiels)と言います。文字通りには、あらかじめ暗記しておいたセリフでリーディングをするというような意味です。
コールドリーディングの初心者は、必ず、この中に項目のストックスピールを徹底的に研究することから始めます。P.38
あなたも以下のストックスピールを実践してみることから始めましょう。
- 特に使えそう
- カンタン
- 応用が効く
1. あいまいルーズ
ほとんどすべてのストックスピールに用いる手法です。
テレビや雑誌にある占いもそのように考えられています。
たとえば、
「今日は足元に気をつけましょう」などと占いにあります。「足元」も「気をつけましょう」も、かなりあいまいですね。
そのため、自らそれに当てはまることを探してしまうのです。
そして、ちょっと道でつまずいたりしようものなら
となるわけです。「あっ!占いはこのことだったのか!」
- 靴が汚れる
- 靴下に穴が開いている
- 足をどこかにぶつける
- 落し物を拾う
さらに、もし当てはまることが見つからなかったなら、
となるわけです。「占い通り、足元に気をつけていたから無事だったんだ」
このあいまいルーズを応用した、自分が実際に使える様々なフレーズを考えておくと良いですね。
以下にも頻繁に出てきます。
2. 二重人格ルーズ
これもとてもかんたんです。
どんなことにも二面性があるように、人にもそういう部分があります。
たとえば、しっかりしていてバリバリと仕事をこなしている女性でも、時には誰かに頼りたい、さみしいことがあるでしょう。
がさつな男性でも、自分の大好きなことにだけはとても細かなこだわりがあるかもしれません。
「ああ、この人は本当の自分の性格をわかってくれている!」と感動してしまうのです。
「その人の目立った性格」プラス「その逆の内なる性格」という形で評価してあげることで、効果的に「当たっている!」と思わせることができるわけです。P.48
たとえば営業先の会社にて。
これで情報を引き出すことができれば、その不満を解消する方法を提案する仕事につなげられるかもしれません。「たしかに、外から拝見していますと、社員の方はみんな楽しそうにお仕事をされていますものね。でも、ときには悩みというか、課題のようなものもあるんじゃないですか?」
あとに出てくる不満ルーズも使われています。
合コンでも活かせます。
二重人格ルーズですね。「アキちゃんってさ、あっけらかんとした性格に見えるけど、本当は、ちょっとした冗談にも傷ついちゃうようなところ、あるんじゃない?」
などとノってくれば、「自分のことを分かってくれる!」と思ってもらえているでしょう。「そうそう!そうなの!」
脈ありかもしれません(笑)。
3. 不満ルーズ
愚痴りたい不満をしゃべらせるきっかけを与える方法です。
先の営業の例文の
がそうですね。「ときには悩みというか、課題のようなものもあるんじゃないですか?」
ほかの例文はこちら。
「ある程度の変化や自由を好み、縛られたり制限されたりすると不満を感じる」「ある程度の」というのは、あいまいルーズ。P.52
大きい変化が好きな人もいるでしょうし、誰でも少しくらいの変化は欲しいと思っているでしょう。
不満ルーズのポイントはこちら。
占い師でなくても、会社の上司など人の上に立つ立場の人や、家庭でも同様かもしれません。相手は、まず間違いなく何らかの限界や束縛や壁を感じて相談に来ているわけですから、不満ルーズに刺激されて、「そうなんです!実は私の上司は~」などというように、つい自分から情報を開示してしまうのです。
P.53
「気が合う」と思ってもらうためには「話を聞く」のが一番だからです。
不満のある人には、「不満があるのですね」と相手を理解していることを伝え、話を聞いてあげるのがポイントということですね。
そしてそこから相手の情報を引き出せることも重要です。
4. おだてルーズ
例文はこちら。
こう言われれば、誰でも悪い気はしません。「自分に厳しすぎるところがある」
P.56
そして、褒められれば人は相手を信じます。褒めてくれる人を否定することは、褒められた自分を否定することになるからです。
「~ところがある」はあいまいルーズですね。
さらに応用として上の例文にはDB(ダブルバインド)ルーズというトリックが隠されています。
と相談者が答えた場合、そのこと自体が自分への厳しさを証明することになるのです。「いや、私は自分に対して甘いんです」
5. 弱点ルーズ
おだてるばかりではなく、弱点を指摘することで先のおだてルーズにリアリティを出す手法です。
弱点を指摘した直後にフォローを入れることがポイントです。
例文はこちら。
誰にでも弱点はあります。「性格に多少の弱点はあるけれども、たいていはそれを埋め合わせることができている」
P.68
などとフォローされれば、うれしいものです。「でも、あなたはその弱点を上手にコントロールできている」
「外から見ている限りはわからない」
結果的に弱点ルーズもおだてルーズになっているのです。
もうお分かりと思いますが、「多少」「たいていは」などはあいまいルーズですね。
まとめ

以前、以下の記事の中で、タモリさんも無意識にコールドリーディングを使っているのでは、と紹介したところ、反響が大きかったです。
【タモリ流】人の懐に入るための4つの秘密
そう、コミュニケーション能力の高い人、人に好かれる人は、意識的か無意識かに関わらず、そのようなテクニックを使っているのです。
とはいえ、コールドリーディングを、相手のことを言い当てることを目的にすると失敗します。
相手に「あぁ、この人は分かってくれてる!」と思ってもらうことを目的にしましょう。
ここで紹介した本『一瞬で相手を落とす! コールドリーディング入門~人に好かれる!信頼される!禁断の話術&心理術「ホワイト・コールドリーディング」』は、薄い本をサラっと読むだけでコールドリーディングがどんなものかわかる入門書。
自分が実生活でコールドリーディングを活かすには、やや物足りない内容かもしれません。
コールドリーディングをマスターして実生活で活かしたいという方には、この本が超オススメ。

以前この本を読んだ直後に、TVに出まくっていた細◯数子さんを見ると、コールドリーディングのテクニックをそのまんま使っているのが分かり、笑ってしまいました。
さらに、この本でより詳しく知るのが良いでしょう。

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- [2012/03/13 12:11]
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