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落合博満に学ぶ、人の上に立つ者の5つの心得 ~本『采配』  はてなブックマーク - 落合博満に学ぶ、人の上に立つ者の5つの心得 ~本『采配』

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あまり多くを語らなかったプロ野球中日ドラゴンズの元監督、落合さん。

なぜあれだけの大きな結果を残すことができたのでしょうか。


落合さんの本『采配 』を読むと、そのヒントは落合さんのリーダーとしての心構えにあると分かります。

今日は本書から、人の上に立つ者の5つの心得という視点でまとめてみました。




1. 「達成不可能」に思える目標を設定する

私が現役時代に毎シーズン「三冠王を獲ります」と宣言していたのも、打撃タイトルを3つとも独占しようと取り組んで初めて、ひとつ、ふたつと手にできるということを、身をもって感じていたからである。

会社から「10の契約を取れ」というノルマを与えられたら、自分の目標は13~15に設定すべきだ。そして、できることなら「僕は15の契約を取りますよ」と周囲に公言するのがいいだろう。

P.48

笑われるほど大きな夢・目標を持つと良いという話を以前紹介しました。

落合さんも現役時代、難しいことを目標にし、さらに他人に公言して後戻りできなくしていたのですね。


また、本『脳に悪い7つの習慣』には、ゴールを意識するのが良くないと書かれています。

まだ終わっていないのに、「できた」と思ってしまうと、自己報酬神経群が「もうこのことは考えなくてもよい」と判断する

「もうすぐゴールだ」と思ってしまうと脳がストップし、逆転負けしてしまうことがあるということです。


思い出すのは大学受験の勉強をしていた頃の話です。

高校3年の夏の模擬試験でついにあこがれの大学のA判定が出ました。

恥ずかしい話ですが、これで私は完全に燃え尽きてしまったのです。

結果、本番のセンター試験で大失敗、結局志望校に合格することはできませんでした。


A判定が出た時、すぐに
  • さらに上の大学を目指す
  • そこを受験する人の中で一番を目指す
  • 満点を目指す
など、無理めの高い目標をすぐに設定すべきでした。



2. 任せるところは、1ミリも残らず任せ切る

監督を努めて8年間、私が先発投手を決めたことは1度しかない。
(中略)
投手に関するすべての決定権を森コーチに任せていた。

P.154
もし自分がチームの監督だったら、どうしてもすべて自分の思い通りにしたくなってしまいそうです。

しかし落合監督は、自分よりピッチャーに関して詳しい森コーチを信頼し、任せると決めました。

落合監督はその分、別のことに気を向けることができたでしょう。

それが結果につながっています。

「結局、自分でやったほうが早い!」は上司失格!!

誰も教えてくれない!できる上司の5つの考え方 

うまく他人に任せられる人が、上へ上がっていける人ですね。



3. データに使われるのではなく、データを使う

データとはあくまで人間が使いこなすものである、ということだ。自分自身の仕事や学業を省みて、データに使われている状況になっている人はいないだろうか。

P.178

飲食店のクチコミサイトに客のフリをして高評価をする「ステマ」が問題になりましたね。

TVや雑誌、サイトで高評価というデータがあったとしても、実際に自分にとって良い店とは限りません。


仕事でも同様です。

仕事で経験を積んでいれば、時にはデータより自分の感覚のほうが信用できる場合があるのではないでしょうか。

データに振り回されていないか、自分を振り返ってみると良いでしょう。


  • ノートをきれいにとることばかりに時間をかけ、勉強になっていない学生
  • Evernoteのノート整理にばかり時間をかけ、そこから何も成果を出していない人
なども、広い意味ではデータに振り回されていると言えるのかも?

要注意。



4. できる・できない、両方わかるリーダーになれ

「毎シーズンAクラス(3位以上)に入れるチームを作ることができた要因は何ですか?」
そう問われた時、私が唯一はっきりと答えられるのは「選手時代に下積みを経験し、なおかつトップに立ったこともあるから」である。

P.202

できる人には、できない人の気持ちがわからないことが多いですね。

「なんでそんなこともわからないんだ!!!」

とイラだってはいけません。

わからないから聞いているわけですし、あなたの「教え方」に問題があるかもしれません


できない人のことがわかるできる人というのは、客観的な目を持っているということ。

そういう人は、お客さんの立場に立つ、取引先の立場に立つ、ということもできるのではないでしょうか。



5. 組織の歴史を学ぶ

歴史を学べば、それを築いてきた先輩たちが何を考え、どんな業績を残したのかも分かる。成功例だけではなく失敗例もいくつもあるはずだから、歴史を学ぶことは、同じような失敗を繰り返さないことにもつながるはずだ

P.241

自社の歴史を意外と知らない人は多いのではないでしょうか。

これを知ることで学びがあるのはもちろん、急に自社への愛が深まるかもしれませんね。


飲み会で上司にそういう話を聞けば、喜んでいろいろと教えてくれそうですね。



まとめ

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地味だけど強烈なキャラクターの落合さん。

個人的には、「見せる」野球にもこだわって欲しいと感じていましたが、結果を残し続けたことは本当に素晴らしいと思います。


本『采配 』からは、落合さんのこだわりが伝わってきます。

そういえば先日TVでドラゴンズの複数の選手たちが、落合監督の野球について「普通の野球」と表現していました。

あれだけの結果を残した落合監督の野球には、何か秘密があるわけではなく、実は普通だったのです。

すでに技術のあるプロの選手達に対し、中学か高校の部活かよ!というくらい基本的で、しかし厳しい練習をさせていたようです。


あたりまえのことに、どれだけ熱心に取り組むことができるか

それが結果を出すための一番の近道なのかもしれません。

 


次はどれを読みますか?

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