誰も教えてくれない!できる上司の5つの考え方 ~本『できる上司は「教え方」がうまい』

「結局、自分でやったほうが早い!」は上司失格!!
本『できる上司は「教え方」がうまい』 帯より
「できない部下」がいると嘆いているあなた。
部下のせいにしていませんか?
もしかしたら、あなたの「教え方」に問題があるかもしれませんよ。
本『できる上司は「教え方」がうまい』は、上手にものを教える方法を教えてくれる本。
すぐに使える人材育成テクニックや、上司としてのあり方が書かれています。
部下が育てば、あなたは最小の努力で最大の結果が得られるのだから、「教える」スキルは自分のためのものでもありますよね。
今日は本書から、誰も教えてくれない!できる上司の考え方を紹介します。
1. 「教える」ことで教える側にも大きなメリットがある
「まかせる」というのは、結構勇気の要ること。
しかしそれこそが、「上司」に求められることですね。「親」も同じかもしれません。
できないことができるようになるのが「成長」なのだから、相手を成長させたいならできないことをまかせることがどうしても必要になるのです。
忙しい人なら、「自分がもうひとり居たら…」と思ったことがあるかもしれません。
あなたがうまく部下に「教える」ことをすれば、部下が自分のコピーロボットかそれ以上になります。
そうなれば自分は別の仕事を出来るので、長い目で見たら自分の仕事のスピードアップにつながるでしょう。
私はマインドマップ・アドバイザーとしてマインドマップをみなさんにお伝えしていると、実は毎回私自身が学ぶことが多いと感じます。
これについて本書には、こう書かれています。
教えることは、「知識の棚卸作業」
P.33
人に教えることで一番学べるのは自分自身である
P.34
2. 一度に教えるポイントは3つまで
スティーブ・ジョブズのプレゼンなどでもそうですが、一度に教えるのは3つまでにしないと、部下は覚えられず、理解できません。
部下がメモしていたとしても同様。たくさんのことを一度に言われると、部下の意欲が低下する可能性があるからです。
また、教える側にとっても3つがベストです。
たくさんのことを一度に教えると、あとで上司はそのポイントの確認作業に苦労するというわけです。一度に多くのポイントを相手に教えるのは「自分の首を絞める行為」
P.45
3. くどいくらい繰り返す
伝えることと、伝わることは別の話です。
よく、
と怒る人を見かけますが、伝わっていなければ意味がないのです。「さっき言ったじゃないか!」
理解できるように丁寧に説明することはもちろん、繰り返し教えることが大切です。
言って教えた後に、メールでポイントを送る、など、やり方はいろいろと工夫できますね。ただし、ここで注意したいのは、限られたポイントを何度も繰り返し話すと、相手から「しつこい」と思われ、かえって集中力が下がる危険があるということです。そうならないためにも、同じ内容・ポイントを話しながらも、その表現をときには変える工夫も必要です。
P.48
4. 教えるときは叱らない
私は若いころ、上司からパソコンで3D設計ソフトの操作を教わっているときに、うまくいかない点を質問したところ
と怒られました。「わからんやつだなぁー!」
これで質問がしづらくなり、その後はわからないことは自分で解決しようと試行錯誤したりネットで検索していました。
それでは時間がかかるので、今度は
っと怒られました(笑)。「そんな時間の余裕ないんだよ。なんですぐ聞いてこないんだ!!」
このことは、いまだに忘れられません(笑)。
今もうらんでいる、という意味ではなくて(笑)、自分の知識不足は理解しているのに、さらに怒られたことがものすごく悔しかったのです。
むしろ失敗したほうが強く印象に残り、次から気を付けるでしょう。教えの初期段階ではできなくてあたり前ですし、何より本人が自分の短所やできないことを一番理解しているはずですので、あえて傷口に塩を塗る必要はありません。ミスや失敗は叱るのではなく、適切なアドバイスをし、本人に軌道修正させればいいのです。
P.104
怒られても印象には残りますが、モチベーションが下がりますし、人間関係が悪化しますね。
できないのはしかたがないこと。こちらの都合ではなく、相手の事を考えて我慢強く教えるようにしたいですね。
5. 部下に小さな成功体験を積ませる
これはゲームと同じですね。まずは、部下に小さな成功体験を思い出させ、そして新たな成功体験を味わわせるお膳立てをする。これができれば、やる気のなかった部下も、次々に新たなことを学びたくなるはずです。
P.96
TVゲームに何時間も人が没頭してしまうのは、難易度設定がうまく、小さな成功体験を積ませるからです。
RPGゲームで最初の敵がいきなりものすごく強かったら、一気にやる気を失います。
最初は弱い敵が出てきて、それに勝つことが小さな成功体験であり、もっと戦いたくなるわけです。
まとめ

他人にものを教えていて、うまくいかないとどうしてもイライラしてしまいがち。
しかし、自分もできないときがあったのだと思えば、辛抱強く教えられるよう工夫したいですね。
本『できる上司は「教え方」がうまい』が、その助けとなりそうです。
「できる部下」を持っている方には必要のない本です。
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- [2012/02/22 22:07]
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