夢や目標、計画を持つとなぜ失敗するのか

想像してみてください。
あなたは薬屋のオーナーです。
店の奥の部屋に入るとそこには従業員が二人。売り物のシロップ状の頭痛薬を取り出し、水で割って美味しそうに飲んでいます。
あなたならどうしますか?
興味を持ち、試す
ふつうの人なら、おそらくその従業員を叱るのではないでしょうか。
しかし、ジョン・ペンバートンは違いました。従業員が美味しそうにそれを飲む姿に興味を持ったのです。
水で割ったその頭痛薬を飲んでみると、たしかに悪くない。
ソーダ水を加えて味を整え、ついにはコカ・コーラという名前をつけて店で売りだしたのです。
これは、本『仕事は楽しいかね? 』にあるエピソードです。

似た話としては他にも、開発に失敗して中途半端な粘着力の接着剤ができてしまったが、それを活かしてポストイット(付箋紙)を開発したという3Mの話も有名ですね。
夢や目標、計画にがんじがらめにされていないか
上記のエピソードで、なぜコカ・コーラが生まれたのでしょうか。
本来の目的とは違ったことに対しても興味を持ったこと。
そして、新しいことを試してみたこと。
それが、大きな成功につながった理由ですよね。
ジョン・ペンバートンが、薬を売ることばかり考えていて、従業員を叱っていたら、コカ・コーラは生まれていません。
また、従業員を叱らなかったとしても、改良を加え、売ることまでしていなければ、やはりコカ・コーラは世界的ヒットにはなっていないのです。
ポストイットも同様です。
強力な接着剤をつくることだけを考えていたら、「失敗作」は捨てられ、ポストイットは生まれていないわけです。
夢や目標、計画というのは大切なことかもしれないし、それによって得られるものもあるでしょう。
しかしそれらにがんじがらめになっていたら、別の大きなチャンスを見逃している可能性があるということです。
そういえば、ジャパネットの高田社長は「自分を縛るムリな目標を立てず、今の仕事に全力をつくす」ということを書籍やテレビCMなどでもおっしゃっていますね。
また、脳科学者の茂木健一郎さんがよく「偶有性を楽しめ」と言っています。
人生は何が正解か分からないということを、もう一度、深くかみしめることです。自分の生き方でも、他人の生き方でも、偶有性ということをもう一度、痛切に認識すべきなのです。
私たちは、「人生、思い通りにはいかない」と痛感しているはずです。
特に現代は変化の時代。何が起こるかわかりません。
夢や目標、計画は変わってもいい。不確実を楽しもう、という姿勢が大切ですね。
まとめ
ネットやTVで見た情報を鵜呑みにしてしまう。
この方法が良いよ、と学んだらそれに固執し、他を受け入れない。
過去に成功した方法に執着し、他の方法に目が向かない。
そんなふうに、アタマが固いことは問題だなぁと最近気になっていたところに、この本を読みました。

本書『仕事は楽しいかね? 』は、物語形式で、
- 試してみることの大切さ
- 目標や計画、論理的思考の弊害
わたしたちも先に紹介した話と同じように、日常的にアイデアのキッカケを天から与えられているかもしれません。
それに気づいたか。
そして試したか。
それが大きな差となるわけですね。
今日の出来事の中に、今日の失敗の中に、大きなチャンスのキッカケはありませんでしたか?
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次はどれを読みますか?




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iPhoneがアップルマークのままフリーズ。結局復元するはめになったのですが、そこで問題が…。
続きはそのうち記事しよう。
- [2012/02/08 22:55]
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