考えることを放棄していませんか?

Amazonの本のレビューでときどき、「こんなの他の本に書いてある」「新たに得るものはなかった」などというのを見かけます。
しかし、本当にそこには得るものがなかったのでしょうか?
秘術は「盗め」
本『思考の整理学』に、こんなことが書かれています。
「本」にも、秘術が隠されています。秘術は秘す。いくら愛弟子にでもかくそうとする。弟子の方では教えてもらうことはあきらめて、なんとか師匠のもてるものを盗み取ろうと考える。ここが昔の教育のねらいである。学ぼうとしているものに、惜しげなく教えるのが決して賢明でないことを知っていたのである。免許皆伝は、ごく少数の限られた人にしかなされない。
師匠の教えようとしないものを奪い取ろうと心がけた門人は、いつのまにか、自分で新しい知識、情報を習得する力をもつようになっている。
(中略)
昔の人は、こうして受動的に流れやすい学習を積極的にすることに成功していた。
思考の整理学 P.18
文章そのもの以外からも、様々なことを学び取れるのです。
たとえば、
- 表紙のデザイン
- 気を引くように工夫されたタイトル
- 章立て
- 表現のしかた
- 書かれていない著者の意図・戦略
内容としては似たことが別の本にも書かれていたとしても、学べることはいくらでもあるのです。
あまりにヒドイ内容の本だったとしても、反面教師として使えるかもしれません。
要は、「学びの質・量」は本人の意識次第ということです。
といつも考えていますか?「ここからどんな学びがあるだろう?」
「隠された秘術を盗もう!」
受動的だと得られるものが少ない
「クレクレ厨」と呼ばれる人たちがいます。
私たちは学校教育で「教わる」ことに慣れているせいか、教えてもらって当然、と思っているところがあります。
あなたが本やブログの読者、セミナー受講者の立場の時、クレクレ厨になっていませんか?
という考え方ももちろんあるのですが、自分のためにも「能動的」でいたほうが得です。「セミナーや本にはお金を払ってるんだから、教えてもらって当然だろ」
「秘術を盗み取ろう」という態度でいたら、得られるものがまったく違うのです。
たとえば、以下の記事を読んで、何を考えますか?
これは使える!「つまらない人」を脱出する5つの方法
と感心して終わってしまう人は、書いてある内容分か、それ以下のことしか得られません。「へぇ、なるほどな~」
というふうに能動的に「考える」人は、得られるものが違うのは明らかです。「なぜこのタイトルにしたのだろう?」
「自分はこれをどの場面で使えるだろう?」
「ほかにどんな方法が考えられるだろう?」
「考える」ことを放棄していないか?
秘術を盗もうと能動的になっていれば、どんなことからも学ぶことができます。
そして、盗もう、学ぼうとしているとき、自然と「考える」ことをしているはずです。
あなたは最近、「考える」ことを放棄していませんか?
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今日の名言
「価値があるのは、あなたが知らせたいことではなくて、ほかの人が欲しいものや知りたいこと」 本『パーソナル・プラットフォーム戦略』 http://t.co/vZbEGsEr #meigen
- [2012/03/07 21:24]
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