「時間」を理解して24時間を充実させる5つの方法 ~本『すごい!「仕事の時間」術』

よく「一日24時間はすべての人に平等に与えられている」と言われます。
しかし、以前『大人になると、なぜ1年が短くなるのか?』という話を紹介したように、24時間の「感じ方」は平等ではないということを知る必要があります。
「数字上の時間」と、「感じる時間」にはズレがあるのです。
では、「時間でトクする」にはどうしたら良いでしょうか。
本『図解 すごい!「仕事の時間」術: 1日24時間を「もっと濃く」使う方法』の著者は「時間学」の専門家。
単に効率よく仕事をこなしてうまく時間を使う、という話ではなく、「時間の感じ方」を切り口に、本書で仕事術やコミュニケーション術を紹介してくれています。
今日はこの本から、1日24時間をもっと濃く使う方法を紹介します。
1. 人によって「精神テンポ」が違うことを理解する
のんびり作業をする人にイライラしたことがありますか?
逆に、急かされてイライラしたことはありますか?
これらの原因は、人それぞれが持つ「精神テンポ」のズレです。そのことを理解していれば、人間関係がもっとうまくいくかもしれません。
仕事では時間にシビアになる必要もあるでしょう。しかし、他人に押し付けてもうまくいかないこともあります。
相手の「精神テンポ」に合わせる、ということも時には必要です。
ちなみに、精神テンポを計る方法があります。
自分の心地よいペースで机などを指でタップし、一定のリズムをとり続けてください。
そのテンポが安定したら、10回タップするのに何秒かかるか計ります。
たいていの人が4~9秒の間に入るそうで、目安として、
なのだそうです。ぜひ試してみてください。せっかち (4秒) <---> (9秒) のんびり
ちなみに私がやった結果は4.8秒。せっかちですね…。
2. 「パーキンソンの法則」に気をつける
パーキンソンの法則をご存知ですか?
1時間と決めた会議では、テキパキやれば30分で決められる内容でも1時間かけてしまう。「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」(第一法則)
定時内で終えられる作業でも、「今日は残業できる」と思っていたらダラダラ残業してしまう。
とてももったいない時間の使い方ですね。
ゴールとなる時間を決め、そこから逆算して考える。
デッドライン仕事術が大切ですね。
3. 退屈なときはメモするなど「手を動かす」
退屈な会議、イヤな時間などは早く過ぎて欲しいものです。
そんなときは、メモをするなど手を動かしてみましょう。
「早く終わらないかなぁ」と、時間ばかり気にすると、なかなか時間が過ぎないというのは皆さんも実感したことがあるはず。
逆に、手を動かして「時間以外のこと」に注意を集めれば、意外と早く時間がすぎるのです。
4. 充実した時間を過ごすために「新しい何か」を発見する
先に紹介した『大人になると、なぜ1年が短くなるのか?』にも書かれていますが、子供は毎日新しい体験・発見があるから、時間が長く感じられるのだそうです。
一年を振り返ったとき、あんなこともこんなこともあった、とたくさんの特別なイベントを思い出せるなら、濃い時間を過ごしたと感じられるでしょう。
逆に、大人になると毎日が同じことの繰り返しになってしまいがち。
あとで振り返ったときに特別なイベントを思いつかないから、充実感も少なく、「もう1年過ぎてしまった」と感じるのです。
退屈な時間でも、「新しい何か」を見つけるようにすると、思いのほか濃い時間を過ごすことができます。
あまり自分に関係のない会議に出るはめになった、なんてときでも、
「いつもはあまり発言しない◯◯さんが熱く語ってるな」
など、「新しい何か」を見つけるようにしてみると良いでしょう。「××さん、今日はいつもと違うペン使ってるな」
5. 人を待たせるときは具体的に待ち時間を伝える
電車が時間になっても到着しないと、急いでいればイライラすることがあります。
しかしたいていは
などとアナウンスが入るので、イライラも軽減されます。「◯◯駅付近で人身事故発生のため列車が遅れております。5分遅れで◯分に到着予定です」
人を待たせないことがベストですが、もし待たせてしまうときは具体的に待ち時間を伝えるとよいでしょう。
まとめ

本『図解 すごい!「仕事の時間」術: 1日24時間を「もっと濃く」使う方法』は、単純に仕事術というだけでなく、興味深い「時間」についての話が満載です。
上記で紹介した内容は誰でもできることですし、こういうちょっとした工夫で「時間の感じ方」が変わるというのはおもしろいですね。
個人的には、「精神テンポ」など、「時間」についての感じ方・考え方が人間関係に影響することを知ることができたのは有益でした。
- 「時間」について悩みのある方
- 「時間」について考えたことのなかった方
本書の著者と池上彰さんの本、『大人になると、なぜ1年が短くなるのか?』もおすすめです。

『図解 すごい!「仕事の時間」術: 1日24時間を「もっと濃く」使う方法』
目次:
1章 1日の成果を左右する「すごい時間術」!
――「効率」も「充実度」も上げるために
■仕事のスピードを「さらに加速」させるポイント
■自分に向いた「仕事のテンポ」を知っているか
ほか
2章 同じ1時間で、なぜここまで違うのか?
――「集中時間」は簡単につくれる
■効率的なスケジュールを立てる力
■「一気に仕事を片付ける」集中力の高め方
ほか
3章 頭のいい人の「すぐに役立つ」計画術
――「朝の時間」 と「昼の時間」を同じように使うな
■24時間を「最高に活かす」生活術!
■「朝活」を活かせる人、活かせない人
ほか
4章 いい人間関係も「時間の活かし方」しだい!
――上手に「他人の時間を借りる」やり方
■「他人の時間」を上手に借りる方法
■相手の時間感覚に合わせる「仕事術」
ほか
5章 もっと「自分の時間が欲しい」あなたへ
――「仕事も人生も充実させられる日と」の方法
■時間の密度を「もっと濃く」する方法
■「自分の時間」にどう向き合うか――これが人生の質を決める!
ほか
コラム
2 仕事効率がアップする「朝の1分間テスト」
3「記憶力をよくする」時間の使い方
4 スピーチを3分できっちり終わらせる力
5「九死に一生」のとき、なぜ目の前の風景がスローモーションになる?
ほか
次はどれを読みますか?



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今日の名言
『決められないのは選択肢が多すぎるからではありません。決められないのは、「判断基準が多すぎるから」なんです』 本『自分のアタマで考えよう』 http://t.co/nlCv2vSH #meigen
- [2011/12/27 12:00]
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